上の写真は、M4 Mac miniの映像出力先を iMac 27インチ Mid 2010としている様子です。旧型 iMacのターゲットディスプレイの機能を利用していますが、以前に接続した M1 Mac / M2 Macと同様に、M4 Macにおいても機能します。
今となっては、私が普段 使用している27インチ 4K モニターも高価ではないため、ターゲットディスプレイの利用は特におすすめではありませんが、2009 / 2010 モデルのiMacをお持ちの方は有効利用できます。
旧型 iMacのターゲットディスプレイについて
旧型 iMacのターゲットディスプレイについては、以下の記事においてもレポートしていますが、インテル / Apple シリコン Macにかかわらず、また、Windows PCの場合にも、映像出力対応のUSB-Cを装備するPCにおいては機能します。
M1 MacBook Air、iMac 27 Mid 2010のターゲットディスプレイ。macOS Venturaで機能することを確認。必要となるパーツとシステム情報
M2 Mac miniの映像出力を旧型 iMacに設定。ターゲットディスプレイが機能することを確認
iMac 27 Mid 2010のターゲットディスプレイ、AMD Ryzen Win 11 PCからの映像出力を確認。音声も含めて確実に機能
▼上の記事にて掲載していますが、ターゲットディスプレイの主な要件は以下です。
- ターゲットディスプレイとして利用できる iMacは、27インチ Late 2009、27インチ Mid 2010、Mid 2011〜Mid 2014となります。それ以降の iMacでは動作しません。
- ただし、相性がよいのは iMac 27インチ Late 2009と 27インチ Mid 2010。これらの端子は 汎用的なMini DisplayPortとなり、Windows PCも大抵の場合、接続することができます。
- iMac側のmacOSは、High Sierra 以前とする必要があります。
- iMac / 接続元で別々のキーボード・マウスが必要となります。
M4 Mac mini、iMacでのターゲットディスプレイ
M4 Mac miniの映像出力先を iMac 27インチ Mid 2010とした際(ターゲットディスプレイ)の、iMacとM4 Mac miniのシステム情報を掲載します。
▼接続に際し、ケーブルは以下の「USB-C to Mini DisplayPort 変換ケーブル」を使用しています。
iMac 27インチ Mid 2010のシステム情報
▲▼接続先は「iMac 27インチ Mid 2010」。macOSはターゲットディスプレイの要件となる「High Sierra」、CPUはCore i3-550からCore i7-870に換装、メモリは16GBに増設しています。なお、ターゲットディスプレイでの接続時に、CPUとメモリのシステム要件はありません。
iMac 27 Mid 2010のCPUをCore i3-550から Core i7-870に換装。CPU換装前後のベンチスコアと工程のポイント
▼27インチ ディスプレイの解像度は 2560 x 1440。古い製品ですので、直近のMacと比較すると やや暗く、劣化のためか 多少 黄色味の強いもの。また、光沢パネルの映り込みは大きいです。
▼なお、iMac 27インチのスタンドをそのまま利用すると、かなり背が高くなるのですが、机の下にスタンドを隠し 低くしています。
iMac 27インチの背が高すぎるので、絶妙な高さに調整してみた。モニターアームなしでもスッキリ、疲れも軽減
M4 Mac miniのシステム情報
▼設定のシステム情報より。「ディスプレイ」の項目は、「Apple iMac ディスプレイ」と正しく認識。
▼解像度はデフォルトの「2560 x 1440」を利用しています。ただし、Chromeでは 文字がやや小さいために、拡大しています。
▼リフレッシュレートは 60Hz
使用感
使用感について簡単に記載します。冒頭でも記載しましたが、27インチ 4Kのモニターも3万円台と 以前ほどに高くないために、ドットの目立つことのない滑らかな文字表示などにおいて、以下などの4K モニターをおすすめします。
27インチ 4K モニター、PHILIPS 27E1N5900E 実機レビュー。明るさ、発色、USB-C PDなどのバランスよく、Macとのマッチングも良好
手元に 27インチ Late 2009、27インチ Mid 2010がある場合には、ターゲットディスプレイを試してみる価値ありです。前述のケーブル 1本を用意すると、Macのみならず、Windows PC(USB-Cの映像出力に対応している場合)も接続することができます。4K モニターほどに滑らかな文字表示ではないものの、FHDよりは明らかに細かい表示となり、直近のMacBookとの色合いのマッチングも良好です。ただし、ターゲットディスプレイの仕様と旧型 iMacであるために、以下に留意ください。
▼個体差があるかと思いますが、私のiMac 27インチ Mid 2010の場合、以下のデメリットらしきものがあります。
- ターゲットディスプレイの使用時も含めて、iMacの背面と前面上部に かなりの熱を持つ。
- 光沢パネルの映り込みが大きい。液晶の色合いは多少の黄色味を帯びている。
- キーボードと設定画面でのスピーカーの音量調整ができない。iMac 本来のスピーカーの実力を活かせず、M4 Mac miniの内蔵スピーカーよりも 多少よい程度の音質。
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