中古で購入した 2016年製のVersaPro VG-N(VK22TG)。13.3インチ、CPUに Core i5-5200U、メモリ 4GB、SSD 128GBの製品ですが、779gの超軽量であることが大きなメリット。会社では、約800gの富士通ノートを使用していますが、VersaPro VG-Nはさらに軽く感じます。古い製品となりますが、軽量の要因を探るため、また、M.2の空きポートはないものかと微かな期待を抱き、分解(底板を外したのみです)してみました。
2016年製 VersaPro VG-N(VK22TG)の概要
はじめに 、2016年製 VersaPro VG-N(VK22TG)の概要を記載します。ベンチマークスコアは以下の記事に掲載しています。
NEC VersaPro VG、2016年製 779g 軽量ノートを9,480円で購入。システム情報とベンチマークスコア
スペックは以下となります。
CPU | Core i5-5200U、2コア 4スレッド |
GPU | Intel HD Graphics 5500 |
メモリ | 4GB オンボード 増設不可 |
ストレージ | 128GB 2280サイズ M.2 SSD |
ディスプレイ | 13.3インチ、解像度 2560 ×1440、ノングレア、IGZO液晶 |
WiFi | 11a/b/g/n |
Bluetooth | 4.0 |
ポート類 | USB-A 3.0 x 2、HDMI |
バッテリー容量 | 29,600mWh |
サイズ | 319 × 212 ×16.9mm、約779g |
OS | Windows 10 Pro |
その他 | ボディの一部にマグネシウムリチウム合金を採用 |
2021年11月に、ヤフオクにて 9,480円(送料別、ACアダプターなし)で購入したものですが、目に付く傷や凹みもなく、ボディの状態はよいもの。ただし、液晶がやや暗く、全般的に黄ばみがあり、僅かな色むらもあります。
メモリは4GBですが、Core i5-5200Uを搭載しているため、現行のCeleron(Gemini Lake、Jasper Lake)よりもベンチマークスコアや体感レスポンスは優位です。
▼180°開くディスプレイも特徴の一つ。「変換」「無変換」キーは他のキーよりも小さいのですが、浅いストロークで軽快にタイピングできます。
▼16.9mmの厚みは、2016年当時としては薄い製品だと思いますが、今となっては一般的なもの。
分解、超軽量の要因
分解(底板を外したのみです)と超軽量の要因について記載しますが、軽くて薄い底板と肉抜きの内部の構造が大きなポイント。なお、冒頭に「M.2の空きポートの存在に期待」と記載しましたが、存在しませんでした。
▼底板はプラスネジ 12個で固定されています。中央にもネジがあるのは珍しい。
▲中央上の色の異なる部分は傷ではなく、照明の当たり具合によるもの。スピーカーは下の左右にあります。
▼ネジを拡大。通常のプラスネジです。ネジの右に傷と塗装の剥げがありますが、この程度の傷が3カ所ある程度で、9,480円の中古としては良好。
軽くて薄い底板
▼取り外した底板。おそらくはマグネシウム製。
▼重さの計測を失念しましたが、これまで 20製品以上の底板を外しているなか、最も薄く軽いものです。そのために、ちょっとしたことで凹みが生じそうであり、実際に中古で流通しているものは 天板・底板ともに凹みのある端末が多数あります。
▲薄いながらも ある程度の剛性は保持しています。ただし、指で強く押すと簡単に凹みそうです。
▲▼こちらは、約800gの13.3インチノート「富士通 軽量 LIFEBOOK U938/T(2018年8月発売)」の底板。装着した際の剛性を高めるために、下側に樹脂製のパーツがあります。
2018年製 vs 2016年製(発売は2015年)の相違もありますが、剛性は以下のPCが高いです。VersaProは、底板が薄すぎ、荷物の多いカバンに入れるのが不安になってきます。
肉抜きの内部の構成
▼上にマザーボード、右にCPUファンとヒートパイプ、下の黒いものがバッテリーです。
▼こちらは前述の富士通ノート。この写真ではわかりませんが、樹脂製の取付パーツ・フレームなどは富士通ノートがしっかりしています。バッテリーのサイズもかなり異なります。
▼バッテリーの左側を拡大。下に大きなスペースがあり、スピーカーを固定するパーツも小さなもの。
▲▼こちらは Lenovo ThinkPad X280(12.5インチ、約1.1kg)のバッテリーを外した状態。ミドルフレームの存在と、樹脂パーツの厚みが 300gの重量差の要因の一つかと思います。
▼バッテリー周辺を拡大。左にあるのはスピーカー。
ノートPCのバッテリーは、フレームに固定されている製品も多いのですが、フレームもない(あるいは薄い)ように思います(バッテリーを取り外していないために想像)。
▼バッテリー下側や全般にミドルフレームのある製品が多いのですが、フレームもありません。
▼2280サイズのM.2 SSDの下側にもスペースがあります。
▼こちらは肉抜きとは無関係ですが、CPUファンと M.2 SSDを拡大。左側も含めて、M.2の空きポートがあることを微かに期待していたのですが、空きポートはなく、メモリは仕様どおりにオンボードとなり増設できません。
まとめ
13.3インチにして 779gと超軽量の 2016年製 NEC VersaPro VG-N(VK22TG)の底板を外し、内部の構成を確認してみました。軽量の要因としては、一部にマグネシウムの素材を採用すること、薄く軽量の底板(おそらく天板も)と内部の肉抜きが大きなポイント。一方で、底板の薄さのために凹みやすいデメリットもあります。
▼ベンチマークスコアはこちら。
NEC VersaPro VG-N(VK22TG)、中古購入の超軽量、2.5K解像度 13.3インチノートの実機レビュー
▼楽天市場では 1万円台半ばで販売されています。
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