AMD Ryzen 9 7940HSを搭載するミニPCは複数ブランドから販売されていますが、4月15日現在では「AOOSTER」の製品がコスパに優れています。
LPDDR5 32GB メモリはオンボードであるものの、PCIe 4.0 SSDを3基も搭載でき、外付けGPUを接続可能なOCulink ポートを備え、4月15日現在のAmazon 価格は9万円未満です。
引用元・販売元
スペック
サイズは10.7 x 10.7 x 6cmと一般的なミニPCよりも横幅は小さく、高さがあります。
このコンパクトなボディに、2280サイズのPCIe 4.0 SSDを3基増設することができます。
また、OCulink ポートを備え、以下の記事にて掲載のように、ボードとグラボ、ATXなどの電源により、外付けGPUを接続することができます。
▼AOOSTAR ミニPCのスペックはこちら。
CPU | AMD Ryzen 9 7940HS、8コア16スレッド |
GPU | AMD Radeon 780M 12 コア 2700MHz / 2800MHz |
メモリ | LPDDR5 6400MHz 32GB オンボード |
ストレージ | M.2 PCIe 4.0 SSD 512GB、M.2 PCIe 4.0 SSDを3基 増設可能 |
WiFi | WiFi6 |
Bluetooth | 5.2 |
ポート類 | USB4、USB 3.2 GEen 2 x 4、HDMI x 2、有線LAN x 2、OCulink 対応 |
サイズ | 10.7 x 10.7 x 6cm、530g |
OS | Windows 11 Pro |
その他 | 金属製の筐体 |
スペックと機能の補足は以下です。
- OCulinkはPCIeの利用となり、同機能を備えた「MINISFORUM UM780 XTX」では、SSD増設用のPCIe 4.0 スロットとの排他利用です。
- 一方、本製品は、PCIe 4.0 x 4、OculinkはNVMe チャネルを占有しないとあります。3基のPCIe 4.0 SSD スロットとOCulinkは別スロットと読み取れます。
- 前述のとおり、メモリはオンボードとのり換装できません。ただし、標準で32GB搭載のために十分です。
- 下位のRyzen 7 7840HSを搭載するミニPCは以下の記事にて実機レビューしています。7840HSにおいても、普段使いでは、M2 Pro Mac miniと同水準、あるいはそれ以上にキビキビと動作します。
▼PCIe 4.0 SSDを3基も搭載可能となると、冷却対応が気がかりですが、SSD冷却ファンを備えています。
一方、10cm角と他の同クラスのミニPCよりも、約2cmほど小さな筐体であり、CPUの冷却の内部の温度が気がかりです。ただし、製品紹介では「新冷却システムを採用」とあり、特段の問題はないものと思います。
▼2280サイズのM.2 PCIe SSDの増設は、「底板を開き SSD 冷却ファンのブラケットを外して」の対応と思われます。
▼一般的なミニPCとの比較では、約1cmほど高さのある筐体です。USB4、OCulink ポートともに前面に備えています。
映像出力は、HDMI x 2個、USB4の3系統です。
▼参考情報です。私が確認した範囲では、外付けGPU ボックスを接続する場合、OCulinkよりもUSB4経由が安定しています。私は安価なOCulink ボードとケーブルを利用しましたが、安定するか否かはこれらに依存する感覚です。
まとめ
ハイエンドなRyzen 9 7940HSを搭載するうえに、PCIe 4.0 SSDを3基も搭載可能、さらにはOCulink ポートを備える、意欲的なミニPCです。
4月15日現在のAmazon 価格は、クーポン利用により9万円未満と、同CPUを搭載する「MINISFORUM」や「GMKtec」のミニPCよりも安価です。
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