国内外通販にて多く販売され、すでに飽和状態のAlder Lake-N N100を搭載するミニPCですが、機能的には決定版とも言うべき「Chatreey T9」が販売されています。
N95/N97/N100のミニPCは価格優先のため、機能を絞り込んだ製品が多いのですが、本製品はフル機能のUSB Type-Cポート2個搭載し、PDにも対応しています。さらにM.2 SSDポートを2個、メモリはスロット形式です。
Chatreey T9のスペック
上の画像のとおり、メモリはDDR5ではなくDDR4ですが、N100 ミニPCに多いオンボードではなく スロット(1スロット)です。
また、Amazonで販売品のSSDはSATAと記載されていますが、2280サイズのSSDポートはPCIe / MVMeに対応しており、N100の仕様上 高速なPCIe 4.0 SSDには未対応であるものの、PCIe SSDに換装できます。さらには、2242サイズのM.2 SATA SSDの増設も可能です(2.5インチ SSDは増設できず)。
CPU | Alder Lake-N N100、4コア4スレッド、最大 3.4GHz |
GPU | Intel UHD Graphics |
メモリ | 16GB DDR4、スロットは1つのみ |
ストレージ | 2280サイズ M.2 SATA SSD 512GB(PCIe SSDに換装可能)、2242サイズ M.2 SATA SSDを増設可能 |
WiFi | WiFi 5 |
Bluetooth | 5.2 |
ポート類 | USB 3.0 x 2、USB 2.0 x 2、HDMI x 2、USB Type-C フル機能 x 2、有線LAN |
サイズ | 112 x 112 x 38mm、360g |
OS | Windows 11 Pro |
▲▼PD対応・映像出力対応のUSB Type-Cポートを2つ備えていることが大きな特徴となり、上位のスペックのミニPCにおいても多くありません。
製品紹介に明記されていませんが(Amazon レビューには記載されていますが)、モニターがUSB-CのPD給電に対応している場合、モニターのUSBーCケーブルを本製品に接続することにより、ケーブル1本で本体への給電とモニターへの映像出力に対応します。私は他製品で同機能を多用していますが、ケーブルの取り回しも含めて便利な機能です。さらに、電源は通常のDCにも対応しており安心です。
▼Alder Lake-N N100 / N95のミニPCは、以下の記事など 複数レビューしていますが、2018年に発売のミドルレンジからハイエンド寄りのノートPCに多く搭載の、Core i5 / i7と同水準にキビキビと動作します。ゲームや動画編集向きではありませんが、Web サイトのブラウジング・動画視聴・在宅勤務でのオフィスソフトにおいては、遅さを感じることはありません。
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▼こちらは実機で計測のGeekbench 5 ベンチマークのスコア。上はN100搭載の他のミニPC、下はCore i5-8259Uを搭載のミニPCのスコア。体感レスポンスに直結するシングルコアのスコアはほぼ同水準です。
まとめ
Alder Lake-N N100のミニPCは、価格優先のためにオンボードメモリ・ポート類などの機能をカットをした製品が多いなか、本製品は M.2 SSDポートを2個、PD対応のフル機能のUSB Type-Cを2ポート、スロット形式のメモリと、上位機並みのほぼ全部入りです。
2024年1月21日現在のAmazon 価格(メモリ 16GB / SSD 512GB)は、クーポン利用により 24,999円。2万円前後で販売のN100 ミニPCも多数ありますが、機能を考慮すると本製品がおすすめです。
▼AliExpressで販売のモデルは、Amazon モデルとメモリ・SSD容量の組み合わせが異なります。