Mac miniと統一感のあるデザインで、USBポートやSSDを増設可能な「Mac mini用のドッキングステーション」。国内外通販で多くの製品が販売されていますが、代表的な9製品について、その特徴を記載します。
USB 3.0、USB Tyepe-C(データ専用)、2.5インチ SATA SSD / HDDを増設可能な製品が多いなか、PCIe M.2 SSD ポートとHDMI / DisplayPortを装備する製品もあります。
ドッキングステーション、購入検討時の留意事項
私が Mac mini ドッキングステーションの国内外通販サイトや、各所のレビュー記事をじっくりと参照したなかで、購入検討時の留意事項を記載します。
- わるく言えば 単なるUSB ハブですが、デザイン、Mac miniとの統一感が大きな魅力。
- M1 Mac mini / Mac mini 2018モデルに対応する USB Type-Cでの接続。それ以前のMac miniでは USB Type-C to USB A 変換アダプターを介しての接続(実際に試していません)となるものの、M1 Mac / 2018以前のモデルでは機能が限定されます。
- 製品のイメージ画像では、Mac miniとドッキングステーションの設置面の隙間を狭く、色合いの相性をより高く見せる傾向があります。このため、AmazonやAliExpress、個人サイトでの実機レビュー記事をじっくりと参照しましょう。
- イメージ画像ではどの製品もアルミ製のように見えますが、Satechiの製品以外は樹脂製(例外もあるかも)です。
▼上記3の設置面の隙間についての補足です。
下の左の画像のとおり、ドッキングステーションに Mac miniの底面にあわせて 窪みがある製品は、ドッキングステーションを下に置いた際の隙間が小さくなりますが、窪みのない製品では隙間が大きくなります。また、ドッキングステーションを上に置いた場合には、ドッキングステーションのゴム足の高さ分の隙間となります。
ドッキングステーション、5製品の特徴
上記の留意事項を前提に、複数あるドッキングステーションのうち、私が通販サイトにお気に入りとして登録している 5製品の特徴を記載します。なお、国内外通販ともに、同一製品を異なるブランド名で販売していることもありますが、代表的なブランド名で表示しています。
Satechi、Mac miniとの統一感が高い
他社製のドッキングステーションにおいても、角のRなど Mac miniとのデザインの統一感は高いのですが、アルミ製ボディ(他社製は樹脂製のアルミ調塗装が多い)や、電源LEDの位置なども含めて、統一感がダントツなのが「Satechi」のドッキングステーション。
SATAのM.2 SSDを増設できるタイプ(SATA接続のSSD、PCIe(NVMe対応)接続には未対応)、増設できないタイプの2種類がありますが、用途に応じての選択となります。
▼アルミ製ボディ、電源LEDの位置、設置面の窪みも含め、Mac miniとの統一感はダントツ。ただし、M1 Mac miniとの色の親和性は今一つとのコメントも散見されます。
▼ポート類は USB A 3.0 x 3、USB Type-C(データ専用)、カードリーダー。SATA M.2 SSDを増設可能なモデル、増設不可のモデルがあります。
アトラス、PCIe SSDを増設可能
アトラスのドッキングステーションは、2.5インチ HDD / SSDのほか、SATA / PCIe(NVMe 対応)の双方に対応する M.2 SSDを増設できることが最大のポイント(M.2 SSDを増設できないモデルもあり)。
設置面に Mac miniにあわせた窪みがあると 更によいのですが(上の画像は隙間を狭く見せています)、見た目よく設置する場合には、Mac miniの上に置いての使用となります。
▼PCIe(NVMe対応)/ SATA双方のM.2 SSDを増設できることが最大の特徴。これにより、私が購入候補としている製品です。
▼ポート類は USB A 3.0 x 3、USB Type-C(データ専用)、カードリーダー。SATA M.2 SSDを増設可能なモデル、増設不可のモデルがあります。また、補助電源用のUSB Type-C ポートも装備しています。
Hagibis、PCIe SSDを増設可能、DisplayPortを搭載
Hagibisのドッキングステーションは、上記のアトラスの製品と同様に、2.5インチ SSD / HDDとSATA / PCIe M.2 SSDを増設可能なモデルが 国内通販でも販売されています。価格的には Amazonのアトラス製品が安価ですが、海外通販のAliExpressでは さらに DisplayPortを装備する「Pro」バージョンが販売されており、機能としてはこちらが最強のモデルとなります。
▼アトラスの製品と同様に、2.5インチ SSD / HDDとSATA / PCIe M.2 SSDを増設可能なことが大きな特徴。ポート類の位置・前面のLEDの位置関係から、アトラスと同一製造元と思われます。
▼ボディはアルミ調塗装の樹脂製。
▲▼SATA / PCIe 双方のM.2 SSDを増設可能なこと、4K / 60Hzに対応のDisplayPortを装備しているPro バージョンの存在が最大の特徴です。なお、画像は省略しましたが、ボディの素材はアルミ+ABS樹脂とあり、外枠がアルミ製の場合には、さらにポイントが高くなります。
▼AliExpressでの販売情報。DisplayPortを未装備のバージョンとの選択制となっており、注意が必要です。ポート類は USB A 3.0 x 3、USB Type-C(データ専用)、カードリーダー。Amazonでも販売されていました。
▲▼上の画像のように、同社のスタンドと組み合わせることもできます。
Qwiizlab、PCIe SSDを増設可能、HDMI / DisplayPortを搭載
こちらは上記のHagibisとデザインとしては同型と思われますが、HagibisのPro版の映像出力が DisplayPortのみであるのに対して、Qwiizlabの製品は HDMIとDisplayPortの2つを備え、双方ともに 4K@60Hzの出力に対応しています。
ただし、対応のMac miniは、2020 Mac mini (Apple M1)、 2022 Mac Studio (Apple M1 Max & M1 Ultra),、2018 Mac mini (Intel Core)となります。
本記事の投稿後に Qwiizlabの製品を追記したのですが、2つの映像出力ポートに加え、2.5インチ SATAとM.2 PCIe / SATAの2つのSSDの増設に対応し、Mac miniのドッキングステーションの拡張性としては最強です。
▼なお、接続方法の制限はありますが、8K@30Hzの出力も可能とあります。
▼こちらの映像出力に対応するPro Max 版(UH25 Pro MAX)のほか、映像出力ポートのない Pro版(UH25 Pro)も販売されています。
EVOLVE、HDMIポートを装備
Amazon 以外のレビューは見当たらないのですが、VGA / HDMIポートを装備し、他製品よりも安価なこともあり、私としては魅力的なEVOLVEの製品です。2.5インチのHDD / SSDも搭載可能であり、一般的な用途では十分な拡張性。
▼VGA / HDMIの映像出力ポートを装備することが最大の特徴。HDMIは4Kに対応していますが、リフレッシュレートは 30Hzとなります。ボディは樹脂製・他社製よりも厚みはありますが、USB ポートは、3.0 x 2、2.0 x 2。USB Type-Cは未装備です。
GIISSMO、放熱効果を考慮
ヒートシンク状のデザインが際立つ「GIISSMO」の製品です。Mac miniとの設置面は熱がこもりがちですが、ヒートシンク・フィン状のデザインにより放熱効果が高くなります。
ヒートシンク・フィン状の部分はスチール、もしくはアルミ製がよいのでは?と思ったものの、WiFiとBluetoothの干渉を抑えるために、あえて樹脂製としています。
▼ポート類は、USB 3.0 x 2、USB 2.0、USB Type-C(データ専用)、カードリーダー。2.5インチ HDD / SSDも増設できます。
縦置き、電源ボタンも装備
こちらは海外通販のAliExpressにて販売の製品ですが(Yahoo! ショッピングでも販売されていますが、AliExpressとはかなりの価格差があります)、冷却対応も期待できる縦置きの製品です。Mac miniとの接続はUSB Type-Cとなり、M1 Macにも適合します。
▼USB 3.0 x 3、USB Type-C(データ専用)、SD / TF カードスロット、2.5インチ SSDS / HDDを増設可能のポート類は一般的ですが、縦置きに加えて電源ボタンを装備していることが大きな特徴。なお、ボディの素材は樹脂です。
▼詳細は以下の記事を参照ください。
▼AliExpressでの2022年10月7日時点の販売価格は 51.01ドル(7,637円)と、他のドッキングステーションと同水準です。
Vaydeer Mac Mini Stand、AliExpress
Satechi、iMac スタンドの流用
iMac スタンドとしての製品ですが、Mac miniを上に置いて(幅はちょうどよい感じ)使用している方もいます。シルバーとスペースグレイの2色展開で、Mac向けの高品質な製品を多くリリースする「Satechi」であり、色合いも程よくマッチします。
私としては、iMacの高さは低くしたいのですが、iMac スタンド兼 Mac miniの収納としての使い方もありです。ただし、上記のドッキングステーションと異なり、SSDの増設はできません(SSDケースを別途購入すると、安上がりですが)。
▼ポート類を示す画像ですが、質感の高さが伝わってきます。
Hagibis Monitor Stand、iMac スタンドの流用
こちらも iMac スタンドの流用となりますが、上記のSatechiの製品よりも幅広となり、スタンド単品のほか、USB ハブ / 2.5インチ SSDとM.2 SATA or PCIe SSDを取付可能なPro版があります。やや、割高となりますが、スタンドも検討している方には、検討候補となります。
▼シルバーのスタンドと同様に、ハブもシルバーだとよかったのですが、ホワイトです。
▼製品の詳細情報、AliExpressの販売情報はこちら。
Hagibis Monitor Stand、AliExpress
まとめ
Mac miniのドッキングステーションのうち、5製品の特徴を簡単に記載しました。私は M1 MacBook Airと、Mac mini 2012モデル(USB Aでの接続)にて使用する目的で物色中ですが、目的はPCIe SSDも接続(Windowsも含めて OS クローンで使用)となるため、アトラスの製品が筆頭候補。
海外通販でのみ販売、昨今の円安では割高となりますが、PCIe SSDポートのほか、DisplayPortも装備する HagibisのProモデルも候補の一つ。
Qwiizlabの製品を後から追記したのですが、映像出力を2ポート、2.5インチ SATAとM.2 PCIe / SATAの2つのSSDの増設に対応にする同社の製品が最強です。Amazonで販売しており、購入しやすいのも大きなポイント。
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