上の写真は、MacBook Pro 15 Retina Late 2013を Boot Campではなく、USB デバイス(SSD)から Windows 11を起動したものです。これは EaseUSから販売の「OS2Go」により実現しています。Windows、Macともに WindowsのUSB ブートを可能とする「OS2Go」ですが、9月11日時点ではMacには未対応。非公式ながらもUSBブートしてみると、あっさりと起動し動作しています。
非公式に試しているため、WiFiはUSB ドングルを使用する必要があり、また、Google Chromeがフリーズしがちなどの課題がありますが、参考までの動作状況を記載します。
USB ブートの動作状況
「EaseUS OS2Go」の詳細については、以下の記事、あるいは公式サイトのOS2Goの情報を参照ください。
![](https://winandinet.jp/wp-content/uploads/2021/09/AN0VuVrxNIAdHyl1630808310_1630808368-160x90.jpg)
上の記事で記載していますが、OS2Goを利用した Windows 10 PCでの Windows 11のUSB ブートは かなりキビキビと動作しています。私の場合は SSDのUSB接続により起動していますが、通常のSSD ブートと遜色ないほどに動作します(後段に記載していますが、今回試した インテル Macでの動作は異なります)。
MacでWin 11 USB ブートのシステム情報
「EaseUS OS2Go」により、2.5インチ SSDにWIndows 11 を導入しています。正確には 他のWindows 11を導入したPCのOS クローンをUSB デバイスに作成しているに近い構成です(ラインセスのカラクリは不明)。
▼Macの起動時に「Option」キーを押下、EFI Bootを指定することにより、OS2Goによる Windows 11が起動。
▼Windows 11 設定の「デバイスの仕様」は、MacBook Pro 15 Retina Late 2013のCore i7-4750HQ、メモリ 8GBと正しく表示
▲▼USBデバイスから Windows 11 Proが起動。9月11日時点では、Windows 11は正式リリースされていませんが、私は Windows 11 プレビュー版を試しています。今回のWindows 11 USBデバイスは、このプレビュー版から作成しています。
![](https://winandinet.jp/wp-content/uploads/2021/07/IO58kTvdlFFuqti1626512343_1626512359-160x90.jpg)
![](https://winandinet.jp/wp-content/uploads/2021/09/KioMp8Rv1ayRvgj1630709397_1630709454-160x90.jpg)
▼ディスプレイの解像度 2880 x 1800と正しく認識。ディスプレイの明るさ調整は、起動直後はできなかったのですが、数分後に調整可能となりました。
▼Macからの起動であることがわかるよう、ディスクドライブの情報を掲載。オリジナルのSSDは「APPLE SSD」とあります。
MacでWin 11 USB ブートの動作状況
MacでのWindows USB ブートも可能とする「EaseUS OS2Go」ですが、正式版はリリース待ちであり、また、MacでのBoot Campと同様にCPUが高熱となり、以下の課題もあるために おすすめではありません。「EaseUS OS2Go」をWindows 10 PCで利用し、インテル Macで試してみる程度の位置付けです。
- USB ブートからの起動に要する時間は、1分〜1分半程度。
- MacBook Pro 15 Retina Late 2013では、Windows 11の設定画面の遷移などサクサクと動作し、Boot Campから起動のWindows 10よりも ごく僅かにレスポンスが劣る程度。
- ただし、試したアプリは Google Chromeとシステム情報確認のフリーソフト程度ですが、Google Chromeがフリーズしがち。動き出すと速いのですが、1分弱程度のフリーズ後に突然動き出す状態が頻発。
- 内蔵のWiFiチップは動作せず、無線ドングルを使用する必要があります。
- ディスプレイの明るさ調整は、起動直後には動作しなかったものの、数分後に調整可能となりました。
- 音声調整バーは動くものの、音声が出力されず。
- Boot CampでのWindows 10 起動と同様に、CPUやキーボード面が高熱となりやすいことも課題。
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