アイリスオーヤマから販売されている Android タブレット「LUCA」。8インチ・10.1インチのエントリー、10.1インチのベーシックの3製品が販売されています。2021年9月の発売時より販売動向を注目していたのですが、Amazonのレビューを参照すると ほどほどに売れているようです。
エントリーの製品はCPUが4コア、メモリ 2GBと厳しいスペックでもあり、10.1インチのベーシックのスペックを今更ながらに確認してみました。
LUCA 10.1インチ、ベーシックのスペック
最初に結論的なことを記載しますが、メモリ 3GB、ストレージ 32GBにして、2021年12月6日時点の価格は 29,973円と、アイリスオーヤマのサポートを考慮しても割高のように感じます。発売から約3ヵ月経過後の記事となったのは、このスペックと価格にためらいがあったため。
CPU | MediaTek MT8768E、8コア |
GPU | IMG GE8320 |
メモリ | 3GB |
ストレージ | 32GB |
ディスプレイ | 10.1インチ、IPSパネル、解像度 1920 x 1200 |
WiFi、Bluetooth | 11 a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.0 |
LTE | 未対応 |
カメラ | フロント 5百万画素、リア 8百万画素 |
バッテリー容量 | 8000mAh、USB Type-C |
サイズ(本体) | 241 × 158.6 x 8.3mm、約490g |
OS | Android 10 |
その他 |
- CPUはMediaTek MT8768Eとなりますが、AnTuTu ベンチマーク v8のスコアは約9万。Web ブラウジングや動画視聴など、普通に使用することができますが、サクサク動作の水準ではありません。
- 私が所有する同水準のスマホの体感レスポンスとしては、AnTuTu スコア 約30万の製品と比較すると、操作して即 キビキビ感に欠けていることがわかる水準。スコア 約20万の製品との比較でも、もどかしさを感じます。
- 型番違いのMT8768は、2020年7月に発売の「HUAWEI MatePad T8」、「TCL TAB 10s」に搭載されていますが、国内外通販サイトで確認したところ、2021年12月6日時点では MatePad T8は流通していないようです。
- 8インチ / 10.1インチ エントリーモデルの 4コア CPU、メモリ 2GBと比較すると(約17千円)、8コア CPU・メモリ 3GBともによいものの、約3万円では割高感は否めず。
- 同価格帯の中国ブランドの製品では(文末を参照)、メモリ 8GB、AnTuTu ベンチスコアが約20万となるタブレットが購入でき、「アイリスオーヤマ」ブランドの安心感 vs 中国ブランド製品のスペックの構図です。
▼AnTuTu ベンチマーク v8のスコアは約9万となるMT8768Eを搭載。LUCA エントリー製品の4コアよりもよいとしても、同価格帯の中国ブランドの製品と比較すると劣ります。
▼10.1インチ FHDのディスプレイ。シックなグレーの背面に、上下のベセル幅は一般的な製品よりも狭いように見受けられます。
▼10インチクラスのタブレットでは、6000mAh台のバッテリーを搭載する製品が多いなか、8000mAhと大容量。本製品は横置きでの動画視聴が多くなると思いますが、スピーカーは左サイドに位置しています。
まとめ
コスパに優れた多く製品を展開するアイリスオーヤマですが、Android タブレットにおいては、8コアCPUとしてはエントリーのMT8768E、メモリ 3GB、ストレージ 32GBにして 約3万円。
同価格帯の中国ブランドのタブレットでは、AnTuTu ベンチスコア 約20万、メモリ 8GB、ストレージ 128GB、4スピーカーの製品が購入でき、中国ブランド製品を見慣れた私としては、アイリスオーヤマ「LUCA」10.1インチ ベーシックモデルは 割高に感じます。
ただし、中国ブランドの製品は、液晶の品質や機種特有の課題を抱える製品もあり、スペック、体感レスポンスを割り切ったうえで、アフターサービスの安心感のあるLUCAの検討もありかも。なお、オリジナルの製品を確認していませんが、中国メーカーのOEMであることに間違いないかと思います。
▼こちらは「LUCA」よりも安価な「Teclast M40」、メモリ 6GB、ストレージ 128GBを搭載し、CPUのUNISOC T618のAnTuTu ベンチスコアは約20万。
▲▼製品の詳細記事はこちら。
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