旧世代のCore i3 5005Uを搭載することにより価格を抑えた14インチノート Jumper EZBook X4 Pro。製品名にProがつくとおり、通常版 X4のApollo LakeからCPU、メモリ とストレージを強化し、さらにはボディを刷新した端末となります。
このEZBook X4 Proを、GearBestさんよりサンプル提供いただきましたので、取り急ぎ、システム情報とペンマークスコアをお伝えします。
なお、X4 通常版との外観比較や全般的な使用感については、別記事にて投稿予定です。
EZBook X4 Proのスペック
上の写真のとおり、外観では左右と上のベゼルがかなり狭く、同じく14インチのX4 通常版よりコンパクト、手持ちのPCでは13.3インチクラスと大きく変わらないサイズ感です。
EZBook X4 Proのスペックは以下となります。参考までに、X4 通常版、X4 Proと同じく旧世代のCPUを搭載し価格を抑えた Chuwi AeroBookとのスペックを比較しています。
EZBook X4 通常版、Chuwi AeroBookと比較した場合の、EZBook X4 Proへのコメントは以下となります。
- EZBook X4 Pro / Chuwi AeroBookともに旧世代のCore i3 / Core m3を搭載していることは、価格を抑えるためでしょう。
- SSDは安価で換装できるものの、X4 Proはデフォルトで256GBを搭載しており、多量の動画などを取り込まない限りは換装不要。
- X4 ProはIPSではなくTNパネルであることがデメリット。Windowsのホーム画面など、背景がダーク系の場合には、IPSではと錯覚することもあるのですが、視野角はやはり狭い。
- 別記事で実機の写真比較を掲載しますが、X4 ProはX4よりも縦横ともに約1cm コンパクト。ただし、1.4kgの重量によるずっしり感はあります。
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システム情報
通販サイトの情報では読み取れない事項も含め、実機から抽出したシステム情報を掲載します。
▲HWiNFOから抽出したシステム情報。クリックすると拡大できます。
▲もちろんスペックどおりですが、CPU、GPUの情報です。SSDは中国製PCで搭載例の多いFORESEE製。後述のとおり、このSSDのベンチマークスコアはよく、私が他のPC複数で使用する Amazonで購入のSSDのスコアよりも高くなっています。
▼Geekbench 4のスコアはSingle-Core 2410、Multi-Core 4511。中央はCore m3-7Y30 (Teclast F6 Pro)、下はApollo Lake N3450 (Jumper EZBook 3 Pro)のスコア。
Core m3-7Y30より下位となり、概ね Core m3-6Y30水準のスコアです。
▼ドラクエベンチマークのスコアは3824の普通。画像は割愛しましたが、Core m3-7Y30 (Teclast F6 Pro)が5383となり、GPUもCore m3-7Y30のIntel HD Graphics 615より低めのスコアです。
▼スコアが高いのが、FORESEE製のSSD。これまで私が計測した中国製PCのデフォルトのSSDではWrite側が低くなることが多かったのですが、X4 Proでは健闘しています。
▲▼手持ちのSSDでベンチマークの事例です。Chuwi LapBook SEもFORESEE製のSSDですが、こちらもスコアは高め。
外観とレスポンスの第一印象
外観と使用感の詳細は別記事にて投稿予定ですが、10時間ほと使用した範囲での、外観と機能性などへのコメントは以下です。
- 天板と底板にアルミ、キーボード面にプラスチックを使用する外観は、他の多くの中国製PCと同様に、国内製品の同価格帯PCよりも断然 質感は高い。
- X4 通常版との質感の比較では、同等もしくは僅かに優位。狭縁の黒のベゼルでシャープに見えます。
- JumperのPCとしては珍しくグレアパネル(グレアフィルムを貼り付けているようにも思える)ですが、TNパネルであるのが惜しい。
- TNパネルの見え方は、写真にあるWindowsの濃いブルーの画面ではかなり鮮やかなのですが、背景が白のWebサイトではやや鮮やかさに欠けます。全般的に、手持ちのPCでは MacBook Air 11 Mid 2011のTNパネルよりも視野角は広めだが、鮮やかさと色合いでは MacBook Airが優位。TNパネルとしては健闘していると思います。
- キーボードは心地よい軽快なタイピングが可能であり、何の違和感もなく即ブラインドタッチ可能です。ただし、強くタイピングすると、部分的に底打ち感を感じることもあります。打鍵音は静かな部類で、カチャカチャとやかましさはありません。
▼ EZBook X4 通常版と同様にシルバーのキーに白の印字となり、通常版は照明の角度によっては印字の視認性がよくないのですが、X4 Proでは改善されています。
▲バックライト付きですが、他の多くの機種と同様に明るさは控えめ。
かなり大きめのタッチパッドとなり、ジェスチャーなど一通りの機能は確認しています。
タッチパッドなども含めた外観の詳細は別記事にて掲載します。
まとめ
Jumper EZBook X4 Proのシステム情報とベンチマークスコア、10時間使用した範囲での使用感を記載しました。
全般的に、外観・機能としては、X4 通常版を維持し(視認性のよくないキーの印字は改善)、質感の高さとキーボードのタイピング感も含め、JumperらしいPCとなっています。
旧世代となるものの Core i3 5005Uを搭載し、さらにはメモリ 8GB、256GB SSDであるため、普段使いでのストレスはありません。やはり惜しいのはTNパネル。
オフィス向けのTNパネルと比較すると鮮やかで視野角もそれほど狭くはないのですが、IPSパネルを見慣れていると、正面以外から見た場合の鮮やかさにやや欠けるように感じます。
いづれにしても、5万円未満でGemini Lake / Apollo Lakeよりもレスポンスに優れた14インチクラスのPCとしては、Jumper EZBook X4 Pro / Chuwi AerBookの二択となるでしょう。
▼外観、使用感のレビューはこちら。
▼GearBestでの価格情報。2019年5月20日時点のフラッシュセール価格は419.99ドル。
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