BMAXから販売のミニPC「BMAX B2S」のスペックと特徴を記載します。以前に実機レビューした「B2」は、CPUにApollo Lake N3450を搭載していましたが、「B2S」はGemini Lake N4000となっています。
メモリ 6GBにSSDは128GBと、エントリークラスのCPUに見合った控えめな容量ですが、Windows 11 Proを搭載しつつも、2022年9月21日時点のAmazon 価格 約16千円と安価です。
BMAX B2Sのスペック
CPUには、1世代前のモバイル向けCeleronであるGemini LakeのN4000を搭載しています(2022年9月21日時点のモバイル向けCeleronとしては、Jasper Lakeが最新)。Gemini Lakeとしては、N4100を搭載するミニPCが多いなか、本製品はよりエントリークラスの製品です。
CPU | Celeron (Gemini Lake) N4000 |
GPU | Intel HD Graphics 600 |
メモリ | 6GB DDR4 オンボード(増設不可) |
ストレージ | 128GB SATA M.2 SSD、SATA SSD を増設可能 |
WiFi | 11a/ac/b/g/n |
Bluetooth | 4.2 |
ポート類 | USB 3.0 x 4、HDMI、VGA、有線LAN |
サイズ | 12.5 x 11.2 x 4.4 cm |
OS | Windows 11 Pro |
▲上のスペック表は、2020年6月に実機レビュー記事を投稿し、AmazonのミニPC カテゴリーのベストセラーとなったこともある「BMAX B2(Apollo Lake N3450)」をベースに編集しています。ボディのサイズは全く同じですが、CPUやポート類を小変更した製品のようです。
B2のApollo Lake N3450とB2SのGemini Lake N4000と比較すると、ベンチマークスコアこそ N4000が高いのですが、私の体感レスポンスでは N3450がやや優位。
▲Gemini Lake N4000と同水準のN4020を搭載するPCのベンチマークスコア・体感レスポンスは、上記の記事に掲載していますが、WordやWeb サイトのブラウジングなど向けのエントリークラスとなります。上述のN3450やN4100と比較すると、Web サイトの表示や切替、高速タイピングの文字反映がやや遅延気味です。
その他、スペックについての補足は以下のとおり。
- メモリは6GBのオンボードとなり、換装・増設できません。ただし、このクラスのCPUは用途が限定(上記のとおり、WordやWeb サイトのブラウジングなど)されるため、6GBで十分。
- 段落下のスペック画像に「M.2 SSD slot x 2」とありますが、Amazonの動画とAliEpxressのイメージ画像を参照すると、2280サイズのM.2 SSDが標準装備、2.5インチ SSD / HDDを増設可能との理解でいます。
- B2はApollo Lakeとしては珍しく、SATAより高速なPCIe SSDを増設可能ですが、B2SはSATAのみです。ただし、このクラスのPCではPCIe SSDにしても高速な仕様ではないため、体感的には大きく変わりません。
- このクラスのミニPCの映像出力ポートは、HDMI x 2のことが多いのですが、HDMIとVGAの組み合わせです。
▼こちらの画像とAliEpxressサイトの(本記事には未掲載の画像)、Amazonの販促動画から判断すると、SSDはM.2 SSDが標準装備で、2.5インチ SSD / HDDを増設可能と認識。
▼こちらは「B2」にPCIe SSDを取り付けた記事。
▼USB Tyre-Cポートは未搭載ですが、USB-Aポートを前面と背面に合計4個搭載し、拡張性は十分です。
BMAX B2Sの外観
続いて外観について記載します。BMAXのミニPCは、エントリークラスけらミドルレンジまで、複数存在します。エントリークラスの製品は、B2Sも含めて樹脂製のボディです(上位機はスチール製のこともあり)。
▼サイズはミニPCとしては一般的。電源アダプターやキーボードを含めると嵩張りますが、出張時など バッグに詰め込んで、滞在先のホテルのTVに接続しての使用も可能です。
▼こちらは過去に実機レビューしたBMAXのミニPC 3製品。右手前がB2です。BMAXの大きな文字とロゴが気になる方も多いかと思いますが、私はすっかり慣れてしまいました。
▼あらためて、B2のレビュー記事のリンクを掲載。サイドの配色は異なりますが、質感や内部の構成の確認用に参照ください。構成は大きく変わらないと思います。
まとめ
BMAXのミニPCでは最もエントリーな構成の「B2S」。CPUのGemni Lake N4000は、在宅勤務でのデータ量や関数の多いエクセルや、ゲームなどの用途には向きませんが、Web サイトのブラウジングやWordなどでは普通に使用できます。何よりも、Amazonのクーポン価格 約16千円のお手軽感が大きな魅力。Windows 11お試し用としても程よい選択肢の一つです。
▼もう少し出費しても レスポンスを求める場合、以下のJasper Lake N5105 / N5095を搭載するミニPCがおすすめです。
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