Windows 11に対応していない ThinkPadにおいて、Windows 11のクリーンインストール、ドライバーをインストールする手順について記載します。
私は、ThinkPad以外においても、Windows 11のシステム要件を満たしていないPCに Windows 11をクリーンインストールしていますが、手順は同じです。
Windows 11のクリーンインストール
2024年10月28日現在、Windows 10から11に更新可能なPCをざっくり言えば、インテル CPUを搭載の場合は 第8世代以降(第8世代を含む)です。
第7世代以前のCPUを搭載するPCにおいては、通常の方法では Windows 11に更新できず、Windows 11のシステム要件チェックを回避したうえで、Windows 11をクリーンインストールする必要があります。
なお、Windows 11のシステム要件を満たしていないPCへの導入であり、今後のWindows 11の更新ではじかれる(更新できない)可能性があることに留意ください。ただし、私は複数の古いPCにWindows 11を導入していますが、現在(2024年10月)のところ、Windows 11のセキュリティアップデートなどに対応できない事例はありません。
Win 11 システム要件を満たさないPC用に、要件チェックを回避するインストールディスクを簡単に作成する方法
Windows 11のシステム要件を満たしていないPCへのクリーンインストールの詳細については、上の記事に記載していますので、そちらを参照ください。大きなフローとしては以下となります。なお、私のこれまでの事例では、既にWindows 10がインストールされている場合、Windows 11にプロダクトキーは引き継がれます。
- 16GB以上のUSB メモリを用意します。
- Microsoft 公式サイトから、Windows 11 ISO ファイルをダウンロードします。
- Windows 11のシステム要件チェックを回避するため、フリーソフト「Rufus」により インストールディスクを作成します。ディスク作成のプロセスにて、システム要件チェックを回避するカスタマイズを有効化します。詳細は上の記事を参照ください。
- こちらも上の記事に記載していますが、通常どおり USBメモリからWindows 11をインストールします。ただし、以下の「インストールの種類」の選択画面にて「カスタム」を選択します。これを選択しない場合、システム要件チェックが動作し、インストールが中断します。
▼上記3の「Rufus」でのインストールディスク作成の一コマです(詳細はこちらの記事を参照)。Windows 11のシステム要件チェックを外すため、赤枠を有効化する必要があります。
▼上記4の「インストールの種類」の選択画面にて「カスタム」を選択することが大きなポイントです。
▲▼下の画像は他のPCでのインストールの一コマですが、上のカスタムインストール項目の拡大です。
▼インストール中の一コマです。
▼時間を要しますが、難なく Windows 11のクリーンインストールが完了しました。
▼Windows 11「設定」の「デバイスの仕様」と「Windowsの仕様」です。CPUは インテル 第3世代のCore i5-3320M、メモリ 16GB(4GBから増設しました)、OSは今回 クリーンインストールした Windows 11 Pro
ThinkPad ドライバーのインストール
続いて、Windows 11をクリーンインストールした場合に有効な、ThinkPadのドライバーをインストールする手順について記載します。
これまで、多くのThinkPadのWindows 11 あるいは 10をクリーンインストールしましたが、トラックパッド、音量・液晶の明るさ調節などは、素の状態でほぼ使えるイメージです。ただし、より細かい設定や、指紋認証に顔認証などは、ドライバーをインストールする必要があります。以下は「ThinkPad X230」を事例としていますが、手順は他のThinkPadに共通です。
なお、Windows 11のシステム要件を満たしていないThinkPadへのドライバーの導入となり、ドライバーはWindows 10用です。これまで Windows 11とドライバーを導入したThinkPadのなかで、ドライバーを導入するも機能しないのは、以下のThinkPad X1 Tablet Gen 2の顔認証と指紋認証程度です。
ThinkPad X1 Tablet Gen 2 実機レビュー、中古購入も意外と機敏に動作、快適タイピングでサブ機として運用中
▼「ThinkPad X230 ドライバー」とググってみると、以下の画面に行き着きます。
▲▼あるいは、公式サイトのこちらのページにアクセスし、製品を入力して遷移するページ(画像の掲載なし)の「何をお探しですか?」の項目から「ドライバーとソフトウェア」を選択すると、上の画面となります。
▼2つ上の画面の再掲載ですが、「ドライバーの自動更新」の「今すぐスキャン」、あるいは「ドライバーの手動更新」の「ドライバーを選択」を押下します。インストールするドライバーが明らかな場合には 後者が速いです。以下は後者の手動更新の事例です。
なお、自動更新を選択した場合、「Lenovo Service Bridge」と「System Update」のインストールを求められます。
▼上の画像の「ドライバーの手動更新」の「ドライバーを選択」を押下すると、必要となるドライバーのチェックが行われ、以下の画像が表示されます。事例として「緊急」を表示しています。
▼以下は「マウスとキーボード」の事例です。
▼上の画像中央のドライバーのインストール事例です。ダウンロードした exe ファイルを起動すると、インストールが始まります。以下は一部の画面の抜粋ですが、画面指示に従いインストールを行います。また、インストールするドライバーによって画面は異なり、以下の事例のように PCの再起動を求めらることがあります。
▼「デバイスマネージャー」で確認すると、ドライバー(事例としては、Synaptics Pointing Device)は確実にインストールされています。
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