MINISFORUM AI X1 実機レビュー、Ryzen 7 255を搭載し快速、OCulinkでのグラボも安定動作、アルミ製筐体も特筆すべき高品質なミニPC | Win And I net

MINISFORUM AI X1 実機レビュー、Ryzen 7 255を搭載し快速、OCulinkでのグラボも安定動作、アルミ製筐体も特筆すべき高品質なミニPC

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今回レビューする製品は、CPUに AMD Zen 4 アーキテクチャのRyzen 7 255を搭載するミニPC「MINISFORUM AI X1」です。USB4を2ポート、OCulink ポートを搭載する拡張性の高さに加え、アルミ製の筐体は質感高く、サイズが128 x 126 x 52mmと、M4 Mac miniとほぼ同サイズであることも特徴の一つです。

約一週間 使用後のレビュー記事ですが、普段使いでの快適動作はもちろんのこと、OCulink ポートとドッキングステーションによる外付けグラボも安定動作。

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MINISFORUM AI X1、AMD Ryzen 7 255 モデル、Amazon

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MINISFORUM AI X1のスペック

「MINISFORUM AI X1」には、AMD Ryzen 7 260 / Ryzen 7 255を搭載する2つのモデルがあり、レビュー機は後者です。後の段落に掲載していますが、ベンチマークスコアは私の想定以上に高く、普段使いとしては 上位機と遜色ないレスポンスです。なお、Ryzen 200 シリーズのCPUは、既存のRyzen 8040 シリーズをリニューアルしたモデルです。

 

▼冒頭に記載の拡張性・質感の高い筐体以外に、2スピーカーとマイクをビルトインしていることも大きな特徴です。下表はレビュー機のメモリ 32GBモデルですが、メモリ 64GBモデルも販売されています。いづれも、Amazon 価格 10万円未満での販売です。

CPU AMD Ryzen 7 255、Zen 4 アーキテクチャ、8コア16スレッド、L3 キャッシュ 16MB、最大 4.9GHz
GPU AMD Radeon 780M グラフィックス
メモリ DDR5-5600 32GB(16GB x 2)、2スロット
ストレージ M.2 2280 PCIe4.0 NVME 1TB SSD、空きスロットあり(OCulinkとの排他使用)
WiFi WiFi7 対応
Bluetooth 5.4
ポート類 USB4 x 2、USB-A 3.2 Gen 2 x 2、USB-A 2.0、HDMI、DisplayPort、2.5G イーサネット、OCulink(M.2 空きスロットの排他使用)
サイズ 128 x 126 x 52mm
OS Windows 11 Pro
その他 2スピーカー・マイクをビルトインアルミ製の筐体

 

▼参考情報ですが、AMD Ryzen 7 260を搭載するモデルは、以下の記事にて紹介しています。

MINISFORUM AI X1、AMD Ryzen 7 260を搭載するミニPCが発売に。USB4とOCulink ポートを搭載し、筐体は金属製

 

実機のシステム情報

続いて、実機から抽出のシステム情報を掲載します。メモリはCrucial、SSDはKINGSTONと、大手ブランドの製品を搭載していることによる安心感があります。

 

▼Windows 11 「設定」から抽出の「デバイスの仕様」と「Windowsの仕様」。CPUはAMD Ryzen 7 255、統合型 GPUはRadeon 780M Graphics、メモリは32GB(16 GB x 2)、OSはWindows 11 Proです。

 

HWiNFOの使い方、Windows PCのデバイス詳細情報やCPU温度など、導入必須のフリーソフト。投稿数 約4万件のフォーラムも充実

▲▼以降の画像は、上の記事にて紹介のフリーソフト「HWiNFO」から抽出したものです。

 

▼システムの概要です。クリックにて拡大できます。

 

▼上の画像からCPUの情報を拡大。AMD Ryzen 7 255は、Zen 4 アーキテクチャの8コア 16スレッド、4nm プロセス、TDP 45W

 

▼メモリは DDR5-5600 32GB、16GB x 2枚の構成です。

 

▼統合型GPUは Radeon 780M。私はゲームを行わないのですが、780Mですので 軽量級のゲームなら何とかなりそうです。

 

▼DDR5 メモリの型番は「CT16G56C4655.C8D」。Crucialの16GB x 2枚です。

 

▼2280サイズ、M.2 PCIe 4.0 SSDの型番は「KINGSTON OM8TAP41024K1-A00」。検索しても ほぼヒットしないのですが、ヒットしたところでは「読み取り6100 MB/s、書き込み 5300 MB/s」とあります。後述のベンチマークスコアでは、ほぼ公表値どおりの速度が出ています。

 

▼2.5G イーサネットは「RealTek Semiconductor RTL8125」、WiFi ネットワークは「MediaTek MT7925 Wi-Fi 7 Wireless LAN Card」です。私はWiFiを利用していますが、安定動作しています。

 

外観

付属品と外観について記載します。厚めのアルミ製の外枠とシルバーの塗装と相まって、これまで実機レビューしたミニPC(30台ほどでしょうか)のなかでも、ダントツで質感は高いように感じます。

 

MINISFORUM UM690L Slim 実機レビュー、Ryzen 9 6900HXを搭載し上位機並みにキビキビ動作、静音仕様のミニPC
今回レビューする製品は、Ryzen 9 6900HXを搭載するミニPC「MINISFORUM UM690L Slim」です。メモリはLPDDR5 32GB オンボード、SSDはPCIe 4.0 500GB、USB4ポートを搭載し、ハインエン...

▲▼先日 実機レビューした「UM690L Slim」と同じく、シンプルな外箱に収納されています。従来の同社のミニPCでは、製品・シリーズ毎に色の異なる外箱が多かったのですが、シンプルな外箱として コストカットを図っている場合には よいことだと思います。

 

▼緩衝材も過度なものではなく好印象です。

 

▼付属品は左上から、電源コード・アダプター、OCulink ポート用のM.2 アダプター、HDMI ケーブル、VESA マウント、簡易的な説明書、保証書です。VESA マウントは他製品の付属品よりもコンパクトです。説明書類も従来製品よりもシンプルになっています。

このクラスのミニPCの購入層は、接続方法などは熟知していると思われ、あるいはWebの情報でも十分ですので、シンプルな説明書類で正解かと思います。

 

▼電源アダプターの本体は比較的コンパクトですが、プラグ側のケーブルは太めです。電源アダプターとケーブルは、他の複数の製品と同じものが付属しています。

 

▼同社の最近の傾向として、従来のビニールの梱包から紙に変更されています。ビニールでは再梱包しにくいこともあり、私は紙の梱包が好みです。

 

▼アルミ製の筐体は、同社の控えめなロゴと相まって、質感は上々です。後の段落で M4 Mac miniと並べて撮影した写真を掲載していますが、質感の高さは同等、むしろ本製品が高いようにも感じます。

 

▼前面の両端の小さな穴はマイクです。マイクと2スピーカーをビルトインしていることも、特徴の一つです。

 

▼背面のブラックとシルバーのツートンは、Apple M2までのMac miniと同様の配色です。ツートンの継ぎ目もフラットで丁寧な作りです。

 

▼前面のポート類は左から、両端にあるマイク、電源ボタン、USB-A 3.2 Gen 2 x 2ポート、USB4、3.5mm オーディオジャック。USBの差し込みにおいては、硬すぎず緩すぎず 程よいもの。

 

▼右サイドは 大きな面積の通風孔とケンジントンロックがあります。サイドの質感もすこぶる高いです。

 

▼右サイドは通風孔のみ。

 

▼背面のポート類は左から、電源ポート、2.5G イーサネット、DisplayPort、OCulink ポート(M.2 アダプターの取付前のため、ゴムキャップが被さっています)、USB4、HDMI、USB-A 2.0。

なお、内部の熱はヒートシンクとファンを通じて、背面の通風孔から排出されます。

 

▼後の段落にて、OCulink ボードの取付を記載していますが、以下の画像は取付後です。

 

▼底板にも広い面積の通風孔があります。比較的 フラットな底板の製品が多いなあか、本製品は端が斜めになっている ノートPCライクな底板です。

 

▼樹脂製の底板ですが、こちらの質感も高いです。なお、底板左の広い面積の通風孔の箇所に、SSD冷却用のシステムファンが装備されています。

 

M4 Mac miniとの外観比較

M4 Mac miniのサイズ 127 x 127 x 50mmに対して、本製品は128 x 126 x 52mmとほぼ同サイズです。アルミ製の筐体・シルバー色も同じですので、両者を並べて比較してみました。

 

▼端の曲率が異なるために、「MINISFORUM AI X1」が僅かに大きく見えます。色合いは「MINISFORUM AI X1」がやや明るく、さわり心地も含めて「MINISFORUM AI X1」がややザラツキがあり、艶もあるように感じます。

 

▼M2 Pro Mac miniとの背面の比較です。ブラックの色合いも近いです。外枠のアルミは本製品が厚いことがわかります。

 

内部の構成

続いて、底板を開けての内部の構成について記載します。

 

▼ゴム足を外してネジが露出する製品が多いなか、本製品はゴム足横にネジ穴があり、ゴム足を外す手間はありません。

 

▼ネジを外しました。底板の中央に窪みにヘラなどを挿入し、底板を外します。なお、底板の裏にはシステムファンがあり、ケーブルが2本繋がっていますので、底板を勢いよく外さないよう注意が必要です。

 

▼底板から基盤に接続のケーブルを外した後の全体像です。

 

▼樹脂製の底板です。M.2 SSD あるいは増設する(付属品)のOCulink ボード用に、厚めの冷却用シリコンパッドが備わっています。SSD あるいはM.2 OCulink ボードの熱を、シリコンパッドとファンブラケット・ファンを通じて排出する仕様です。

 

▼内部の全体像です。左が2280サイズのM.2 PCIe 4.0 SSD 1TB、その左がM.2 空きスロット(SSDの増設、OCulink ボードの取付の排他仕様)、16GB x 2のメモリ。

 

▼Crucialのメモリ周りを拡大。

 

▼KINGSTONのSSDです。ベンチマークの段落で記載していますが、ミニPCとしては、読み書き速度の速いSSDです。

 

▼あらためての全体像です。中央やや下にCMOS 電池があります。

 

OCulink ボードの取付、ドッキングステーションの動作確認

続いて、付属のOCulink ボードの取付と、所有する 同社のOCulink ドッキングステーション「DEG1」の動作確認です。

 

本製品に限らずですが、OCulink ドッキングステーションを接続した場合、BitLocker エラーが生じることがあります(本製品での接続時にもエラーが生じました)。Microsoft アカウントで初期設定した場合、エラー時に必要となる「回復キー」がMicrosoft アカウントに保存され、以下の一つ目のリンク先記事に記載のプロセスにて、エラーを復旧できます。また、二つ目の記事に記載のとおり、BitLockerを無効化することも手段の一つです。私はエラーの回復後、BitLockerを無効化しました。

 

▼こちらが付属する Oculink ボードです。M.2の空きスロットに取り付けます。M.2 SSDと同様に、スロットに差し込み、ネジ留めするのみです。

 

▼ポン付けですので取付プロセスを省略しましたが、上の写真のOCulink ボードの取付後です。

 

▼当然ながらも、背面のOCulink ポートと外枠との干渉はありません。

 

▲▼いきなりですが、ドッキングステーション「DEG1」にグラボと電源をセットしての、AI X1への接続後です。「MINISFORUM UM890 Pro」で使用していたセットをそのまま使用しています。

 

▼「DEG1」と電源、グラボの接続、PCとの接続については、以下の実機レビュー記事を参照ください。なお、上の写真の「AI X1」の下にある同社のミニPCは、2つ目の記事に記載のNASとして利用しています。

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▼取り付けたグラボは古い「GeForce GTX 1080」ですが、(他のグラボも同様に)自動的にドライバーがインストールとなり、グラボを認識します。

 

▼「3DMARK Time Spy」による動作のテスト。上は統合型GPUのRadeon 780M、下は取り付けた Geforce GTX1080。接続した状態で、何度か再起動、電源オンオフしましたが、ドッキングステーションはPCの電源オンオフに連動し、安定動作しています。

 

ベンチマークスコア

実機で計測のベンチマークスコアを掲載します。比較対象は、以下の記事にて実機レビューの、AMD Ryzen 9 8945HSを搭載するミニPC「MINISFORUM UM890 Pro」です。

AMD 200シリーズは 8040シリーズのリニューアル版となり、その型番からも AMD Ryzen 9 8945HSが やや高いスコアであるものの、シリーズ下位のAMD Ryzen 7 255としては十分なもの。

なお、ベンチマークの計測にあたり、電源モードを「最適なパーフォーマンス」として行っています。

MINISFORUM UM890 Pro 実機レビュー、Ryzen 9 8945HS、メモリ 64GBを搭載し、パワフルで静音。OCulinkでの外付けグラボも安定動作
Ryzen 9 8945HSを搭載する「UM890 Pro」で計測のベンチマーク シングルコアのスコアは、Core i7-14700よりも高くなることも。メモリはクラス最大の64GBを搭載し、OCulink 経由で接続のグラボも安定動作。

 

Geekbench 5

Geekbench 5のスコアは「シングルコア 1,931、マルチコア 12,222」。2つめの画像「シングルコア 2,018」のRyzen 9 8945HSにはやや及ばず。ただし、シングルコア 2,000超は多くなく、1900台であれば高い部類です。

 

▼以下の記事にて、これまで実機レビューした主だったPCのスコアを一覧化しています。このなか、AMD Ryzen 7 255のシングルコアのスコアは Core Ultra 7 258V、Ryzen 7 7840HS、Apple M2 Proと同水準です。

PC 実機で計測、Geekbench CPU ベンチマークスコアの一覧、サクサクと動作するスコアの指標

 

Geekbench 6

Geekbench 6のスコアは「シングルコア 2,616、マルチコア 13,068」。2つめの画像のAMD Ryzen 9 8945HSと、大きく変わらないスコアです。

なお、Geekbench 5と6では、評価項目とスコア判定のベースとなるPCのスペックが異なり、Geekbench 6のスコアは5よりも高くなります。

 

Geekbench AI

Geekbench AIにおいては、比較コメントを記載するほどにデータが集まっていないため、参考までの掲載です。2つめのAMD Ryzen 9 8945HSよりも やや高いスコアです。

 

 

▲▼ちなみに、上のスコアは以下の記事にて実機レビューの Core Ulta 7 258Vのスコアです。3つの項目ともに、大きな差をつけ、Ryzen 7 255の本製品が高いスコアです。

Lenovo Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9 実機レビュー。Core Ultra 7 258V、2.8K 解像度、金属製筐体の高品質な15.3インチノートPC

 

CINEBENCH R23

CINEBENCH R23のスコアは「シングルコア 1,724、マルチコア 16,617」。Geekbench 5と同様に、AMD Ryzen 9 8945HSにやや及ばず。

 

▼以下の記事にて、これまで実機レビューした主だったPCのスコアを一覧化しています。このなか、AMD Ryzen 7 255のシングルコアのスコアは、Geekbench 5と同様にRyzen 7 7840HSと同水準です。マルチコアにおいては、Apple M4よりも高いスコアです。

CINEBENCH R23、ミニPCやノートPC 35製品で計測のスコア一覧。キビキビ動作のスコアの指標

 

3DMark

3DMark Steel Nomad Lightのスコアは 2,738。全般的に、モバイル向けのインテル Core Ultraよりよ高いスコアです。

 

PCMark 10

PCでのアプリケーションの実行におけるパフォーマンスを計測する「PCMark 10」の総合スコアは 6,729、上記のベンチマークと同様に、Ryzen 9 8945HSよりも やや低いスコアです。

「一般的なオフィス作業や簡単なメディアコンテンツ制作向け」の Productivityの指標はスコア 4500ですが、本製品は 9,037と十分なスコアです。

 

CrystalDiskMark

型番「KINGSTON OM8TAP41024K1-A00」のPCIe 4.0 1TB SSDの、CrystalDiskMarkでの読み書き速度です。当SSDの公表値「読み取り6100 MB/s、書き込み 5300 MB/s」に対して、「Read 6138 MB/s、Write 5355MB/s」と、公表値どおりの速度です。

 

▼「MINISFORUM UM890 Pro」に搭載のSSDの速度です。一般的なハインエンド寄りのPCに搭載のSSDの速度は 4000MB/s台が多く、本製品は速い部類です。

 

体感レスポンス

本製品を使用した約一週間、高負荷の作業を行わず、普段使いのライトユースでの使用ですが、以下の記事で実機レビューの、上位のCPUを搭載するPCと同様にキビキビと動作します。

また、Ryzen 7 5700Xの自作PCや、下位のRyzen 7 5700UのミニPCと比較すると、Google Chromeのタブの切替などにおいても、操作して即 よりキビキビと動作することがわかります。

MINISFORUM BD795i SE 実機レビュー、16コア32スレッド Ryzen 9 7945HXを内蔵のマザーボード。CINEBENCH R23 マルチコアは驚愕の約33,000
今回レビューする製品は、MINISFORUMのMini-ITX マザーボード「BD795i SE」です。AMD Zen 4 アーキテクチャ  16コア 32スレッドのRyzen 9 7945HXをビルトインし、CINEBENCH R23 マ...

 

USB4のチェック

本来であれば、USB4対応のSSD ケース、外付けGPU ボックスでの外付けグラボの運用をチェックするところですが、他のOSで使用中、あるいは解体中のため、外部モニターへの映像出力のみの確認です。

 

▼USB4を2ポート搭載していますが、双方ともに 4K@60Hzの映像出力を確認済です。現在、この接続にて記事を編集していますが、安定動作しています。

 

▼2つのUSB4 ポートから、2台の4K モニターに接続し使用してみました。双方ともに、4K@60Hzにて動作しています。

 

スピーカー、サウンドのチェック

内蔵の2スピーカーによるサウンドのチェックです。コンパクトなミニPCへのスピーカーの内蔵ですので、ノートPCほどの音質ではありませんが、YouTubeなどのニュース動画や、オンライン会議などでは十分に機能します。

音質は全般的に、M4 Mac miniのスピーカーと同程度、あるいはやや劣る音質のように感じます。

  • 音楽を再生するとこもりがちの音質ですが、ミニPCとしてはやむを得ないところです。
  • 私はYouTubeでニュースやドキュメンタリーを聞き流すことが多いのですが、これらの用途では音量・音質ともに十分です。
  • 音楽などの音量を上げた場合には、多少の音割れがあり、また、スマホと同様に喧しめの音質となります。
  • 音楽動画の視聴では、音質としては、低音、中高音ともに 一般的なノートPCに及ばず。
  • スピーカーの音声は、底板近くの両サイドから聞こえますが、しっかりとステレオサウンドしています。

 

CPU 温度、ファン音量のチェック

MINISFORUMのミニPCは、全般的に冷却対応がしっかりしており、この傾向は本製品も同様です。CPUに負荷をかけた際にも、CPU温度は許容範囲内であり、ファン音も抑えられています。

 

▼CINEBENCH R23にて、CPU 使用率を100%とした際のCPU 温度です。最大でも約80℃と許容範囲。また、CINEBENCH R23が終了すると、CPU 温度は即下がります。

 

▼iPhone アプリ「デジベル X」で計測の、上記の負荷をかけた際のファン音量です。平均 約37dBと、ほとんどファン音の聞こえない通常時より大きいものの、静かな部類です。

 

まとめ

CPUにAMD Ryzen 255を搭載するミニPC「MINISFORUM AI X1」のレビュー記事でした。AIのチェックは行っていませんが、実機レビューのポイントは以下です。普段使いではキビキビ動作で静音仕様であることことに加え、アルミ製筐体の質感の高さが際立ちます。

  • アルミ製の筐体であり、サイズは M4 Mac miniとほぼ同じ。筐体は、M4 Mac miniと同水準、あるいはそれ以上の質感の高さです。
  • 質感の高さは、これまで実機レビューしたミニPCではダントツでのトップと言えそうです。
  • ゲームや高負荷となる作業を行なっていませんが、普段使いでのレスポンスは、上位機と同様にキビキビと動作します。また、静音仕様であるために作業に集中することができます。
  • USB4を2ポート、OCulink ポートを搭載の拡張性の高さも兼ね備えています。
  • OCulink ポートに同社のドッキングステーション「DEG1」を接続し、安定動作することを確認済。ただし、他の製品と同様かと思いますが、BitLocker エラーに要注意。
  • 内蔵の2スピーカーの音質は、一般的なノートPCほどではないものの、ニュースの視聴やオンライン会議での使用においては十分に機能します。

 

 

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