MINISFORUMより、CPUにAMD Zen4 アーキテクチャの Ryzen 9 8945HSを搭載するミニPC「MINISFORUM UM890 Pro」がリリースされました。
ベアボーン、メモリ 32GB / SSD 1TBのセットモデルのほか、メモリ 64GB / SSD 1TBのモデルも販売されています。また、外付けGPUを接続可能なOCulinkを備えていることも特徴となります。
引用元・販売元
2024年6月26 日現在、公式戦ストアでは予約販売中。7月30日の出荷予定です。
MINISFORUM UM890 Proのスペック
Ryzen 9 8945HS、DDR5 5600MHzのメモリ、PCIe 4.0 SSD スロット x 2個、OCulink 装備、他ブランド ミニPCのライナップのなかでも(6月26日現在、Ryzen 9 8945HSを搭載のミニPCは、数製品 販売されている程度)、とりわけハイエンド、拡張性も豊富です。
また、上のとおり、右側のCPU ヒートシンク・ファンのほか、左側のメモリ・SSD用のヒートシンクとファンを備えており、冷却もしっかりと考慮されています。
CPU | AMD Ryzen 9 8945HS、Zen4 アーキテクチャ、8コア 16スレッド、最大 5.2GHz、Ryzen AIを搭載 |
GPU | AMD Radeon 780Mグラフィックス |
メモリ | DDR5 5600 32GB / 64GB、最大 96GB |
ストレージ | M.2 2280 PCIe 4.0 SSD 1TB、PCIe 4.0の空きポートあり |
WiFi | WiFi6E 対応 |
Bluetooth | 5.3 |
ポート類 | HDMI、USB4 x 2、DisplayPort、USB-A 3.2 x 4、有線LAN x 2、Oculink |
サイズ | 127 x 130 x 66.6mm |
OS | Windows 11 |
その他 |
Ryzen 9 8945HSのベンチマークスコアは多く出回っていませんが、海外サイトを参照すると、ベンチマークの指標は以下です。
- Geekbench 5 CPU ベンチマークスコアは「シングルコア 1974、マルチコア 11600」
- CINEBENCH R23のスコアは 「シングルコア 1811、マルチコア 17203」
以下の記事にて、これまでに実機レビューしたミニPCとノートPCのスコアを一覧化しています。このなか、体感レスポンスに影響するシングルコアのスコア(Geekbench 5)は、Core i9-13900H、Ryzen 9 7940HS、Ryzen 7 7840HS、Apple M2 Proと同水準。CINEBENCH R23においては、実機レビューしたPCのなかでは トップのスコアです。
PC 実機で計測、Geekbench CPU ベンチマークスコアの一覧、サクサクと動作するスコアの指標
CINEBENCH R23、ミニPC・ノートPC 30製品で計測のスコア一覧。キビキビ動作のスコアの指標
スペックの補足は以下です。
- 一般的なミニPCと比較すると、サイズは縦横、高さともに1cmほど大きなサイズです。
- 上記のサイズは、大きなヒートシンク、SSDとメモリ用のファンの組み込みの冷却対応に活かされています。
- これまで、私がレビューした同社のミニPCは、冷却対応、静音性に優れており、本PCも同様と思われます。
- メモリはDDR 5 5600MHzの2スロット、2280サイズのM.2. PCIe SSD ポートを2つ備えています。
- 2.5インチ HDD / SSDの増設はできません。このクラスのミニPCでの SSDの増設は、2.5インチから M.2 PCIe 4.0 SSDにシフトしつつあります。
- 製品情報には、セットモデルのOSに、Windows 11 Home あるいは Proの明記がありませんが、同社の最近の傾向では Home です。
▲▼前面と背面にUSB4 ポートを備え、背面にOCulink ポートを装備しています。下の写真と記事は、同様にOCulink ポートを搭載する「MINISFORUM UM780 XTX」に、OCulink 経由でグラボを接続している様子です。
別途、グラボ、グラボ接続用のボード、OCulink ケーブル、電源を用意する必要がありますが、USB4経由での外付けグラボ接続よりも、転送速度は高速です。
▼Oculink 経由の外付けGPUの接続において、ボードとOCulink ケーブルの選択も大きなポイントになります。私は前述の「UM780 XTX」での接続用に、安価なボードとケーブル(セットで4千円程度)を購入しましたが、接続(動作)がやや不安定。MINISFORUM から販売の、以下のOCulink ドッキングステーションは、より安定した接続になるものと思います。なお、画像のグラボと電源は付属せず、ボードのみの販売です。
MINISFORUM DEG1、外付けGPU ドッキング ステーション、公式ストア
▲▼上の画像は「UM890 Pro」、下の写真は上の記事にて実機レビューの「UM780 XTX」です。サイズは多少異なりますが、前面のポート類の配置、サイドの通風孔など デザインは似ています。
まとめ、価格情報
CPUにRyzen 9 8945HSを搭載するミニPCは、他ブランドからも 数モデルされています。このなか、「UM780 Pro」は、OCulink、USB4 x 2ポート、PCIe 4.0 SSD x 2ポートの拡張性、およびファン2基搭載の冷却対応で秀でています。6月26 日現在の公式ストアでの販売価格は以下となります。一見して、メモリ 64GBがお得のように感じましたが、32GBモデルと約15,000円の価格差は、メモリ単体価格からして妥当なところです。
- メモリ、SSD、OSなしのベアボーンは 82,380円
- メモリ 32GB / 1TB SSDのセットモデルは 111,980円
- メモリ 64GB / 1TB SSDのセットモデルは 126,390円
引用元・販売元
2024年6月26 日現在、公式戦ストアでは予約販売中。7月30日の出荷予定です。
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