CPUにCore i5-8350Uを搭載する 15.6インチノート「NEC VersaPro VX-2」に 2nd SSDを増設のうえ、Windows 11 ProとmacOSとのデュアルブートとしましたので、簡単にレポートします。
macOSはHackintoshにより導入したものですが、インテル 第8世代 Core i5の他のPCにて既に HackintoshしているSSDをクローンしたこともあり、導入プロセスの掲載は省略し、システムの概要などの記載です。
NEC VersaPro VX-2のスペック
以下の記事に記載していますが、ヤフオクにて ジャンクに近い中古を4,000円ちょっとで購入し、2nd SSDとメモリを増設、液晶をTNパネルからIPSパネルに換装しています(下表の黄色網掛けが、カスタマイズした事項)。
NEC VersaPro VKM17X-2、中古購入 15.6型PCのスペック。Core i5-8350U搭載、テンキーレスが大きな魅力
NEC VersaPro VX-2、15.6インチ FHD / IPS 液晶への交換手順。ThinkPadと同手順で難なく交換完了
NEC VersaPro VX-2、15.6インチ ノートPCのメモリ増設、HDDからSSDへの換装手順
CPU | Core i5-8350U、4コア 8スレッド |
GPU | Intel UHD Graphics 620 |
メモリ | DDR4-SDRAM、PC4-19200 16GB(8GBから換装)、2スロット |
ストレージ | 128GB 2242サイズ M.2 SSD、2.5インチ SATA SSD 256GB(HDDから換装) |
ディスプレイ | 15.6インチ、解像度 1920 x 1080、IPS パネル |
WiFi | 11ac/a/b/g/n |
Bluetooth | 4.1 |
ポート類 | USB-A 3.0 x 5、HDMI、ミニ D-sub、有線LAN |
キーボード | テンキーなし、キーピッチ 19mm、キーストローク 2.4mm |
バッテリー | 47,520mwh(設計容量) |
サイズ | 377 × 255 × 27.6 mm、約2.4kg |
OS | Windows 11 Proに更新済、macOSとのデュアルブート |
その他 | DVDスーパーマルチドライブ |
macOSのシステム情報
macOS側のシステム情報とベンチマークスコアを掲載します。
▼古いOSですが、導入のしやすさ(課題のある場合、海外での対応事例が多い)から macOS Catalinaとしています。MacBook Pro 13インチ 2018モデルに偽装し、CPU、GPU、メモリともに正しく認識しています。
▼液晶も 15.6インチ FHDと正しく認識しています。
▼256GB SSDにmacOS、128GB SSDにWindows 11 Proを導入しています。
▲▼CINEBENCH R23のスコアは「シングルコア 737、マルチコア 3022」。以下の記事に実機で計測のスコアを一覧化していますが、Core i5-8350Uのスコアは もう少し高いので、後日 あらためて計測してみます。
CINEBENCH R23、ミニPC・ノートPC 30製品で計測のスコア一覧。キビキビ動作のスコアの指標
▼SATA SSDの読み書き速度は一般的
▼現在のところ、Bootの優先順位をWindowsとしています。Lenovo傘下のNECのPCですので、ThinkPadと同様に、起動時にEnterキーの押下、その後のF12の押下により、以下の画像のとおり BootするSSDを選択できます。
▼Boot loaderとして Cloverを使用しています。macOSの選択により起動します。
▼起動に約3分ほど要しますが、macOS Catalinaが起動しました。
macOSで動作すること、しないこと
macOSの導入直後であり 全ての動作を試していませんが、他のHackintoshしたPCと概ね同様に、macOS側で動作しないことは以下です。
- Bluetoohは機能せず。このため、USB ドングルにて対応となりますが、現在のところ、Bluetoothを使用する機会がありません。
- WiFiも機能せず。こちらも、USB ドングルにて対応しています。
- タッチパッドでのスクロール
- HDMI経由での外部モニターへの映像出力もできますが、4K モニターでは解像度が合わず
- スリープからの復帰時に、キーボードとマウスが反応しないことがある
macOS側で、以下は正常動作している事項は以下です。上の動作しないことも含めて、私の利用範囲での概ね不都合はなく、通常利用できています。
- Apple Store、写真などのApple IDを使用するアプリ(全てを試していません)
- 音量調整、液晶の明るさ調整も含め、キーボードのショートカット
- キーボードとマウスも機能していますが、スリープからの復帰時に機能しないことがあり、スリープまでの時間を長めに設定しています。
- スピーカー、USB ポート、バッテリーは正常動作
HackintoshしたPCで使って便利な直挿しUSB ハブ、WiFi / Bluetooth USB ドングルをセット化して使用中
▲▼上記のBluetooth / WiFiのUSB ドングルは Macに対応する製品が必要となりますが、私は以下の製品を使用しています。
参考、macOS 導入プロセスのリンク
インテル 第8世代 Core シリーズを搭載するPCのHackintoshは、既に他のPCで実現していましたので、当該PCのSSDの内容をクローンすることで対応しました。ただし、以下のクローンソフトの利用による単純なクローンではブートできず、EFIのみを別途コピーしています。なお、私はOpenCoreではなく、Cloverを利用しています。
▼既にHackintoshしたSSDを以下の「Carbon Copy Cloner」を使用して、OS クローンしました。このままでは起動せず、EFIのみをコピペし、通常起動が可能となりました。
macOSのクローン作成が簡単操作で可能な「Carbon Copy Cloner」の使い方(2024年版)
▼Hackintoshによる macOSの導入プロセスは、以下の記事にポイントを掲載しています。時間を要し、確実に動作するものではないため、試す場合にもダメ元での対応となります。
コメント