快適なキーボードとHackintoshへの適合から、あえて2011年に発売のlenovo ThinkPad X220を購入した私ですが、アイソレーションキーが全盛のなかで、昔ながらのX220のキーボードのタイピング感はよいものです。あまりにも快適なため、同キーボードを搭載する、15.6インチの「ThinkPad T520」の購入を検討していたほど。今さら 2011年に発売のX220のキーボードのレビューの需要はないかと思いますが、参考までに使用感などを記載します。
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ThinkPad X220、キーボードのタイピング感
X220の場合、ThinkPad最後の7列キーボードを評価する記事も多いのですが、他のキーボードを使い慣れていると、DeleteキーがBack Spaceから離れた位置にあること、Escキーが一段上にあるなど、私としてはやや違和感があります。それらを差し引いてもX220のタイピングは快適です。
手元にあるPC、あるいはキーボード単体でお気に入りのものは以下となりますが、X220も含めてどれがベストと問われると、良い意味で難しい選択です。それぞれに思い入れがあるのですが、ThinkPad X220とCHUWI LapBook SEが同列、Surface GoとMacBook Air 11が次点となるでしょうか。
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さて、上記の製品を比較対象としたうえで、X220のタイピング感・使用感は以下です。
- MacBook Air 11やSurface Goと比較すると、ストロークは深めで軽快感はありませんが、しっかりと押し込む感覚が意外と心地よい。Surface Goも高速タイピングできますが、やはりサイズ的に普段使いでの常用は厳しい。
- 反面、X220はストロークが深いため、長文をタイピングしていると腕の疲れも感じます(特にEnterキーを多用する右腕)。
- 使い慣れた英語キーボードと異なり、Enterキーが大きく、また、位置が適切なため、記事で長文をタイピングする場合にも改行なども含めてテンポよくタイピングできます。
- 中国製PCの英語キーボードの場合、Enterキーの右にページアップ・ダウンなどの1列あることが多く、Enterキーを押下する場合にタイプミスすることもあるのですが、X220はEnterキーの横には何のないため、タイプミスもありません。
- 私はスペースキー隣の「無変換」「変換」キーを英数・かなの切替キーに割り当てているのですが、これらのキーが小さいために、押し間違えることも。これに対応するため、「Win 10 日本語キーボードでの英数・かな切替を、複数キーに割り当て快適タイピングする方法」に記載のとおり、複数のキーを英数・かなの切替に割り当てています。
- 打鍵音については普通。やかましくもなく、特別に静かでもないのですが、カチャカチャ系でもなく上質な打鍵音です。
一方、トラックポイントについては、私はPCを使い始めて約28年、Dell D430を使用したごく短期間を除いては初のトラックポイント(使用中のUMPC「CHUWI MiniBook」とドンキ「NANOTE」にも搭載されていますが)と言ってもよいのですが、タッチパッドも含めたコメントは以下です。
- トラックポイントは修行中ですが、緩急つけてのポインターの移動や、トラックポイントと中央のボタンを押しつつのスクロールなどの利便性もあり、褒めたたえる方が多いのも納得。私が若い頃からトラックポイントを使用していたなら、おそらくはIBM / lenoboのThinkPadをメイン端末としていたことでしょう。
- 一方のタッチパッドはおまけ程度。サイズが小さいこともありますが、また、あえてザラザラ感を強くしていることもありますが、スベリがよくなく違和感があります。ThinkPadのトラックポイントとMacのトラックパッドを組み合わせると最強でしょうね。
▼Delete キーがBack Spaceから離れた位置にあることに違和感もありますが、久しぶりにアイソレーションタイプではないキーボードを長時間使ってみると、また、評価の高いX220のキーボードの資質と相まって、快適なタイピングで、記事の編集で高速タイピングを行う必要がある時(時間がない時)には X220を好んで使用しています。
まとめ
評判どおりに快適な、ThinkPad X220のキーボードの使用感でした。2011年の発売と古い製品ですが、現在のGemini Lake N4100と同水準のレスポンスで、ブログ記事の編集程度ではサクサクと動作するため、高速タイピング可能な記事編集専用としては重宝します。
今さらながらに、ThinkPadのキーボードのタイピング感のよさに魅せられた私ですが、15.6インチのThinkPadを狙いつつも、X1 Carbon 2016モデルの中古を購入。到着後、一定期間の使用後にレビューします。
▼こちらは同キーボードを採用する「ThinkPad T420s」と「ThinkPad T520」のレビュー記事です。
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