Amazonにて、CPU(SoC)にUNISOC T620を搭載する 11インチ Android 14 タブレット「Teclat T50 Plus」が、クーポン適用後価格 19,900円で販売されています(2024年8月10日現在)。
UNISOC T620は新しいSoCですが、AnTuTu ベンチ v10のスコアは約33万。Helio G99の約40万より低いスコアですが、普段使いでの体感レスポンスは大きく変わりません。
なお、物理メモリは6GB、ストレージはUFS 3.0の256GB、Netflixも含めた「Widevine L1」に対応しています。
引用元・販売元
Teclast T50 Plusのスペック
T50 Plusのスペックは下表です。Amazon サイトに「T50HDのアップグレード版」とありますので、アップグレードとなった事項に黄色網掛けしています。
Teclast T50HD、Android 14搭載の11インチタブレットがリリース。顔認証も搭載
CPU | UNISOC T620、8コア |
GPU | Mali-G57 MC2 |
メモリ | 6GB LPDDR4X + 最大 10GBの拡張機能 |
ストレージ | 256GB UFS 3.0 |
ディスプレイ | 11インチ、解像度 1920 x 1200、IPSパネル、輝度 400 nits、90Hz リフレッシュレート |
WiFi | 11a/b/g/n/ac |
Bluetooth / GPS | Bluetooth 5.2、GPS搭載 |
LTE | FDD: B1, B3, B5, B7, B8, B20 TDD: B34, B38, B39, B40, B41 |
カメラ | リア 13百万画素、フロント 8百万画素 |
バッテリー容量 | 8000mAh |
サイズ(本体) | 厚み 7.8mm、520g |
OS | Android 14 |
その他 | 顔認証に対応、2スピーカー、金属製ボディ、Widevine L1に対応(Netflixにも対応)、GPS搭載 |
CPU(SoC)以外のスペックの補足は以下です。
- メモリは物理メモリ 6GB + 拡張メモリ 10GB。T50 HDの拡張メモリは8GBですが、2GBのアップです。ただし、物理メモリは変わらず、拡張メモリはもしもの際のおまけ程度となるために 実質同じです。
- 2024年8月現在、本製品も含めて、多くのタブレットは NetflixのWidevine L1(高画質再生が可能)に対応しています。T50 HDはNetflixのL1に未対応でしたので、これは大きなアップグレードです。
- ストレージは高速なUFS 3.0を搭載。このクラスのタブレットでは、UFS 2.1 あるいは UFS 2.2を搭載しています。体感できるほどではありませんが、UFS 3.0は嬉しいアップグレードと言えそうです。
- T50 HD / T50 Plusともに同じですが、バッテリーは急速充電に未対応です。
- スピーカーにおいて、「Sweet 4」との記載が4スピーカーと勘違いしそうですが、2スピーカーです。
Android 端末における Widevineとは。概要とL1,L2,L3の相違、L1,L3の画質を実機で確認してみた
▲▼画像の中央右に掲載のとおり、Netflixも含めて 動画配信サイトの動画を高画質(FHD)再生可能な「Widevine L1」に対応しています。なお、1年ほど前までは、NetflixはL3(SD画質)の端末が多かったのですが、最近では概ねNetflixでのL1にも対応しています。
UNISOC T620 のベンチスコア
2024年に登場の「UNISOC T620」の構成は「Cortex-A75 x 2 + Cortex‐A55 x 6」の8コア。UNISOCの公式サイトでの掲載はありませんが、エントリーからミドルレンジのタブレットで多く搭載の「UNISOC T616」のアップグレード版と言ったところでしょう。
AnTuTu ベンチマーク スコア一覧、スコアに応じた動作の指標
他サイトを参照すると、AnTuTu ベンチマーク v10のスコアは約33万。上の記事にて、実機で計測のAnTuTu ベンチマークを一覧化していますが、うち、タブレットに多く搭載のCPUとスコアをあらためて掲載します。
CPU(SoC) | AnTuTu スコア | レビュー、紹介記事 | 記載時期 |
Helio G99 | 406,566 (v10) | AGM Pad 1 | 2023年8月 |
Helio G99 | 395,127 (v10) | ALLDOCUBE iPlay 50 Mini Pro | 2023年9月 |
Snapdragon 685 | 347,564(v10) | N-ONE NPad Ultra | 2024年7月 |
UNISOC T620 | 330,000(v10) | Teclast T50 Plus | |
UNISOC T616 | 288,712(v10) | Blackview Tab 16 Pro | 2024年5月 |
UNISOC T618 | 291,591 (v10) | ALLDOCUBE iPlay50 | 2023年7月 |
Helio G85 | 256,822 | Blackview Tab 13 | 2022年10月 |
Snapdragon 680 | 252,447 | CHUWI HiPad Max | 2022年11月 |
UNISOC T606 | 232,472 | Blackview Tab 12 Pro | 2022年4月 |
MT8183 | 229,471 | N-One NPad Plus | 2023年5月 |
UNISOC T310 | 172,718 | BMAX I10 Pro | 2022年6月 |
▲スコアに v10とないものは AnTuTu ベンチ v9のスコアとなり、一部のCPUは 比較において 適切ではありませんが、UNISOC T620の実力は、多くのタブレットに搭載のHelio G99とUNISOC T616 / T618の中間程度、Snapdragon 685と概ね同水準と言えそうです。
Snapdragon 685を搭載するタブレットの使用感では、普段使いの体感レスポンスとしては Helio G99とほぼ同じ。相違を体感できないほどのレスポンスとなり、遅さを感じることなく動作します。
まとめ
スペックとしては UNISOC T620を搭載すること以外に 目新しさはないものの、2024年8月10日現在のAmazon 価格は19,900円(クーポン適用後)と、コスパに優れた端末です。
Helio G99を搭載する端末の多くは4スピーカーを搭載しており、2スピーカーであることが惜しいのですが、Helio G99概ね同水準のレスポンスで この価格は魅力です。
コメント