GEEKOM IT11 実機レビュー、Core i7-11390H / USB4を2ポート装備のミニPC。内部の作りも丁寧な おすすめ製品 | Win And I net

GEEKOM IT11 実機レビュー、Core i7-11390H / USB4を2ポート装備のミニPC。内部の作りも丁寧な おすすめ製品

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今回レビューする製品は、CPUにインテル 第11世代のCore i7-11390Hを搭載するミニPC「GEEKOM IT11」。一般的なミニPCよりも一回りコンパクトなボディに、第11世代 モバイル向け ハイエンドのCPUに、USB4ポートを2個搭載しています。

全般的に、「IT11」はレスポンス、静音性、筐体の作り、ポート類など、かなり良い出来のミニPCです。価格次第とも言えますが、作りのよさは これまでレビューしたコンパクトなミニPCのなかでは、トップクラスに分類できます。

販売元、公式サイト情報 文末に10%オフのクーポンコードを掲載しています。

GEEKOM IT11 Core i7-11390Hモデル、Amazon

GEEKOM 公式サイト

 

GEEKOM ブランドについて

GEEKOMの所在地はGEEKOM 公式サイトに明記されていない(探せない)のですが、公式サイトでは米国と台湾の記載が多いため、おそらくは台湾をベースとするブランドで、主に米国・欧州で展開しています。

上の公式サイトを参照すると、自社の製品紹介にとどまらず、一般的なPCのノウハウの記事も充実しており、私がGEEKOM サイトを知らずに、調べ物で たまたま GEEKOM サイトに行き着いた事例もあります。

また、サポートページを参照すると、製品毎のドライバーや、Windows 再インストールのパッケージ一色を配布しており、サポートも厚いように感じます。

ミニPCと一部の周辺機器に特化して販売しており、製品数は多くないものの、今回レビューした「IT11」のように、製品をしっかりと作り込んでいるイメージです。

国内 Amazon サイトにも製品が掲載され始めており、今後の日本での展開に期待が持てるブランドです。

GEEKOM IT11のスペック

GEEKOM IT11の「11」はインテル 第11世代のCPU搭載を示しており、同社の他のモデル名では、第12世代の「IT12」、第8世代の「IT8」と、わかりやすいモデル名です。

今回レビューしたのは、Core i7-11390Hを搭載する最上位の製品ですが、Core i5-1155G7を選択することもできます。

CPU Core i7-11390H
GPU Intel Iris Xe
メモリ DDR4 16GB (8GB x 2)
ストレージ 2280サイズ M.2 PCIe SSD 512GB、2.5インチ SATA SSD / HDDを増設可能
WiFi WiFi 6
Bluetooth 5.2
ポート類 USB 3.2 Gen 2 Type-A x 3、USB4 x 2、HDMI、Mini DisplayPort、有線LAN
サイズ 117 x 112 x 45.6
OS Windows 11 Pro

 

▼前面および背面に、USB4ポートを装備していることも特徴の一つです。映像出力は、HDMI、Mini DisplayPort、USB4 x 2個の4系統。

 

▼一部を抜粋していますが、公式ストアの製品ページ(および説明書)に、イラスト付きで メモリ、M.2 SSD、2.5インチ SSD / HDDの換装、増設方法が記載されており、好感を持てます。

 

▼外枠自体は樹脂製ですが、金属製のフレームであり、コンパクトの割には良い意味で重厚感があります。また、底板のネジや 2.5インチ SSD / HDDのフレームは、以下のイメージ画像以上に しっかりとした作りです。

実機のシステム情報

続いて、実機から抽出のシステム情報を掲載します。

 

▼仕様どおりのCore i7-11390H、メモリ  16GB、OSはWindows 11 Pro

 

HWiNFO、Windows PCのデバイス詳細情報やCPU温度など、導入必須のフリーソフトの概要。投稿数15,000越えのフォーラムも充実

▲▼上の記事で掲載のフリーソフト「HWiNFO」から抽出のシステム情報。クリックで拡大できます。なお、「HWiNFO」のデバイスの情報では、メモリとSSDの製造元・ブランド・型番を抽出できることが多いのですが、本製品では抽出できず。ただし、メモリ・SSDともにLexar(レキサー)の製品です。

 

▼上の画像中央のメモリ情報を拡大。デュアルチャネル(8GB x 2)で動作しています。

 

開封、外観

GEEKOM ブランドの製品のレビューは初めてですか、外箱や内部の梱包、本体の作り込みなど、BeelinkやMINISFORUMなどの他のミニPC 大手ブランドと同水準、あるいは同水準以上に、しっかりしています。

開封

▼ミニPCの場合、シンプルなデザインの外箱・外箱を他製品と共有するの製品も多いなか、IT11専用と思われる立派な外箱です。

 

▼厚みのある保護材に収まっています(角度のある位置からの撮影のため、上側は写っていません)。

 

▼説明書以外の付属品一式。2分割式のACアダプター、HDMIケーブル、VESA ブラケット、VESA ブラケット取付用のネジが付属しています。

 

▼今では採用例の多くない3極プラグです。変換アダプターは、ホームセンターなどで安価で販売されています。

 

▼ノートPC並みのコンパクトなアダプターの電源部分です。サイズ感がわかるよう マウスを並べて撮影しました。

 

▼Thank You カードと説明書。説明書は、日本語を含む 多言語表記です。前述のとおり、説明書には、メモリ・SSDの交換方法がイラスト入りで記載されています。

 

▼傷防止のフィルムで梱包されています。

▲▼樹脂製の外枠ですが、開封しての第一印象は、明るいスチール調の塗装でもあり、一般的な樹脂製のボディよりも質感の高いこと。

 

▼底板はスチール製です。

 

▼天板のフィルムを装着した状態です。樹脂の天板と外枠ですが、金属調の塗装により、安っぽさは微塵も感じません。

 

▼金属製の底板です。ラベルは日本語表示であり、今後の日本での展開を意識しているようです。四隅のネジ穴よりも内側にある4個のゴムは、VESA ブラケットを取り付ける際に外します。細かい点ですが、ゴムで保護しており 丁寧な作りです。

 

外観

 

▼繰り返しでの記載ですが、明るい金属調の塗装と丸みのあるエッジなどにより、樹脂製としては質感の高い外枠です。また、指紋や油脂も目立ちにくいです。中央の「GEEKOM」のロゴも控えめで好感が持てます。

 

▲▼前面のポート類は、USB4、USB-A、ヘッドホンジャック。USB4の最大転送速度は 20Gbps / 40Gbpsの2パターンありますが、本製品は「20」と記載のあるとおり、最大 20Gbpsです。

 

▼右サイドは大きな通風孔とケンジントンロック。右サイドから、CPUファンを通じて内部の熱が排出されます。

 

▼左サイドも右サイドと同様の大きな通風孔、そしてSDカードスロットがあります。通風孔などの作りも丁寧です。

 

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▼背面は左から順に、電源ポート、Mini DisplayPort、有線LAN、USB-A x 2、最大転送速度 20GbpsのUSB4、HDMI ポート。上の記事で記載していますが、私はWindows PCの映像出力先として iMac 27インチ Mid 2010のターゲットディスプレイを利用することも多く、この場合に必須となる DisplayPortとUSB4の装備は有難いです。

なお、前面・背面のUSB4 双方とも、映像出力ができることを確認済です。

 

▼電源オン時には、電源ボタンが青く点灯します。また、SSDへのアクセス時には、左端の小さなインジケーターが青く点滅し、スリープ時には電源ボタンがオレンジに点滅します。ミニPCでこれらの2つの仕様は珍しいです。

 

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▲▼参考までに上の記事で実機レビューのミニPC「Beelink SER5」と「MINISFORUM UM450」を、並べて撮影しました。「Beelink SER5」との比較では サイズ・質感ともに同水準、「MINISFORUM UM450」との比較では 本製品は一回り小さく、また、質感はより高いもの。

 

▲▼あらためての全体像ですが、こちらの記事で掲載の「Intel NUC 13 Pro Kit」に近いデザインです。縦横のサイズも同じですので、筐体は同じ製造元のようにも思います。