Avidpad A90S 実機レビュー、Helio G99を搭載でサクサク動作、LTE対応の11インチタブレット | Win And I net

Avidpad A90S 実機レビュー、Helio G99を搭載でサクサク動作、LTE対応の11インチタブレット

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今回レビューする製品は、CPU(SoC)に Helio G99を搭載する 11インチ Android タブレット「Avidpad A90S」です。物理メモリ 8GB、LTEに対応、Netflixも含めた Widevine L1をサポートの定番スペックの製品です。久しぶりに Helio G99を搭載するタブレットをじっくり使用しましたが、普段使いでの動作は快適、キビキビと動作します。

なお、上の写真も含めて、壁紙は標準のものではなく、アプリ経由でダウンロードした壁紙を使用しています。

レビューする製品はこちら

Avidpad A90S、Amazon

 

Avidpad A90Sのスペック

「Avidpad A90S」のスペックは下表となります。なお、「Avidpad(アビトパッド)」ブランドは、8.7インチから 12インチまで、複数のAndroid タブレットを展開しており、本製品は直近で発売のタブレットです。

 

▼Amazon タイムセール価格 + 5% オフクーポンの利用により 18,981円と、Helio G99を搭載するタブレットとしては低価格です。この価格としては、充実した項目に黄色網掛けしています。

CPU MediaTek Helio G99、6nm プロセス、最大 2.2GHz
GPU Mali-G58 MC2
メモリ 8GB LPDDR4 + ストレージから最大 16GBを割り当て
ストレージ 128GB UFS2.2
ディスプレイ 11インチ、解像度 1920 x 1200、IPSパネル、輝度 360 nit、90Hz リフレッシュレート
WiFi 11a/b/g/n/ac
Bluetooth / GPS Bluetooth 5.2、GPS搭載
LTE B1/B3/B5/B8/B18/B19/B26/B28AB/B40/B41
センサー 光センサー、加速センサー、ホールセンサー、重力センサー、近接センサー
カメラ リア 16百万画素、フロント 8百万画素
バッテリー容量 8000mAh、18W 急速充電
サイズ 256 x 167 x 8mm、490g
OS Android 15
その他 2スピーカー、金属製の背面、顔認証に対応、Widevine L1対応(Netflixにも対応)

 

Android 端末における Widevineとは。概要とL1,L2,L3の相違、L1,L3の画質を実機で確認してみた

▲▼動画配信サイトの動画を高画質再生可能な「Widevine L1」に対応しています。製品紹介の画像に配信サイトのロゴがあると確実に対応しており、Netflixにも対応しています。後述していますが、NetflixのFHD再生に対応していることを、実機にて確認済です。

 

実機のシステム情報

続いて、実機から抽出のシステム情報を掲載します。主に、以下の記事にて掲載のアプリ「Device Info HW」から抽出し、拡張メモリとWidevine L1への対応状況については、別の段落に記載しています。

Android 端末のシステム情報抽出なら「Device Info HW」。無料アプリながらも広告なし、多くの情報を抽出可能

 

▼下から2行目に掲載されていますが、物理メモリは LPDDR4Xの8GBと、4GB / 6GBを搭載する製品も多いなか、大きな容量です。また、最下段のとおり、ストレージは eMMCより高速な UFSです(最近では、eMMCを搭載する製品は少ないです)。

 

▼Helio G99は、Cortex-A76 x 2 + Cortex-A55 x 6の8コア、6nm プロセス。GPUは Mali-G57 MC2です。

 

▼11インチの液晶の解像度は 1920 x 1200、アスペクト比 16:10、最下段にあるとおり、90Hzのリフレッシュレートに対応しています。

 

▼メモリの項目では、物理メモリのみの表示となり、拡張メモリは未表示です。後の段落に記載していますが、初期状態で拡張メモリは最大の16GBが割り当てられています。

ストレージは128GBと控えめですが、ユーザーが使用可能な領域は 105.32GB。大量の動画を保存しない限り、一般的には十分な容量です。

 

▼センサーの搭載状況ですが、左に緑のマークのあるセンサーを搭載しており、本製品では 加速度計、光センサー、接近センサーの搭載です。

 

▼アプリのドロワーです。AnTuTu ベンチ・Geekbenchなどのインストール後ですが、独自にプレインストールされたアプリはなく、ピュアなAndroid 端末に近い構成かと思います。

 

拡張メモリの設定

メモリは物理メモリ 8GBと、ストレージの空き領域から最大 16GBまでを仮想的にメモリとして割当可能な拡張メモリの構成です。

端末やOSのバージョンによって、拡張メモリの設定方法が異なることもあり、本製品での設定について記載します。なお、初期設定では、最大の16GBが割り当てられていました。

Android タブレットのメモリ拡張機能、複数パターンの設定項目と設定方法のまとめ

 

▼設定画面の左の項目に「メモリ拡張」がありますので、これをタッチすると右の画面となります。2GBから16GBまでのバーを、設定したい容量にスライドします。

 

▼他のタブレットも同様ですが、再起動を求められますので、再起動後に設定した割り当てとなります。

 

外観

後述の液晶以外の外観について記載します。Amazonの製品紹介では強調されてませんが、アルミ製の背面の質感はすこぶる高いです。また、アルミ製の背面であることにより 剛性も保持しており、当然ながら、端末をホールドした際の軋み音やたわみなどは皆無です。

 

▼マウス を並べて撮影しましたが、11インチとしては、比較的 コンパクトな外箱です。

 

▼裏面の下側 中央あたりに技適マークが搭載されています。なお、技適マークは、タブレット本体の背面にも表示されています。

 

▼本体保護の緩衝材は十分に厚みのあるもの。なお、本体には予めフィルムが貼り付けられているうえに、貼り替え用のフィルムも付属していました。

 

▼金属(アルミ)製の背面の質感は、かなり高いです。樹脂製の製品と比較すると剛性も高く、たわみなどがない点において、使用していて安心感があります。

▲2スピーカーは、横持ちでの下サイドの左右にあります。

 

▼カメラ側のサイドです。電源ボタン・音量調節ボタンは、他の一般的なタブレットと同様に、横並びでの配置です。

 

▼カメラ周り・電源ボタン周りを拡大。背面も含めて、質感の高さを感じとっていただければと思います。

 

▼モデル名、技適マークなどの刻印です。タブレットのなかには、これらがシールで貼り付けの製品もありますが、刻印も高品質です。

 

▼カメラ側のサイドに USB-C ポート、SIM スロット、3.5mm ヘッドホンジャックが配置されています。

 

▼逆サイドには何もありません。

 

▼初期設定中の一コマ。左右上下のベゼル幅は一般的な太さです。

 

▼張り替え用のフィルム以外の付属品です。ACアダプター・USB ケーブルともに、私は市販の物を使用していますが、コンパクトなアダプターが付属しています。

 

専用ケース

別売りとなる専用ケースとガラスフィルムについて記載します。なお、ガラスフィルムは、現在のところ未使用です。

 

▼専用ケース、ガラスフィルムともに立派な外箱に梱包されています。

 

▼専用ケースを机上においた際の設置面より。布地のケースであり、指紋や油脂が付着する懸念はありません。

 

▼手元にある他製品のタブレットケースも同様の布地のケースですが、おそらく他社のケースと同じ製造元のケースかと思います。

 

▼カメラ側のくり抜きも丁寧であり、もちろん バリなどはありません。

 

▼タブレット本体を収めてみました。落ち着いたシックな色合いです。

 

▼他社タブレットの合皮のケースも複数所有していますが、私は色合い・指紋と油脂の付着が目立たないことなど、布地の当ケースに好感を持っています。

 

▼カメラ周りの拡大画像を見ても、丁寧な作りであることを感じ取っていただけると思います。

 

▼TPUのホルダーは本体の保護のためにみ厚みがあるのですが、これはやむを得ないところです。なお、電源ボタン・音量調節ボタンも保護されていますが、押下しにくさはありません。

 

▼角度は無段階で調整することができます。頻度は高くありませんが、電源ボタン・音量調節ボタンの押下時など、本体が倒れることがあります。

 

▼別売りのガラスフィルム 2枚セットです。現在のところ、予め貼り付け済のフィルムで十分ですので、現在のところ未使用です。

 

液晶

液晶の表示品質について記載します。全般的に、万人受けしそうな自然な色合いです。また、仕様上の輝度は 360 nitと特に明るい液晶ではないものの、普段使いとしては十分に明るいものです。

  • 約10日間使用後のレビュー記事であり、期間中、ブラウザ・YouTube・Netflixをメインに利用しましたが、Widevine L1に対応でもあり、YouTube・Netflixの動画はすこぶる綺麗な表示です。
  • 色合いは設定画面にて 色温度などの変更可能ですが、初期設定においても 色の癖などなく 自然な色合いです。
  • 上記のとおり、仕様上の輝度(明るさ)は 360 nitと、タブレットとしては標準的ですが、十分に明るい液晶です。私の場合、明るい液晶が好みですが、明るさ調節を80%程度にして使用しています。
  • 視野角の広い IPS パネルですので、当然ながら 多少の斜めから見た場合にも 色合いの変化などは大きくありません。
  • 一方、他のタブレットと同様に、周囲の物の映り込みは大きいです。

 

▼明暗が明確にわかるよう、標準の壁紙から アプリ経由でダウンロードして壁紙に変更しての撮影です。写真は圧縮したものですが、実機は写真よりも鮮やかな描写です。

 

▼視野角の広い IPSパネルですので、この程度の角度では色合いの変化はありません。左下の周囲の物が映り込んでいますが、映り込みが大きいことは他のタブレットと同じです。

 

▼当サイトのトップ画面の表示です。私は色合いを確認する場合、当サイトを表示し確認することが多いです。写真ではわかりにくいですが、画像・写真などの色の再現性は高く、自然な色合いです。

 

▼アプリ一覧(ドロワー)の表示です。上下左右のベゼル幅は一般的です。

 

▼この角度では多少の色合いの変化がありますが、視認性は良好です。

 

▼設定の「ディスプレイ」「カラー」の項目にて、色温度を変更することができます。なお、リフレッシュレートは90Hzに対応していますが、60Hz / 90Hzの切替項目を現在のところ探せていません。

 

ベンチマークスコア

実機で計測のベンチマークスコアを掲載します。Helio G99を搭載するタブレットとしては一般的なスコアとなり、サクサクと動作します。なお、比較対象として、以下のSnapdragon 685のスコアを併載しています。

N-ONE NPad Ultra 実機レビュー、Snapdragon 685搭載の12インチ Android 14 タブレット。体感レスポンスは Helio G99と同水準

 

▼AnTuTu ベンチマーク v10のスコアは 400,251。これまで実機レビューした Helio G99の端末のスコアは、約38〜42万と幅があるのですが、本製品は標準的なスコアです。2つめのSnapdragon 685とは約5万ほどのスコア差がありますが、体感レスポンスは大きく変わりません。

 

▼Geekbench 6のスコアは「シングルコア 707、マルチコア 1861」。2つめの Snapdragon 685との比較では、シングルコアに大きな差があります。Geekbench 6のスコア判定のベースは、スマホ・PCにかかわらず同じですが、PCの場合、これほど差が開くとレスポンスに影響します。

 

Androidでストレージの速度計測なら「CPDT Benchmark」、メモリの速度も計測可能で、機種により大きな相違も

▲▼上の記事にて紹介のアプリ「CPDT」にて計測のストレージの速度です。

▲▼上の画像は全体、下の画像は速度表示の箇所を拡大しています。

Writeは378.90MB/sとPCでのSATA SSD(500MB/s 前後)よりも遅い速度、Readは PCでのSATA SSDよりも速く、エントリークラスのPCIe SSDと同水準の速度です。大容量アプリのインストール速度は、計測した数値以上に速く感じます。

 

体感レスポンス

Helio G99を搭載するタブレットは複数所有しており、実機レビュー記事も投稿しています。このなか、本製品にて、久しぶりにHelio G99のタブレットを集中して操作しましたが、相変わらずサクサク、あるいは、これまで実機レビューした、Helio G99を搭載する製品よりもキビキビと動作している感覚もあります。

  • UNISOC T606など、下位のCPU(SoC)の場合には、スリープからの復帰時に、ホーム画面の遷移などにおいても、若干のもたつきを感じることがあるのですが、本製品ではサクサクと動作しています。
  • ベンチマークスコアの段落で掲載のSnapdragon 685と比較すると、体感レスポンスはほぼ同じ感覚です。
  • 最近 使用することの多い iPad mini 6と比較すると、アプリの切替や画像編集などにおいて、ややキビキビさに欠ける状況もあるものの、普段使いでは十分なレスポンスです。
  • 上の段落で記載のとおり、UFS(おそらくはUFS 2.2)ストレージのReadのベンチマークスコアはそれほど高くないものの、大容量アプリのインストールなども速く 快適です。

 

サウンド

2スピーカーは、横持ちでの下サイドの左右に配置されています。同仕様の製品も多いなか、この配置は私としては初めてでしたが、左右両サイドにスピーカーがある製品と比較して、特に違和感を感じず、動画視聴などでは十分な音質と音量です。

  • ケースを装着して使用していますが、スピーカーの音がケースに反響しているためか、ホールドしての視聴よりも音質がよいように感じます(感覚的なものです)。
  • 全般的な音質としては、一般的なスマホよりもボックスの容積が大きいためか、スマホ(例えば、所有するPOCO F6 Pro)よりも少しよい感覚です。
  • ただし、スマホと同様にシャカシャカした音質であり、音量を上げるとやや喧しく感じます。
  • タブレットのなかには、音量調節が滑らかでない(ある程度のところで、突然大きな音量となる)端末もありますが、当製品はそのような現象もありません。

 

顔認証のチェック

Android タブレットにおいて、久々に顔認証を使用してみました。本製品に限らずですが、Android タブレットの顔認証にはそれほど期待していなかったのですが、顔の登録・認証ともに速く、正面から見た場合の認証精度も高いです。

  • 登録に際し、眼鏡を装用での登録は不可とあることに注意が必要です。
  • 真正面を向いていないなかでの登録でしたが、登録は即完了でした。
  • 認証の精度は、Windows 11 PCにおける顔認証の精度と同様の感覚です。縦持ち・横持ちともに、感覚的には1秒ほどでの認証です。
  • ただし、顔の位置・角度がフロントカメラからズレた場合、認証エラーとなることがあります。

 

LTEのチェック

Android スマホにてサブ運用の楽天モバイルのSIMを挿入し、LTEの接続状況を確認してみました。千葉市郊外の自宅での確認のみですが、運用上 問題のない速度が出ており、接続状況も良好です。

 

▼APNの設定を行うことなく、楽天モバイルのSIMを即認識しました。

 

▼楽天モバイル SIMのスマホ(POCO F6 Pro)での運用と比較すると、速度は落ちますが、運用上 支障のない速度が出ています。

 

まとめ

Helio G99を搭載する 11インチタブレット「Avidpad A90S」の実機レビュー記事でした。2025年9月8日のAmazon 価格(文末のクーポン利用)により 18,382円と、Helio G99を搭載する製品としては低価格ですが、以下の特徴があり、このクラスのタブレットをお探しの方は候補となる製品です。

  • Helio G99、物理メモリ 8GBを搭載し、AnTuTu ベンチマークスコアは約40万。普段使いにおいて、サクサクと動作します。
  • 十分に明るく 鮮やかな液晶であり、視野角も広いもの。周囲の物の映り込みは他のタブレットと同様です。
  • Widevine L1に対応し、NetflixでのFHD再生を確認済。
  • アルミ製の背面の質感は、すこぶる高品質。
  • 2スピーカーですが、音質・音量ともに動画視聴では十分なもの。
  • 顔認証における顔の登録も速く、正面から見た場合の認証精度も高いです。
  • 楽天モバイル SIMにて、LTEの接続状況・速度を確認済。

 

2025年9月30日までの期間限定ですが、クーポンコード「A90SAI8OFF」の利用により、8% オフとなります。なお、Amazonの販売ページに記載の、他のクーポン(9月9日の事例では、5%オフクーポン)との併用はできません。

 

▼専用ケース・ガラスフィルムは、以下のページにて販売されています。

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