MINISFORUM N5 PRO、CPUにRyzen AI 9 HX 370、10Gbps LANを装備、グラボも搭載可能な強烈スペックのNASの特徴 | Win And I net

MINISFORUM N5 PRO、CPUにRyzen AI 9 HX 370、10Gbps LANを装備、グラボも搭載可能な強烈スペックのNASの特徴

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「MINISFORUM」より、AI NASとして「N5 Pro」が発売されていますが、NASとしてのみならず、コンパクトなデスクトップ・ミニPCとしても強烈なスペックです。

HDD 5ベイ / M.2 あるいはU.2 SSD 3スロットのほか、CPUにはAMD Ryzen AI 9 HX 370、メモリはDDR5 ECCの最大 96GB、PCIe x 16 スロットを装備し、グラボをビルトインすることもできます。さらに、イーサネットは10Gbps、OCulink ポートも装備と充実したスペックと機能です。

引用元

2025年7月5日の追記となりますが、公式ストアとAmazonにて正式販売されています。ただし、7月5日現在では予約販売です。なお、公式ストアにおいて、20%オフクーポンが配布されています。

MINISFORUM N5 PRO、公式ストア

MINISFORUM N5 PRO、Amazon

 

MINISFORUM N5 PROのスペック

2025年6月7日時点では 公式サイトに概要のみの掲載でしたが、7月5日現在では、公式ストア・Amazonともに詳細なスペックが公開されています。なお、下表には未掲載ですが、NASのOS導入用として 64GB eMMCを装備し、MINISFORUMのMinisCloud OSが導入されています。

 

CPU AMD Ryzen AI 9 HX 370、Zen 5 アーキテクチャー、12コア24スレッド
GPU AMD Radeon 890M、PCIe x 16 スロット(PCIe 4.0 x 4)を装備
メモリ DDR5 メモリ、最大 96GB、ECCをサポート
SSD スロット M.2 あるいは U.2、最大 3基搭載可能
HDDドライブベイ 5ベイ、最大 22TB
LAN ポート RJ-45 10Gbps + R-45  5Gbps
PCIe 拡張 PCIe x 16 (PCIe 4.0 x 4)スロット
USB ポート、その他  USB4 x 2、USB-A 3.2 Gen2 x 2、USB 2.0、OCulink
映像出力ポート HDMI、USB4 x 2
サイズ 199 x 202 x 252mm
OS ユーザーにて導入

 

▼ベアボーンベースのNASであり、ユーザーにてOSを導入する必要があります。以下の記事は、私の「TrueNAS Scale」の導入事例です。

ミニPCとTrueNAS ScaleでNASを構築してみた。使用したミニPCとSSD、TrueNAS Scaleのインストール手順

 

PCとしての基本スペック

以下の記事に記載のとおり、MINISFORUM、GMKtec、BeelinkなどのミニPC 大手ブランドから、AMD Ryzen AI 9 HX370を搭載するミニPCが販売されています。

MINSFORUM AI X1 Pro、Ryzen AI 9 HX370を搭載の「世界初 Copilot+ PC 認証 AI ミニPC」が発売に

AMD Ryzen AI 9 HX 370を搭載のミニPC、5製品のスペックと機能の比較

 

AMD Ryzen AI 9 HX370を搭載する「MINISFORUM N5 PRO」は、上記の同CPUを搭載する製品と同様にハイエンド。一般的に、NASに使用するCPUは、Alder Lake N100などのエントリークラスでも十分ですが、統合型GPUのAMD Radeon 890Mも含めて、ミニPCとしても一級品。PCとしての使用、あるいはNASの使用で考慮した場合、普段はPCとしての使用がメインとなるように思います。

 

▼AMD Ryzen AI 9 HX370を搭載するミニPC「MINISFORUM SAI X1 Pro」の販売事例です。

 

▼Alder Lake N100を搭載するNASの販売事例です。

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NASとしてのドライブの構成

ストレージは以下の、最大 M.2 あるいはU.2 SSD x 3基、3.5インチ / 2.5インチ x 5基の構成です。

  • M.2 PCIe 4.0 x 1を1スロット
  • U.2 あるいは M.2 2280 / 22110サイズに対応の PCIe 4.0 x 1 を1スロット
  • U.2 あるいは M.2 2280 / 22110サイズに対応の PCIe 4.0 x 2 を1スロット
  • 3.5インチ / 2.5インチの兼用のベイを5スロット。1スロット 最大 22TB x 5の110TB

 

▼NASに適したHDDの販売事例です。

 

冷却対応、その他の便利機能

以下の「PC Watch」でのレポートによると、(また、公式サイトにもサラッと記載されていますが)上の画像のように、マザーボードをツールレスで取り出すことができ、SSDスロットとメモリスロットに簡単にアクセスすることができます。基盤直結のポート類の関係から難しいと思いますが、これはミニPCにも欲しい機能です。

NASの域を超えたMINISFORUMのRyzen搭載「N5 PRO」が強すぎて頭がどうにかなりそう

 

▼以下の画像を見る範囲では、冷却ファンは、HDD用の大型ファン、ヒートシンク付きノCPUファン、メモリ・SSDのシステムファンの3基の構成です。ミニPCの場合にも、冷却対応をしっかり考慮している同社ですので、冷却にも万全との認識です。

 

▼もちろん、5基のHDDベイは ワンタッチで取り出すことができ、正面下部に各ストレージのインジケーターを装備しています。

 

▲▼USB4とOCulink ポートを備えていますので、以下の記事のとおり、これらのポート経由で外付けグラボを接続することもできます。

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▼OCulink 経由で外付けグラボを接続する場合、こちらの「DEG1」がおすすめです。

 

まとめ

最大 M.2 あるいはU.2 SSD x 3基、3.5インチ / 2.5インチ x 5基、10Gbpsのイーサネットによる NASとしての機能はもちろんのこと、マザーボードを簡単に取り出せる機能、AMD Ryzen AI 9 HX 370を搭載の、尖った仕様の「MINISFORUM N5 PRO」。

ハイスペックな基本スペックであり、普段は高性能なPCとしての使用、PC作業時以外はNASとしての使用になるかと思います。この意味では、オフィスでの使用よりも個人・家族での使用となりそうです。

 

2025年7月4日追記。国内通販・公式サイトともに販売開始となりました。ベアボーン、セットモデルのほか、CPUにRyzen 7 255を搭載するモデルも販売されています。なお、公式ストアにおいて、20%オフクーポンが配布されています。

 

▼Ryzen 7 255を搭載するPCは、以下の記事にて実機レビューしています。

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