AnTuTu ベンチマーク スコア一覧、スコアに応じた動作の指標 | Win And I net

AnTuTu ベンチマーク スコア一覧、スコアに応じた動作の指標

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エントリーからミドルレンジクラスのスマホ・タブレットがメインとなりますが、主に2022年以降に実機レビュー あるいは紹介のAndroid スマホ・タブレットのAnTuTu ベンチスコアを一覧形式で整理しました。また、同時にこれまでの実機レビューを通じて、ベンチスコアに応じた動作の指標も掲載しています。30個ほどのCPU・製品の一覧となり、他サイトと比較する掲載数は少ないですが、ご参考まで。

AnTuTu ベンチアプリのインストールについて

当記事を参照されている方にとっては記載するまでもないことですが、AnTuTu ベンチアプリのインストール方法は以下の記事を参照ください。Google Playにはラインナップされていませんが、スマホにて AnTuTu 公式サイトを開き、ダウンロード・インストールすることができます(スマホ内で完結)。

Androidスマホで「AnTuTu ベンチアプリ」をダウンロード・インストールする手順。Chrome経由でも対応可
Google Playにて、セキュリティ上の関係から「AnTuTu ベンチマーク」がインストールできなくなり、しばらく経過しましたが、Android スマホのテスト、他製品との比較ができないなどの不便を強いられています。そこで、今さらながら...

 

また、エントリークラスのスマホの場合には、AnTuTu Liteをインストールすることになりますが、通常版・ライト版のスコアに大きな差はありません。

AnTuTu Lite、AnTuTu v9が実行不可なエントリースマホ向けベンチアプリの導入手順
現在 テスト中のエントリークラスのAndroid スマホにて、AnTuTu ベンチマーク v9が実行できずに、10分ほど試行錯誤していました。これは、負荷のかかる v9のレンダリングムービーの実行をミドルレンジ以下のスマホでは回避すべく(ミ...
AnTuTu ベンチ 通常版 vs Lite版、2台のスマホで計測し スコア差を確認。概ね同水準で製品間比較も有効
先日 レビューした、4コア CPU「UNISOC T310」を搭載の8インチタブレット「Blackview Tab 6」の AnTuTu Lite ベンチマーク(AnTuTu ベンチ 通常版は動作せず)のスコアが好結果だったため、通常のLi...

AnTuTu ベンチスコア 一覧

2021年以前も含めると、実機レビューのAndroid 端末は70製品前後となりますが、もはや動作に耐えない端末も多数あるため、ここでは 主に2022年以降に実機レビュー・紹介の端末のAnTuTu ベンチマーク v9のスコアを一覧化しました。また、実機レビューの端末は中国製がメインとなります。

また、重ねての記載ですが、エントリーからミドルレンジクラスのスマホ・タブレットがメインとなり、ハイエンドのCPUを搭載する端末は未掲載です。

 

▼実機レビュー・紹介の識別を記載していませんが、黄色網掛の端末・約7割が実機レビューの端末です。特にスコアが丸い数値の端末は紹介記事となります。

なお、2023年10月29日現在では、概ね AnTuTu ベンチマーク v9のスコアを掲載しています。v9と現行とv10では、v10のスコアが高くなりますが、v10で計測の端末は スコア欄に(v10)と記載しています。

 

CPU(SoC) AnTuTu スコア レビュー、紹介記事 記載時期
Snapdragon 8 Gen 2 1,579,903(v10) POCO F6 Pro 2024年6月
Snapdragon 8+ Gen 1 1,070,000 Xiaomi 12T Pro 2022年10月
Snapdragon 7+ Gen 2 962,603 POCO F5 2023年5月
Dimensity 8500 811,565 (v10) OUKITEL WP30 Pro 2023年10月
Snapdragon 870 630,000 Xiaom Pad 5 2022年5月
Snapdragon 860 550,918 POCO X3 Pro 2021年5月
Dimensity 900 497,041 UMIDIGI A13 Pro Max 2022年12月
Helio G99 423,205 (v10) Blackview N6000 2023年8月
Helio G99 406,566 (v10) AGM Pad 1 2023年8月
Helio G99 395,127  (v10) ALLDOCUBE iPlay 50 Mini Pro 2023年9月
Helio G96 351,699 Blackview BV9200 2023年1月
Dimensity 700 348,229 Blackview BL8800 2022年5月
Snapdragon 685 347,564(v10) N-ONE NPad Ultra 2024年7月
Dimensity 800U 334,463 realme 7 5G 2021年2月
Helio G95 300,000 POCO M5s 2022年9月
UNISOC T616 288,712(v10) Blackview Tab 16 Pro 2024年5月
Helio G90T 288,389 Redmi Note 8 pro 2020年2月
Snapdragon 730G 280,000 Lenovo XiaoXin Pad Pro 2021年1月
UNISOC T618 291,591 (v10) ALLDOCUBE iPlay50 2023年7月
Helio G85 256,822 Blackview Tab 13 2022年10月
Snapdragon 680 252,447 CHUWI HiPad Max 2022年11月
Snapdragon 680 250,000 OPPO Pad Air 2022年12月
UNISOC T616 247,769 N-one NPad Pro 2023年4月
UNISOC T616 243,426 CHUWI HiPad X Pro 2023年1月
Helio P70 232,598 Blackview A95 2022年2月
UNISOC T606 232,472 Blackview Tab 12 Pro 2022年4月
MT8183 229,471 N-One NPad Plus 2023年5月
UNISOC T606 227,854 Blackview OSCAL Pad 10 2023年1月
MT8183 200,000 Teclast M40 Plus 2022年12月
UNISOC T310 172,718 BMAX I10 Pro 2022年6月
UNISOC T310 147,561 Blackview Tab 6 2022年1月
Helio G35 119,645 UleFone Power Armor 14 2022年3月
UNISOC SC9863A 113,378 Dragon Touch Max 10 Plus 2021年5月
UNISOC SC9863A 101,385 Blackview Tab 12 2022年6月
Helio P22 100,000 OUKITEL RT3 2022年12月
Rockchip RK3566 100,000 BMAXI9 Plus 2022年6月
Helio A25 99,708 Blackview OSCAL S60 Pro 2022年4月
Helio A25 91,286 OULITEL C21 Pro 2021年8月

 

 

AnTuTu ベンチスコアに応じた動作の指標

個々人で使い方・サクサク動作の感覚は異なると思いますが、あくまで私の用途(Web サイトのブラウジング、SNS関連のアプリ、画像編集、FX アプリ、時々 YouTube / Netflix / hule / Amazon プライムビデオ視聴のライトユース)、私の主観でのAnTuTu ベンチスコアに応じた動作の指標を掲載します。

なお、指標は AnTuTu ベンチ v9、2023年1月現在のAndroid 10 / 11 / 12に基づくものです。

スコア 10万未満ではやや厳しい

スコア 10万未満の場合、ライトユースにおいても遅さを感じます。SNS関連のアプリや、YouTubeなどは動作はするものの、スリープからの復帰やアプリの切替などにもどかしさを感じ、あくまでサブ機扱いにとどめておくべきです。

また、このクラスでは ディスプレイの解像度を低くしているケースが多く(HDクラス)、スマホはともかく 8インチ以上のタブレットでは文字の表示が粗くなるために要注意です。

 

▼このクラスの事例は以下の「OUKITEL C21 Pro」

OUKITEL C21 Pro 実機レビュー、指紋付着が目立たない ガラス製の背面が美しく好感。エントリーだが実用的な6.39型スマホ
海外通販サイトのBanggoodでは、7月後半の発売直後には99.99ドルで販売されていた(8月24日時点では 129.99ドル)「OUKITEL C21 Pro」。CPUにMediaTek 6762D (Helio A25)、メモリ 4G...

 

スコア 15万超は、普通に動作

AnTuTu ベンチ v9のスコア 15万超では、顕著な遅さを感じることなく、ライトユースでは普通に動作します。ただし、スリープからの復帰などで、ややモッサリした動きとなることがあります。

このクラスの場合にも、メインスマホとしての使用はやや厳しく、タブレット、スマホではサブ機としての使用が無難です。

 

▼このクラスの事例は、4コア CPU(SoC) UNISOCT T310を搭載の以下の2製品。4コアCPUながらも、下位の8コア以上に動作します。

BMAX MaxPad I10 Pro、UNISOC T310搭載 10.1型 Andorid タブのスペックと特徴
BMAXより発売の10.1インチ Android タブレット「MaxPad I10 Pro」。モデル名は I10のProバージョンですが、「I11」「I10 Plus」のCPU(SoC)が 8コアのUNISOC T618であるのに対し、4コ...
Blackview Tab 6 実機レビュー、4コアCPUのベンチスコアは8コア超で機敏に動作、LTE接続も確認
8インチのAndroid  11 タブレット「Blackview Tab 6」。CPUは4コアの「UNISOC T310」となりますが、確認したところ、AnTuTu ベンチマークは エントリークラスの8コアよりも高スコア。 お手頃価格のコン...

 

スコア 25万超は、よりサクサクと動作

スコア 25万超のライトユースでは、サクサクと言える水準で動作します。ホーム画面やアプリの切替もキビキビと動作し、スマホではメイン機としての利用も可能です。

また、このクラスとなると、(中国新興ブランドの場合)メモリ 6GB / 8GBを搭載し、ストレージも通常のeMMCより高速なUFS 2.1 / 2.2を装備する端末も多く、これらも動作環境に貢献しています。

 

▼事例としては以下の2製品

CHUWI HiPad Max 実機レビュー、スナドラ 680/ RAM 8GBにより快速、明るい液晶 / 4スピーカーにより 動画視聴も快適なAndroid 12 タブレット
今回レビューする製品は、10.36インチのAndroid タブレット「CHUWI HiPad Max」。CPUに Snapdragon 680、メモリ 8GB、ストレージは128GBのUFS 2.2、4スピーカーにLTE対応と豪華な仕様です...
Blackview Tab 13 実機レビュー、Helio G85を搭載し AnTuTu スコア以上にキビキビと動作、アルミ製の背面も上質
今回レビューする製品は、Blackviewの10インチタブレット「Tab 13」です。他社製品も含めて、ミドルレンジの10インチタブレットでは、CPU(SoC)に「UNISOC T618」を搭載する製品が多いなか、本製品は「MediaTek...

 

スコア 35万超は、よりキビキビと動作

スコア 35万超を一括りにすることは望ましくないのですが、私の使い方では このクラスではワンランク上位のAndorid 端末や、メインスマホのiPhone 12 Pro Maxのレスポンスと遜色ないほどにキビキビと動作します。メインスマホとして利用する場合には、このクラス以上の製品がおすすめです。

Android タブレットにおいては、AnTuTu ベンチ v10のスコアが40万超となる、「Helio G99」を搭載する製品をおすすめします。8インチから12インチクラスまで、製品は豊富に揃っています。

 

▼事例としては以下の3製品

POCO X3 Pro 実機レビュー、AnTuTu ベンチスコアは55万越え、ストレージもSSD並みの実力機
200ドル台前半の価格で、Snapdragon 860、ストレージにUFS 3.1、6.67インチのディスプレイは120Hzのリフレットレートに対応と、同価格帯としては高スペックの「Xiaomi POCO X3 Pro」。4月に発売されるや...
Blackview BL8800 実機レビュー、AnTuTu スコア 約35万、RAM 8GB搭載で快適動作のタフネススマホ
Blackviewから発売のタフネススマホ「BL8800」。CPUに AnTuTu ベンチスコア 約35万となるDimensity 700を搭載し、メモリ 8GB、ストレージ 128GB UFS 2.1、リアカメラは50百万画素、さらには暗...
DOOGEE T30 Ultra 実機レビュー、Helio G99 / RAM 12GBでキビキビ動作、11型 2.5K 解像度 / NetflixでのWidvine L1にも対応
今回レビューする製品は、CPU(SoC)にHelio G99を搭載する11インチ Android 13タブレットの「DOOGEE T30 Ultra」。先行して「DOOGEE T30 Pro」が販売されていますが、メモリを8GBから12GB...

 

スコア 80万超は、遥かに快適

上の写真、以下のレビュー記事は、AnTuTu ベンチ v10のスコアが 約158万となる、Snapdragon 8 Gen 2を搭載する「POCO F6 Pro」です。2つめの記事は CPUにDimensity 8500を搭載し、AnTuTu ベンチ v10のスコアが約81万の「OUKITEL WP30 Pro」です。

POCO F6 Pro レビュー、Snapdragon 8 Gen 2 / UFS 4.0 / 120Hz リフレッシュレートによる快適レスポンス。スペック重視で購入して正解
今回レビューする製品は、CPUにSnapdragon 8 Gen 2を搭載する 6.67インチスマホの「POCO F6 Pro」です。 基本スペックの高さに加え、120Wの急速充電に対応と、そのコスパの高さから多くのサイトで取り上げられてい...
OUKITEL WP30 Pro レビュー。Dimensity 8050を搭載し AnTuTu スコアは約81万、RAM 12GB、UFS 3.1 ROMの快適レスポンス。120W急速充電、背面液晶も搭載のタフネススマホ
今回レビューする製品は、CPU(SoC)にDimensity 8050、物理メモリ 12GB + 拡張 12GB、高速なUFS 3.1 512GB ストレージを搭載する 6.78インチのタフネススマホ「OUKITEL WP30 Pro」です...

 

このクラスとなると AnTuTu v9のスコア 35万、AnTuTu v10のスコア 40万の端末と比較し、操作して即 よりキビキビと動作するのがわかります。

ただし、Web サイトのブラウジング、動画視聴、SNS / ショッピング関連アプリの普段使いでは、体感できるほどの相違はありません。

 

まとめ

掲載数 約30と少ないのですが、主に2022年以降に実機レビュー・紹介のAndroid スマホ・タブレットのAnTuTu ベンチスコアを一覧化しました。

また、AnTuTu ベンチスコアに応じた動作の指標も掲載しましたが、あくまで私のライトユースでの使い方と主観に基づくものです。2023年1月時点の、AnTuTu v9のベンチスコア 約25万がサクサクと動作する指標との認識です。

 

2024年7月6日追記。AnTuTu ベンチマーク v10においても、v9のベンチスコアと概ね変わりません。CPUで言えば、UNISOC T616以上が、私にとっての指標となります。
▼2024年7月6日現在、私は以下の「POCO F6 Pro」をメインのAndroid スマホとして使用しています。
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