Thunderbolt 3/4に対応のNVMe SSD ケースを購入し、PCIe 3.0 M2 SSDのベンチスコアを M1 MacBook Air / M2 Pro Mac miniにて計測してみました。
それほど高速でない PCIe SSDを使用していますが、PCに内蔵時のスコアと比較すると「やや劣る」程度となり、私としては満足な結果です。今後、M1 Mac / M2 Macの外付け起動ドライブとして使用する予定です。
購入した Thunderbolt 3/4対応 NVMe SSD ケース
購入した Thunderbolt 3/4対応のNVMe M.2 SSD ケースは、上の画像・以下の製品。M1 / M2 Macの外付け起動ドライブとしての目的のもと、Amazonにてセール対象となっていたこともあり購入しました。
なお、PCIe / NVMe SSD専用となり、SATA M.2 SSDには未対応なことに留意ください。また、PCIe 4のM.2 SSDには未対応です。
▼約12,000円の商品でもあり、外箱・内箱の保護ともに立派です。「SAN ZANG」なるブランドの製品ですが、説明書および外箱の裏面によると、複数のSSDケースを展開する「ORICO」が製造元のようです。
▼付属品は左から、シリコンパッド、SSD取付用のネジ、ドライバー、ヒートシンク、PC接続用の2股ケーブル(USB-AとUSB-C)。写真は割愛しましたが、英語・中国語表記の簡易マニュアルも付属しています。
▼厚いアルミのボディで質感は高いです。今回購入したグレイの他、シルバー・ローズゴールド版も販売されています。
▼表面の右半分には溝がありますが、ヒートシンクとしては浅いです。
▼ポート部分には、Thunderbolt 3/4の転送速度を示す「40」の記載があります。
▲▼サイズ感がわかるよう、以下で実機レビューのUSB 3.2 M.2 SSD ケースを並べて撮影。1.8倍程度の横幅があります。
- Inateck M.2 NVMe / SATA SSD ケースの実機レビュー、ネジ不要の簡単装着でベンチスコアは内蔵時と遜色なし
- 玄人志向 M.2 NVMe / SATA SSD ケースのレビュー。速度を大きく損なわず、macOS 外付けドライブとしての起動も確認
- Dockcase Explorer Edition Pro、シースルーデザイン・状態等の液晶表示が秀逸のSSDケース 実機レビュー
▲▼以下の価格情報の記事でも記載しましたが、2230 / 2242 / 2260 /2280サイズのM.2 SSDに対応としつつも、SSD取付のネジ穴は 2280サイズのみです。ただし、付属のシリコンパッドとヒートシンクで押さえることになるため、2280サイズ以外も取付可能です。
▼ポート部分を拡大
▼PCIe 3のシリコンパワー SSDを取り付けました。
▼シリコンパッドとヒートシンクの取付。確実なはめ込みのためには、シリコンパッドとヒートシンクをSSDに取り付けた後、ケースへの取付がよいです。
▼ヒートシンクがケースに接しているか否かは微妙なところ。ただし、ケースが大きいこともあってか、3,000円前後のケースと比べると、熱さはかなり抑えられています。
M1 Mac / M2 Macでのベンチマークスコア
M1 MacBook Air / M2 Pro Mac miniに取り付け、ベンチマークスコアを計測してみました。使用しているM.2 SSDは、以下のシリコンパワー PCIe 3.0の256GBです。
▲▼Windows 10 PCに内蔵時のベンチスコアはこちら。Read 3103MB/s Write 1051MB/sと、PCIe 3.0でもあり、それほど高いスコアではありません。もともと、ThinkPad X1 Carbon 2016のSATA SSDを換装し使用していましたが、SATA SSDに戻し、今回のケースで使用しています。
M1 MacBook Air での速度
以下のシステム情報のとおり、Thunderbolt 3.0で動作する「M1 MacBook Air」での計測です。
▼上はM1 MacBook Air、下は前述のWindows 10 PCに内蔵のベンチスコア。
項目により ややバラツキがあるものの、内蔵時より やや劣る程度のスコアです。なお、ケースは ほんのりと温もりを感じる程度で、3,000円前後のSSD ケースと比べると よく冷えています。
M2 Pro Mac miniでの速度
Thunderbolt 4対応のM2 Mac miniですが、以下のシステム情報では Thunderbolt 3.0と認識しています。Thunderbolt 3/4ともに、同じ転送速度であるために システム情報の表示は深追いしていません。
▼上から順に、M2 Pro Mac mini、M1 MacBook Air、Windows 10に内蔵時のスコア。体感的には ほぼ同水準と言えそうです。
まとめ
PCIe 3.0(ケースは4.0に未対応)のそれほど高速ではない SSDを用いての速度の計測でしたが、Windows 10 PCに内蔵時と比較すると、「やや劣る」程度のベンチスコアとなり、私としては十分に満足なもの。最終的な目的は、M1 MacBook Air / M2 Mac miniの起動ドライブとしての使用ですが、こちらについては後日レポートします。
▼レビューしたSSDケースはこちらの製品。製造元は「ORICO」です。
▼M2 Pro Mac miniに内蔵 SSDのベンチスコアは、こちらの記事に掲載しています。
コメント