Dellのノートパソコン「Insprion」シリーズでは、14インチと15インチが人気製品となっていますが、16インチの「Insprion 16」も大いに魅力です。
16インチの大きな画面は 縦の情報量の多い 16 : 10のアスペクト比であり、さらにはテンキーレスであるために 各種レポートやブログ記事などで大量タイピングをメインとする場合、テンキーありの端末よりも効率的です。
また、AMD Ryzen 5 7530Uを搭載の場合、メモリ 8GB版が税込・送料込の84,000円、メモリ 16GB版が94,000円とコスパに優れています。
販売元・引用元
Inspiron 16 (5635)ノートパソコン(2023年3月3日発売)
Inspiron 16 (5635)のスペック
複数のバリュエーションがありますが、以下はRyzen 5 7530U / メモリ 16GB版のスペックを掲載しています。
CPU | AMD Ryzen 5 7530U、6コア12スレッド、25W、最大 4.5GHz |
GPU | AMD Radeon Graphics |
メモリ | 16GB 4266MHz LPDDR4x、オンボード、デュアルチャネル |
ストレージ | 512GB M.2 PCIe SSD、最大 PCIe 4.0 x 4の規格をサポート |
ディスプレイ | 16インチ、解像度 1920 x 1200、非光沢、広視野角(WVA)、明るさ 250nits、NTSC 45% |
WiFi | WiFi 6 |
Bluetooth | 5.3 |
ポート類 | USB-C 3.2 Gen 2 DP/電源供給対応、USB-A 3.2 Gen 1 x 2、HDMI |
バッテリー | 4セル 54Wh、65W AC アダプター |
サイズ | 約 356.78 x 251.7 x 15.42~18.2 mm、約1.84kg |
OS | Windows 11 Home |
その他 | ボディ色はプラチナシルバー、バックライト付きキーボード、2.5W x 2スピーカー |
スペックの補足は以下です。「オーナーズマニュアル」に詳細情報が掲載されています。また、同マニュアルの29ページに内部の構成図、31ページにSSDなどの交換方法(ThinkPadのハードウェア保守マニュアルと同水準で充実しています)の掲載があります。
- メモリはオンボード(スロットなし)、8GB / 16GBともに デュアルチャネルでの動作です。
- M.2 SSDの空きポートはありません。
- 上記のマニュアルを参照すると、M.2 SSDはアダプターを介した2230サイズ、あるいは2280サイズとなり、どちらを掲載しているか、マニュアルからは明確に読み取れません(旧モデルから想定すると、アダプターを介した 2230モデル)。
- キーボードのキーピッチは 19.05 x 18.05mm。
- ユーザーマニュアルでのディスプレイの仕様上は、明るさ 300nits、sRGB 100%の上位のディスプレイの記載もありますが、私が確認する限りでは 上位のディスプレイにカスタマイズできないようです。
大柄のボディですので、メモリはオンボードでなく2スロット、SSDが2ポートであるとよかったのですが。また、ディスプレイの明るさは 250nits、色域はNTSC 45%と高くありません。ただし、他社製品も含めて、多くのPCのディスプレイと同水準の明るさ・色域であり、オフィス用途などとしては十分です。
AMD Ryzen 5 7530Uのパフォーマンス
AMD Ryzen 7000番のCPUとしては、下位のRyzen 5 7520U / Ryzen 3 7320Uもありますが、これらは Zen 2世代のCPUとなり、パフォーマンスはそれほど高くありません。一方、Ryzen 5 7530Uは Zen 3世代となり、上位のベンチスコア・パフォーマンスです。
私は、Ryzen 5 7530Uを搭載するPCを所有していないのですが、海外サイトの指標では、Geekbench 5のスコアは「シングルコア 1470、マルチコア 6529」です。
「PC 実機で計測、Geekbench CPU ベンチマークスコアの一覧、サクサクと動作するスコアの指標」に、私が所有 あるいはメーカーさんからお借りして確認した Geekbench 5のスコアを一覧化しています。このうち、シングルコアが同水準のスコアとなるのは、以下の記事で実機レビューのRyzen 7 5800H / Ryzen 7 6800U / Core i7-1165G7。
私の同水準のCPUを搭載するPCの使用感では、記事編集・画像編集・オフィスソフトなどの普段使いでは、全くストレスなくキビキビと動作します。
Inspiron 16 (5635)の外観
前述のとおり、明るさは 250nits、色域はNTSC 45%と高くなく、カスタマイズできないことが惜しいのですが、オフィスソフトやレポートなどの作業では、一般的な水準のディスプレイです。一方、写真をオリジナルの色合いで参照・編集するなどの用途では、物足りなさを感じるかと思います。
アスペクト比は 16 : 10であり、一般的な 16 : 9のディスプレイと比較した場合、Web サイトなどでは1~2行分ほど、表示領域が広くなります(逆に横の表示領域は狭い)。ごく僅かに縦に長い程度ですが、レポートやブログ記事の編集、 Excelの作業などの領域の広さの長期間の積み重ねが、効率化に繋がります。
▲画像は英語キーボードですが、国内販売は日本語キーボードです。15インチ以上となるとテンキーを備える製品が多いなか、テンキーなしは貴重な存在です。
私は15インチ以上のPCでは、テンキーなしのMacBook Pro、テンキーありのThinkPadを所有していますが、テンキーありでは キーボードとディスプレイの中心線がズレてしまい、長時間のタイピングでは特に非効率となり、疲れてしまいます。このため、大量タイピングを行う方には特に、本製品をおすすめします。
▼ポート類は USB-C 3.2 Gen 2 DP/電源供給対応、USB-A 3.2 Gen 1 x 2、HDMIと、このクラスとして標準的。もちろん、SD カードリーダーも備えています。
まとめ
メモリはオンボードですので、今後 数年間の使用を前提にした場合、メモリ 16GB版をおすすめします。普段使いでは十分なパフォーマンスのAMD Ryzen 5 7530Uに、アスペクト比 16 : 10の16インチディスプレイ、テンキーレスのキーボードと、レポートやブログ記事の編集などで大量タイピングを行う方には、特におすすめのPCです。
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