2012年6月に発売のThinkPad E130のジャンクな中古を購入し、先日、HDDをSSDに換装、mSATA SSDの増設、メモリを4GBから8GBへ増設と、一気にカスタマイズしましたが、今回は故障したヒンジの修理について記載します。他サイトや中古のE130を参照すると、あるいは分解してみると、構造的に故障するのも仕方がない造りとなっています。完全な修理ではありませんが、現在の修理状況について記載します。
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故障したヒンジの状況
OSなしと記載されていたものの、Windows 10 Proがインストールされていた端末を4,980円で購入。ヒンジが故障していることを承知のうえで購入したのですが、ヒンジ以外に大きな傷もなく、ヒンジさえ修理すれば、快適なキーボードを利用したタイピング端末として立派に機能します(上の写真はヒンジの修理前。キーボード面の左側が傾いているのがわかるでしょうか?)
▼ヒンジの部分がパックリと開いています。他サイトの情報やジャンクな中古を見ていると、私と同様に特に左サイドが酷い状態になっています。右サイドもやや開いていますが、左サイドよりはマシです。
この状態で使用していると、見た目もよくないほか、以下などの弊害もあります。
- 液晶がピッタリと閉まらなく、また、左側の程度がひどいために左右非対称。
- キーボード面の電源ボタンあたりの浮きにより、電源ボタンを押しにくい。強く押す必要がある。
- 底板のサイド、キーボード面のヒビや割れにつながる可能性あり。実際に、私の端末の場合には、左サイドの最も薄い部分が折れています。
- 上記のヒビや割れにより、更に強度が弱まり、ヒンジ部分に負荷がかかる。
▼分解しヒンジの取付金具を浮かせた状態の右側ですが、樹脂製のヒンジの金具との接点(ネジ固定する部分)の強度が足らず、ボロボロになっています。これが根本的な原因。仮に新しい底板に交換しても、強度が弱いために同じ状態になりそうです。
▲ここを補強するために、他サイトの事例と同様に、底板の外側からネジを通し固定します。ただし、底板と割れた部分の強度が弱いために完全な修理とならず、液晶を開いた際の浮きは残ります。さらに、強度を高めるためには、上の写真のボロボロになった部分のパテ埋めや金属で補強が必要かと思います。
ヒンジの修理
作業に集中していたため、過程の写真を撮っておらず、いきなり作業後の写真です。複数のサイトで数年前に修理した記事が投稿されていますが、概ね同様に以下にて対応しました。
- 分解後の枠の内側(上の写真の穴)から底板の外側に穴をあけ、底板からヒンジの金具の穴にネジを通してナットで閉めて固定。
- 他サイトでは、M2 もしくはM2.5のネジを利用しているのですが、私はM3の10mmと15mmのネジを使用。
- 底板の穴あけにはリューターを使用。ヒンジの穴はM3よりも小さいため、リューターで穴を広げました。
▼左サイド。シルバーの2本のネジが底板から貫通させたもの。双方ともに、M3 15mmを使用。
▼右側のネジ2本が今回取り付けたもの。ゴム足よりも高く、テーブルなどに傷をつけてしまうため、別途 ゴム足を装着予定。今回はシルバーのネジを取り付けましたが、ブラックのネジだと見た目にも大きな違和感なく仕上がっていたように思います。
▼こちらは右サイド。ネジを2本貫通させています。失念してしまいましたが、左側のネジの長さは10mm、右側は15mmと記憶。
▲左のワッシャーを取り付けたネジの下の穴に、本来 ボディとヒンジを固定するためのネジがあるのですが、ボディ側が取れてしまっているために全くの役立たずになっています。
▼修理前と修理後。ヒンジ側の浮きが大幅に軽減されていますが、右側に向けてやや開いています。
▼(写真が暗くわかりにくいですが)ディスプレイを開くとヒンジ側が浮いてしまいます。使用するうえでは大きな影響はないのですが、今後の課題です。
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