今回レビューする製品は、「BOTSLAB」ブランドのドライブレコーダー「G980H」です。フロント・リアのカメラが付属し、電源はシガーソケット、GPS内蔵、ADAS(エーダス) 先進運転支援システムにも対応する製品です。フロントカメラは800万画素、フロント 170度・リア 150度の広角であり、フロント・リアともに動画は鮮明です。
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BOTSLAB ドライブレコーダー G980H、Amazon
BOTSLAB ドライブレコーダー G980Hの特徴
Amazonの販売ページから抜粋の、製品の大きな特徴は以下です。
- 800万画素、4K UHD 超高精細。SONY IMX 415センサー・STARVISを内蔵
- フロント 170度、リア 150度の超広角。最大6車線の範囲をカバー
- フロントカメラのビデオキャプチャは 2160pの高解像度(リアは1080P)
- AI NPUチップを搭載し、ADAS(エーダス) 先進運転支援システムにも対応
- Gセンサー採用で事故発生時に緊急ビデオを自動ロックし、シームレスなループ録画により継続的なカバレッジを実現
- 内蔵のGPSとGoogleマップにより、ルートを簡単に記録可能
- 別途、降圧ケーブルを用意することにより、24時間の駐車監視も可能
- 2.45インチのIPS液晶を搭載
- Botslabアプリとの連携により、OTA アップデートに対応
- 電源はシガーソケット、64GBのmicroSDカードが付属
ドラレコについては、ほぼ初心者の私ですが、他サイトから引用のテクニカル的な事項の補足(私の備忘録)です。
- 「STARVIS(スターヴィス)」は、「SONYが監視カメラ用に開発した、CMOSイメージセンサー用裏面照射型画素という夜間撮影技術」。引用元はラクドラ「STARVIS(スターヴィス)とは?」
- 「ADAS」については後述しています。
- 「ドライブレコーダーのGセンサーの機能」では、「ある一定の大きさ以上の衝撃を受けると、その数十秒前から、数十秒後までの録画映像を、上書きされない場所に自動保存」となります。引用元はグーネット「ドライブレコーダーのGセンサーとは」
- 「降圧ケーブル」は、「エンジンオフ後も録画を行うシステム用ケーブルのことで、車両側に一定の電圧降下が認められると機能を停止。これによりバッテリー上がりを回避」。引用元はみんカラ
▼ADAS(エーダス) 先進運転支援システムのうち、搭載する機能は以下の「前方車両 移動開始」「歩行者衝突警報」「ヘッドウェイモニタリング警告」「車線逸脱警告」です。
うち、「前方車両移動開始」は音声・2.45インチの液晶とともに、タイムリーに通知があります。なお、「歩行者衝突警報」は、警報というよりも「周囲に歩行者がいることの注意喚起」ですが、近くにバイク・自転車が通行している際も含めて、適宜 通知があります。
▼イメージセンサー SONY IMX 415 / STARVIS(スターヴィス)」により、夜間でも鮮明な映像で録画できます。実際の録画した映像を確認しても、イメージ画像と同程度の鮮明さです。
使用感については、後の段落で記載していますが、約3週間使用の上記に対するポイントは以下です。
- フロント・リアともに視野角は広く、録画した映像は夜間も含めてきわめて鮮明。
- ADAS(エーダス) 先進運転支援システムについて、「前方車両の移動開始」「歩行者への注意喚起」などタイムリーに液晶に表示されます。
- 2.45インチの液晶は、老眼の私には多少小さいように感じるものの、視野角は広く鮮明で綺麗です。
- Botslab アプリによる OTA アップデートは、この3週間においても数度あり、適宜 確実にアップデートされています。
- バッテリーがシガーソケットのためにやむを得ないことですが、Bluetooth 連携によるアプリでの確認時も 車のエンジンをかける必要があり、少々不便さも感じます。
外観
開封、外観、付属品について記載します。2024年11月30日現在のAmazon セール価格は 20,999円。スバルの純正ドラレコ以外に使用したことがないために、他製品との比較はできませんが、フロントカメラは運転席から見えない部分の質感も高く、ボタン類の操作性も良好です。
▼黒を基調としたシックな外箱です。
▼付属品は左から、クイックスタートガイド、日本語も含めて多言語表記の説明書、前方カメラ、シガーソケット、後方カメラと接続コード(前方カメラのポートに接続)、前方カメラとシガーソケットの接続コード、車内の内張はがし。64GBのMicro SDも付属しています。
▼ハード面の付属品を拡大。後方カメラの接続コードの長さは実測していませんが、軽自動車(NBOX)に取り付けたところ、余った長さの収納に苦労するほどに長いもの。普通車においても、十分な長さです。
▲車内から見えるものではありませんが、フロントカメラの前面は上質の塗装も含めて 品質の高いもの。
▼本体・ケーブル以外の付属品を拡大。ケーブル隠しのために内張はがしの付属は重宝します。
▼左側のフィルムをフロントガラスに取り付け、点線枠内に本体の両面テープ(濃い青の部分)にて取り付けます。軽い本体であり、取付後に本体が落下することはありません。
▲上の写真は取付時には運転席から逆となりますが、ボタン・ポートの構成は以下です。小さなボタンであり、手探りではやや操作しにくい状況もありますが、ボタン類は待たされ感もなく、反応はよいです。
▼樹脂製の本体ですが、塗装も含めて質感高く仕上がっています。なお、撮影にあたり、レンズ面以外の保護フィルムを剥がしています。
▼視野角が広く鮮明な描写の液晶は 2.45インチ。老眼の私にとっては、もう一回り大きいと嬉しいのですが、一般的には程よいサイズでしょう。
▼両面テープ側より。取付後に角度の微調整が可能です。
▼ポート部分と付属のmicroSD カードです。シガーソケットのコードを接続した状態ですが、リアカメラは左側のmicro-B ポートに挿入します。
▼コードの一部を接続した状況です。
車への取付
私は軽自動車のNBOXに取り付けています。ケーブルの取り回しは車種毎となるために詳細は割愛しますが、シガーソケットでの電源確保であるため、ケーブルの取り回しをしっかり行えば、取付は簡単です。なお、取付時の気付きは以下です。
- 前方カメラ・後方カメラともに軽量であり、付属の両面テープにより しっかりと固定することができます。数日後に落下などの心配は無用です。
- コンパクトサイズであり、前方・後方ともに視界を遮ることもありません。
- リアカメラのケーブルはかなり長く(実測していません)、軽自動車に取り付けましたが、長いケーブルを収めることに苦労しました。
- 上の写真の液晶表示で感じ取っていただけると思いますが、液晶表示は鮮明で綺麗です。
▼液晶面のスリープまでの時間は、アプリで制御できます。スリープ時には時計表示となり(アプリでスリープまでの時間も含めて制御できます)、運転中の視認性もよりことから、何気に重宝しています。
▼リアカメラを取り付けました。コンパクトなため、視界の妨げになることは全くありません。
アプリ
各種設定、撮影した動画の一覧参照・再生などは、以下の「Botslab」アプリを使用します。もちろん、microSD カードをPCに挿入しての再生なども可能です。
▼アプリのホーム画面です。縦に長いため、2分割で掲載しています。
▲ライブでの映像表示、撮影した動画の再生、設定、ADASの設定のメニューがあります。メニュー構成としては十分で、視覚的に操作しやすいもの。ただし、本体がシガーソケット動作のために妥協する必要がありますが、車のエンジンをかけて、スマホとのBluetooth 連携、アプリの操作を行うことにやや難あり。
▼こちらは ADAS(エーダス) 先進運転支援システムの設定画面です。車線逸脱・距離警告の感度と、2つの機能の有効・無効を設定することができます。これらの支援は、タイムリーに液晶と音声でお知らせがあり、以下の初期設定での使用をおすすめします。
▼「設定」画面ですが、録画の解像度、音声録音の制御、BOTSLABのロゴ表示の制御などを行うことができます。
▲前述の時計表示までの時間を設定することもできます。
▼内蔵GPSとGoogle マップの連携による走行履歴です。中央下にサムネイルがありますが、こちらから録画した動画を再生することができます。
▲私は保険会社の任意自動車保険に付属(貸与)の走行履歴を利用していますが、それと同等の履歴表示です。
▼アプリ画面の一部の切り取りですが、上はフロントカメラ、下はリアカメラの録画した動画の一覧となり、こちらから再生することができます。フロント・リアの画素数の相違からも、フロントは2160P / リアは1060Pと表示されています。なお、2つ上の設定画面で「ループ録画=1分」としていることから、以下画面の録画時間も1分となっています。
▲リアカメラのサムネイルでもわかるとおり、夜間の録画も鮮明です(フロントカメラは更に鮮明です)。
▼「ビデオ再生」のメニュー項目です。「フロント緊急ビデオ」「リア緊急ビデオ」の項目があります。これらは前述の「一定の大きさ以上の衝撃を受けると、その数十秒前から、数十秒後までの録画映像を、上書きされない場所に自動保存」する機能です。
なお、SD カードをPCで参照すると、一定の大きさ以上の衝撃を受けていない場合にも、通常の録画とは別のフォルダにて(Emergency フォルダ)に保存されています。
録画した映像の事例
録画した映像の事例を、限定公開でYouTubeにアップロードしました。フロント 170度、リア 150度の超広角でもあり、周囲に湾曲もありますが、ドラレコ用途としては かなり鮮明です。事例としての動画は、ナンバープレートを識別できないもの(交通量の少ないもの)をピックアップしましたが、万一 事故などにあった場合にも、十分に識別できるもの。
フロントカメラ
フロント・リアともに、25FPSに落として保存・アップロードしており、実際の動画はアップロードのものよりも綺麗なもの。画面の上左右に湾曲がありますが、高解像度であり描写も細かく、視野角もかなり広いです。夜間の撮影においては、小雨のなかでの録画ですが、こちらの映像も鮮明です。なお、フロントカメラでの録画は音声をカットしています。
▼日中の撮影です。
▼夜間の撮影です。
▼雨の日の録画からの切り取りの静止画です。ボカシを入れていますが、ナンバープレートも明確に読み取れます。
▼上の画像の一部を拡大
リアカメラ
フロントは2160P / リアは1060Pでの録画となり、細部の描写はフロントカメラに劣り、また、上の左右の湾曲もフロントカメラよりも大きいですが、ドラレコのリアカメラとしては十分です。
▼日中の撮影です。
▼夜間の撮影です。
▼適度にボカシを入れていますが、リアカメラでの録画から静止画を取り出し。こちらもナンバープレートは明確に識別可能です。
▼上の画像の一部を拡大
使用感のまとめ
私は、レヴォーグのスバル純正以外のドラレコの使用経験がないのですが、ドラレコ自体 ほぼ初めての使用に近いとの前提でのその他の使用感を記載します。なお、現在のところ、フロント 4Kは試していませんが、試した後にコメントします。
- フロントカメラは運転席から見えない部分も含めて、塗装なども上質なもの。
- 軽自動車への取付ですが、リアカメラのケーブルは十分に長く、普通車においても余裕のあるものと思われます。
- フロント・リアともに視野角は広く、録画した映像は夜間も含めて想像以上に鮮明です。
- また、フロントは特に高解像度であり、細部の描写も十分です。
- ADAS(エーダス) 先進運転支援システムについて、「前方車両の移動開始」「歩行者への注意喚起」などは、音声とともに、タイムリーに液晶に表示されます。これなら注意喚起としては十分な機能です。
- ADASの音声は日本語であり、程よい音量、かつ聞き取り易いもの。
- 上の動画では音声をカットしていますが、車内のテレビの音声も確実に拾っています。
- 2.45インチの液晶(視野角の広いIPSパネル)は、老眼の私には多少小さいように感じるものの、視野角は広く鮮明で綺麗です。
- Botslab アプリによる OTA アップデートは、この3週間においても数度あり、適宜 確実にアップデートされています。ただし、スマホでのBluetooth 連携は、他のBluetooth 機器と比較すると 多少遅いようにも感じます。
- アプリの項目など、シンプルな構成であり、視覚的に操作しやすいです。
- バッテリーがシガーソケットのためにやむを得ないことですが、Bluetooth 連携によるアプリでの確認時も 車のエンジンをかける必要があり、少々不便さも感じます。
▼11月30日現在のAmazon セール価格は20,999円。夜間も含めて鮮明な録画に、タイムリーなADAS(エーダス) 先進運転支援での注意喚起、明るく視野角の広い液晶を装備する製品としては、コスパ度の高いもの。