Amazonを巡回していて、価格面で気になったミニPCが「BMAX B1 Pro」。CPUはGemini Lake (Celeron) N4000とエントリークラスですが、クーポン利用により 12,999円(2024年5月18日現在)で販売されています。
CPUが非力なため、メールやWordなどの作業向け、あるいはファイルサーバー構築のベースなどの用途となりますが、あと数千円の出費で Alder Lake N100を搭載するミニPCが購入できるため、微妙な位置付けの製品です。
引用元・販売元
BMAX B1 Proのスペック
上の画像の左上には「ファンレス」とありますが、Amazon レビューを参照すると、小さなCPUファンが備わっているようです。
ちなみに、BMAXのミニPCの型番は、B1 / B2などと Bに数値が付与されますが、数値に伴いスペックアップとなります。型番のとおり、本製品は最もエントリーの製品ですが、以下の無印のB1 / B1 Plus、そして本製品のB1 Proと、CPUは徐々にグレードアップしています。
BMAX B1、99.99ドルのミニPCがリリース。エントリーCPUながらもM.2 SSDスロットを備えることが大きな魅力
100ドルPCのBMAX B1 Plus、Celeron N3350にスペックアップし、M.2 SSDを増設可能と機能は充実
CPU | Gemini Lake N4000、2コア2スレッド |
GPU | Intel HD Graphics 600 |
メモリ | DDR4 8GB オンボード |
ストレージ | 128GB、2280サイズのM.2 SATA SSDのスロットあり |
WiFi | 11a/b/g/n/ac |
Bluetooth | 4.2 |
ポート類 | USB 3.0 x 2、USB 2.0 x 2、HDMI、VGA、有線LAN |
サイズ | 12.0 x 12.0 x 2.6 cm |
OS、その他 | Windows 11(製品紹介では Proと読み取れます) |
スペックに不明瞭な箇所が多々あり、不明瞭な事項も含めて補足します。
- CPUに Celeron N3060を搭載していた無印の「B1」を、上のリンク先記事にて紹介していますが、記事の投稿年月=概ね発売年月は 2019年11月。「B1 Pro」も筐体は同じですので、設計自体は古い製品です。
- 製品紹介のイメージ画像では「ファンレス」と記載がありますが、実際には小さなファンあり(Amazon レビューコメントより)。
- 「128GBのストレージはeMMCであり、M.2 SATA SSDを増設可能なのか」、あるいは「128GBのM.2 SATA SSDを搭載しているのか」、明記されていません。従来製品の「B1」「B1 Plus」を踏襲している場合には、前者の「eMMC + M.2 SATA SSDを増設可能」です。
- なお、PCIe SSDには未対応であり、増設(換装)する場合には 2280サイズのSATA M.2 SSDです。
- メモリはオンボードであり、換装・増設できません。
- CPUのGemini Lake N4000は、モバイル向けの省電力 CPUでは3世代前(現行は Alder Lake-N、前世代がGemini Lake、前々世代がGemini Lake)のもの。なかでも、N4000はエントリークラスであり、Windowsの更新により バックグラウンドが動作している際など、極端に動作が遅くなりましす。
▼電源ボタンがDCポート側にある、珍しい仕様の製品です。
▼2280サイズのSATA M.2 SSDを、背面から簡単に取り付けできる仕様です。
まとめ
Amazonでの価格と、「過去1か月で50点以上 購入されました」の文言により記事にしましたが、筐体・設計自体が2019年と古く、また、CPUが3世代前のエントリークラスのN4000であり(N4100だとよかったのですが)、普段使いとしても 遅さを感じることに留意ください。
私の同クラスのCPUを搭載するPCの使用感では、Web サイトのブラウジングやYouTubeの視聴などの軽い作業でも 遅さを感じます。
約13千円と安価であることが魅力であり、ファイルサーバーの構築やWordなどの用途限定の場合には、選択肢の一つです。ただし、普段使いで活用する場合、数千円から1万円ほどの追加出費となりますが、Alder Lake N95 あるいはN100のミニPCをおすすめします。
引用元・販売元
▼Alder Lake N100を搭載するBMAXの製品、その他のおすすめ製品の事例はこちら。
▼こちらはN100搭載 ミニPCのベンチマークスコア・体感レスポンスの事例です。
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