AliExpressにて、NVIDIA RTX-3080をビルトインしたミニPC「TANK」が販売されています。ネーミングどおりにタンクのような筐体に、大型ヒートシンクとファンを装備のRTX 3080、CPUのCore i9-12900H あるいは Core i7-12700H、メモリ最大 64GB、SSD 最大 2TBの構成です。
スペックと同様に価格も強烈なものとなり、Core i9-12900H / メモリ 32GB / SSD 1TBの組み合わせでの2024年3月24日時点の価格は 1,272.52ドル、円貨換算額は約16万円。ただし、RTX-3080をビルトインですので、USDベースでは割安感もあります。
引用元
Chatreey TANK Mini PC、AliExpress
TANK ミニPCのスペック
上の画像に掲載されていますが、メモリはDDR5-4800HZの2スロット、SSDはPCIe 4.0に PCIe 3.0 SSDを増設可能、映像出力は HDMI x 2 / USB-C / Display Portの4系統です。なお、Core i7-12700Hを選択した場合、グラボはRTX 3070となります。
▼Core i9-12900H、Nvidia RTX 3080 モデルのスペックの事例です。
CPU | Core i9-12900H、14コア 20スレッド |
GPU | NVIDIA RTX 3080 |
メモリ | DDR5-4800 16GB / 32GB / 64GB、2スロット、デュアルチャネル |
ストレージ | M.2 PCIe 4.0 SSD 1TB / 2TB、M.2 PCIe 3.0 SSDを増設可能 |
WiFi | WiFi 6 |
Bluetooth | 5.0 |
ポート類 | (フロント)Thunderbolt 4、USB 3.0 x 2、SD カードリーダー
(リア)USB 3.0 x 4、HDMI x 2、DisplayPort、有線LAN x 2 |
サイズ | 175 x 167 x 157mm、2.16kg |
OS | Windows 11 |
▼AliExpressでは簡単なイメージ動画が公開されていますが、画像の下側がCPUとCPUファン、上側がNVIDIA RTX 3080と大きなヒートシンクにファンです。
▲▼ベンチマークソフト名は不明ですが、RTX-3080のベンチスコアが公開されています。私は以下の記事に記載のとおり、ミニPCのUSB 4経由にて NVIDIA GeForce GTX 1080を接続して満足しているのですが、RTX-3080をビルトインとは恐るべし。CPUがインテル 第12世代であることは、コスト的にバランスをとっているように思います。
▲標準装備のSSDは 2280サイズのPCIe 4.0 M.2 SSDですが、PCIe 3.0 M.2 SSDを増設することができます。なお、下の画像のとおり、SSDと逆サイドのメモリは、ボディのサイドをスライドすることにより 簡単にアクセスすることができます。
▼グラボをビルトインしているために需要は少ないと思いますが、Thunderbolt 4ポートを備えているため、別途 外付けGPU ボックスを接続することができます。何かと便利な Thunderbolt 4 / USB 4ポートですが、できれば 背面にもう一つ欲しかったところです。
ThinkPad E14 Gen 5 実機レビュー、Core i7-1360P / 2.2K 解像度モデルは快速・快適、タイピング感も上質
▲▼下の画像は、上の記事にて実機レビューの Core i7-1360PにおけるGeekbench 5のスコアですが、Core i9-12900Hのシングルコアのスコアは概ね同水準です。
まとめ
これまでも、数世代前のグラボをビルトインするミニPCが販売されていましたが、ついにRTX-3080を搭載するミニPCが販売となりました。ミニPCにビルトインした場合には汎用性に乏しくなるため、外付けグラボ、あるいは micro ATX /ATXのPCを組んだほうがよいとも思われます。
なお、AliExpressでは Chatreeyブランドからの販売ですが、OEM製品ですので、今後 国内販売も含めて 他ブランドからも販売されることでしょう。
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