Mac mini Late 2012 Core i7モデルの実機レビュー、中古購入も 普段使いでは まだまだ現役 | Win And I net

Mac mini Late 2012 Core i7モデルの実機レビュー、中古購入も 普段使いでは まだまだ現役

当サイトではアフィリエイト広告を利用しています。

中古で購入の「Mac mini Late 2012」を 約5ヶ月間 使用した範囲での実機レビュー記事です。購入したモデルは、CPUに4コア 8スレッドのCore i7-3615QM、メモリ 16GB、240GB + 1TBのFusion Driveの上位版。ベンチマークスコア、レスポンスとしては、Jasper Lake N5095 / N5100 / N5105を搭載するWindows PCと概ね同水準です。

Fusion DriveのHDDへのアクセス時の遅さを感じることがあるものの、Windowsと異なり OS更新時のレスポンスの悪化もないために、軽作業のデスクトップとして 2022年9月現在でも有効利用できています。

購入した Mac mini Late 2012のスペック

2022年4月に、ヤフオクにて 20,510円で落札した Mac mini Late 2012の、主要スペックは以下です。2コア版は 1万円ほどで購入できますが、黄色網掛の4コア CPU、16GB メモリを私が中古を購入するにあたり、前提としたもの。

CPU Core i7-3615QM、4コア 8スレッド、2.4GHz
GPU Intel HD Graphics 4000
メモリ 16GB 1600MHz DDR3
ストレージ SSD 240GB + HDD 1TB Fusion Drive
WiFi 11a/b/g
Bluetooth 4.0
ポート類 Thunderbolt 1 (Mini DisplayPort 出力に対応)、HDMI、USB-A x 4、SDXC カードスロット、有線LAN
サイズ 197 × 197 × 36mm、1.22g
OS macOS Catalina (購入時に更新済でした)
その他

 

▼購入時には、macOS Catalinaに更新済でした。Big Sur以降には更新できません。

 

▼Geekbench 5のシステム情報。CPUはスペックどおりに Core i7-3615QM / 4コア 8スレッド

 

▼Fusion DriveのSSD 240GBは「TOSHIBA THNSNA240GESK」、HDD 1TBは「APPLE HDD HTS541010A9E662」

 

▼メモリは8GB x 2の16GB

Mac miniの運用環境

私はMac mini Late 2012を記事編集に使用することが多いのですが、使用している周辺機器は以下です。

  • キーボードは、Apple ワイヤレスキーボード「A1314」。Mac miniとは別に中古で購入したものです。MacBookと比較すると、ストロークが深くキーも硬いのですが、私としては、Lenovo ThinkPad / MacBookのキーボードと同様に快適・高速タイピングできています。
  • モニターは、INNOCN社の40インチ ウルトラワイドモニターを使用。解像度 3440 x 1440と、FHDを横に2つ並べたサイズ感となり、文字のジャギーさは多少あるものの、Web サイトを2つ並べての記事編集で重宝しています。

 

▼40インチ ウルトラワイドモニターの接続記事はこちら。HDMIでは 解像度 3440 x 1440に対応しないものの、DisplayPortでの接続(Mac mini側はThunderbolt)で解決。

Mac mini 2012をウルトラワイドモニターに出力、DisplayPort ケーブルで特殊な解像度にも対応
中古で購入のMac mini 2012を 40インチのウルトラワイドモニター(解像度 3440 x 1440)に接続すると、1980 x 1080での出力となり困っていました。Mac mini 2012の仕様上の映像出力の解像度は、HDMI...

 

▼こちらの記事のように、ターゲットディスプレイにより、古い iMac(27インチ Mid 2010に映像出力し使用することもあります。

Mac miniをターゲットディスプレイにより iMac 27 Mid 2010に接続。解像度や色合いの相性もバッチリ
上の写真は、Mac miniを iMac 27インチ Mid 2010に接続したものです。2010年モデルのiMacのため、画面が黄色味を帯びている経年劣化もありますが、2.5K 解像度に Mac to Macで色合いも良い感じ。このように...

 

外観

M1 Mac miniも含めて、形状の変わらない Mac miniですので、外観については簡単に記載します。

 

▼中古としての傷の程度は、表面ではエッジの部分に小傷が数箇所ある程度。

 

▼底面の円形の部分の左下に切り傷があります。

▲前述のとおり、HDMIでの外部出力では 解像度 3440 x 1440の40インチ ウルトラワイドモニターに対応せず、中央のThunderbolt(Mini DisplayPortに対応)を利用しています。

 

▼ファンに少し埃がたまっていますが、綺麗な内部です。

 

 

▲▼124 x 113 x 41 mmのミニPC「Beelink SEi 8」を重ねてみると、Mac miniは 197 × 197 × 36 mmのサイズ以上の大きさを感じます。

Beelink SEi 8 ミニPCの実機レビュー、Core i5- 8279Uを搭載しサクサク動作、大手ブランド RAM・SSDの安心感、特筆すべき静音性
Amazonや楽天市場などの国内通販においても販売している、ミニPCやTV Boxの老舗的なブランド「Beelink」。エントリークラスからハイエンドまで、多くのミニPCを揃えていますが、今回はCPUに インテル 第8世代のCore i5-...

 

ベンチマークスコア

Core i7-3615QM(4コア 8スレッド)版のMac mini Late 2012のベンチマークスコアです。

 

▼「CINEBENCH R23」のスコアは「シングルコア 641、マルチコア 3146」

 

▼「Geekbench 5」のCPUベンチマークスコアは「シングルコア 643、マルチコア 2608」。体感レスポンスに直結するシングルコアのスコアは、2つめの画像の「Jasper Lake (Celeron) N5105」と同水準です。

▲▼ Jasper Lake N5105を搭載する Windows ミニPCのレビュー記事はこちら。

Beelink U59 Pro ミニPC 実機レビュー、Jasper Lake N5105を搭載し ベンチスコアは第5世代 Core i5と同水準、ほぼ無音の静音性
国内外通販で販売のミニPCでは「Beelink U59(Celeron N5095を搭載)」が売れ筋の一つですが、今回レビューする製品は Celeron N5105を搭載の「Beelink U59 Pro」。無印のU59との比較では、CPU...

 

▼こちらは参考指標の「MacBook 12インチ 2016モデル」と「MacBook Pro 15 Retina Late 2013」のスコア。

Mac mini Late 2012のライトユースでの体感レスポンスとしては、MacBook 12インチ 2016モデルよりも明らかにキビキビしており、MacBook Pro 15 Retina Late 2013よりも僅かに劣る程度。

▲▼それぞれのレビュー記事はこちら。

今さらながらに「MacBook 12」を購入、M1 MacBook Airのサブとして購入した理由、購入前の懸念事項
自宅では M1 MacBook Airの利用頻度が高い私ですが、中古のMacBook 12インチ Early 2016を購入しました。今さらながらに MacBook 12を購入した理由は、多くの方と同様に外出時の使用を想定してのことですが、...
MacBook Pro 15 Retina Late 2013、今更ながらの実機レビュー。第8世代 Core i3水準の体感と鮮やかな液晶で、まだまだ現役続行
M1 MacBook Airを購入し、明るくて鮮やかな画面と快適なレスポンスには十分に満足している私ですが、13.3インチの画面では在宅勤務などでは やや辛い。そこで、M1 Macの発売により、値崩れしている15.4インチのMacBook ...

 

▼Fusion Driveのベンチマークスコア。上は初期設定直後、下は5ヶ月の運用後ですが、SSD単体と比較すると明らかに遅い(特に Write)。

体感レスポンス

繰り返しでの記載ですが、Web サイトのブラウジング、記事の編集、画像編集などの私の使い方では、ベンチマークスコアと同様に、現行のWindows モバイル向けのCeleronである「Jasper Lake N5095 / N5100 / N5105」と同程度です。

  1. 上記のとおり、私の使い方では Jasper Lake N5095 / N5100と同水準の体感レスポンス。ライトユースにおいては、第7世代・第8世代 モバイル向けのCore i5 / Core i7ほどのキビキビした動きではないものの、特に遅さを感じることなく動作します。
  2. 上記で「同水準」と記載しましたが、WindowsではOSの更新(セキュリティアップデートなどの小規模なものも含む)が頻発し、更新前後には一時的にレスポンスが悪化しますが、macOSでは それがないために、より快適・安定しています。
  3. ただし、Fusion Driveにより HDDにアクセスする際など、また、SSD単体の速度を活かし切れていないため、時おり引っ掛かりを感じることがあります。約5ヶ月ほど、Fusion Driveで使用していましたが、アプリ起動などでも タメを感じることもあり、Fusion Driveを解除し、SSDメイン / HDDをデータ保存用として利用するつもりでいます。

 

▼私が長期間 電源を切らずに未使用時にはスリープ状態としていたために、メモリスワップが大量に発生・HDDへのスワップにより、レスポンスが悪化した事例です。この点からも Fusion Driveの解除・SSDをメインとするのがよいとの認識です。

Macでメモリスワップが9GB超に。基本的な対応でスワップ使用領域が激減した事例
私はMacの場合、未使用時に電源を切らずにスリープにしているのですが、Mac miniが異様に重たくなっていました。アクティビティモニタを開いてみると、メモリ 16GB搭載しているにもかかわらず、スワップ使用領域が9GB超になっており、遅い...

 

その他

その他について、ランダムに記載します。

  • スピーカーを内蔵していますが、音量・音質ともに システム環境音・YouTubeのニュース番組などのミニマムでの使用を前提とします。内蔵スピーカーのため、音量・音質ともに「よい」とは言えません。
  • 2022年の夏の暑さもありますが、ボディは「やや熱い」と感じる程度の熱を帯びています。真夏の冷房の効いた部屋で在宅勤務を行なっていると、Mac miniから顔まで 40cmほどの距離で 顔が汗ばむことがあります。
  • ファンの音量については、Web ブラウジングや在宅勤務での普段使いでは、ファン音をほとんど感じることはありません。ベンチマークで負荷をかけた際にも、iPhone アプリ「騒音測定器」での簡易的な計測では 40dB前後と、負荷時にも静かな部類です。
  • 使用中には、HDDのカリカリ音がほぼ常時 聞こえる状況です。小さな音量であり、大いに気になるものではないのですが。
  • Windows ミニPCの前面にある USBポートに慣れていることもあり、前面にポート類がないのは不便。このため、USB ハブを前面に置いて使用しています。

 

まとめ

WindowsのミニPCの記事を搭載することの多い当サイトですが、中古のMac miniもおすすめの一つ。OSにこだわりがない場合、WindowsのOS更新時のようにレスポンスが悪化・作業が中断することもなく、安定して快適に使用することができます。

 

▼通販サイトでの中古は割高感があり、私としてはフリマがおすすめ。

中古、Mac mini Late 2012、8GB SSD 512GB

 

2024年6月2日追記。以下の記事に記載しましたが、現在はファイルサーバーとして利用しています。
インテル Mac miniでファイルサーバーを構築。ファイル共有の設定、Windows PCやスマホからの接続手順を画像で概説
普段使いとしては使用していない インテル Mac miniのファイルを共有設定し、今更ながらに 自宅内ファイルサーバーとしての使用を開始しましたので、設定方法などについて記載します。 これにより、自宅内の他のMac、Windows PC、A...