国内外通販のAndroid タブレットにおいては、Teclast ブランドが人気製品となっていますが、多くの派生モデルがあり、2024年1月3日現在で販売の主要製品を整理のうえ、スペックを比較してみました。
直近ではハイエンドのTシリーズから「T60」が販売されていますが、スペックや機能が従来製品と大きく変更がないため、T60のPro版、あるいは Android 14を搭載する端末の発売待ちとの認識です。
Teclsat タブレットのスペック比較
2024年1月3日現在、Amazonにて販売しているTeclastのタブレットの主だった製品のスペック比較です。ハイエンドのTシリーズ、ミドルレンジのMシリーズ、エントリーのPシリーズの棲み分けですが、エントリーのPシリーズはCPUが他製品よりも劣ることもあり、Android 14を搭載のP30Tのみ掲載しています。
▼スマホで参照の方は、小さくて見づらいかと思いますが、タッチで拡大できます。なお、優位な事項に黄色編みかけしています。最終行の「参考価格」は、Amazon 2024年 初売りセールでの価格です。
上表の6製品は一長一短があり、また、動画配信サービスの動画視聴、Web サイトのブラウジングなどの目的に応じ、どれがベストとは言い難いのですが、メリット・デメリット的な事項は以下です。
- P30Tは いち早くAndroid 14を搭載していますが、CPUがエントリーのため、サブ的な端末での位置付けです。
- T50 Proは、AnTuTu ベンチマーク v10のスコアが約40万となる Helio G99を搭載し、レスポンスは最も優れています。ただし、製品自体が古く、動画配信サイトの動画を高画質再生できる「Widevine L1」の明記がないことから、SD画質のL3だろうと思われます。
- T60は最も直近で発売となった端末ですが、他社のフラッグシップ機と比較すると、UNISOC T606を搭載していること、NetflixでのL1対応と明記がないこと(おそらく L3)であることが惜しいです。このため、T60 Proの発売待ちとの認識です。
- T40HD / M50HDは、NetflixのL1対応と明記されていますが、製品紹介にNetflixのロゴがないため(ロゴがある場合には確実に対応)、ユーザーレビューなどでの確認が必要です。
- 他社の端末の場合、eMMCより高速なUFSのストレージを搭載することが多いのですが、Teclastの端末でUFSを搭載する製品は少数派です。
上記により、掲載の6製品のなかで、コスパに優れているのは「M50 Pro」。2万円未満の価格で 4スピーカーを搭載していることはメリットです。ただし、急速充電には未対応です。
▼文中で引用の「Widevine L1」に関する記事はこちら。
Android 端末における Widevineとは。概要とL1,L2,L3の相違、L1,L3の画質を実機で確認してみた
参考、実機で計測のAnTuTu ベンチスコア
DOOGEE T30 Ultra 実機レビュー、Helio G99 / RAM 12GBでキビキビ動作、11型 2.5K 解像度 / NetflixでのWidvine L1にも対応
DOOGEE T30 Ultra 実機レビュー、Helio G99 / RAM 12GBでキビキビ動作、11型 2.5K 解像度 / NetflixでのWidvine L1にも対応
N-One NPad X1 実機レビュー、Helio G99搭載の11インチタブレット、NetflixでのWidevine L1対応も実機で確認済
レスポンスとしては、上の記事他で実機レビューのHelio G99(AnTuTu ベンチスコアは約40万)を搭載する「T50 Pro」が優位です。その他、M50 Proに搭載のUNISOC T616、T40HDとM50 Proに搭載のUNISOC T606を搭載する他社の端末も複数レビューしていますが、Helio G99と比較すると、ややキビキビさに欠けるイメージです(普段使いでは、大きく体感できるものではありません)。
▼所有する他社のタブレット実機で計測のAnTuTu ベンチマーク v9のスコアです。下から3番目のMT8183は、Fire HD 10の搭載するCPU(SoC)ですが、上表のHelio G99 / UNISOC T616 / 606ともに、MT8183よりも高いスコアです。T606においても、FHDクラスの動画の視聴、Web サイトのブラウジング、買い物・SNS関連のアプリでは遅さを感じることなく動作します。
外観について
Teclastは、中国新興ブランドのなかでも老舗ブランドの位置付けとなり、古くから背面の質感の高い製品を販売しています。
2023年は、DOOGEE、N-Oneなどのブランドの新製品リリースの勢いがあったのですが、Teclast / DOOGEE / N-One / BMAX / Blackviewなどのワールドワイドで展開のブランドは、(ごく一部の製品を除き)金属製の端末となり、外観においては一定の品質を保持しています。
ただし、Teclastの場合、製品紹介のイメージ画像では、他社以上にディスプレイのベゼル幅を狭く見せる傾向がありますので、留意ください。
▼Teclastの端末は、アクア色の「M50 Pro」の事例もありますが、概ね金属製の質感を活かすべくシックな色合いの背面の端末が多いです。
追記
2024年7月16日の追記となります。2024年1月の当記事の投稿以降、Tecalat あるいは他ブランドから、Netflixも含めた Widevine L1に対応、4スピーカー搭載のタブレットが複数販売されていますので、以下の記事をあわせて参照いただければ、と思います。
Helio G99搭載、11インチクラスのAndroid 14 タブレット、5製品の比較とおすすめの製品
Teclast T50 Max、Helio G99を搭載の11型 Android タブレットのスペック。4スピーカーを搭載し、金属製ユニボディの筐体を採用
▼以下は、上の一つ目の記事でおすすめの「Headwolf HPad5」と、二つ目の記事の「Teclast T50 Max」の販売情報です。
コメント
T50 Proですが今年出荷分からか1月下旬購入品は、Android14になりWidevine L1対応しました
情報ありがとうございます。確かに、Android 14 / Widevine L1対応になっていますね。
記事に追記しました。