HackintoshによるmacOSとWindows 10のデュアルブートを夢見て、中古で購入したLenovo ThinkPad X220。国内外でのHackintoshの事例も多く、ツールも用意されているX220ですが、私の場合は成功したような、大きな課題があるような微妙なところ。本日のところは道半ばとなりますが、ThinkPad X220のHackintoshの状況を記載します。
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Hackintosh、macOSの導入過程(参照サイト)
Hackintoshの夢を見る場合の注意事項ですが、Windows 10 PCにmacOSを導入すること自体が、その権利関係などでグレーゾーンであるため、リスクなど自己責任となることに留意する必要があります。
ThinkPad X220でのHackintoshの導入については、国内外で専用サイトが複数あるために割愛し(詳細を記載できるほどの知識を持ち合わせていない。勉強中)、以下のサイトを参照ください。海外サイトで、X220用のBoot / Cloverのパックが配布されているため、導入は手間いらずです。
▼全般的に参照したのはこちらの記事
ThinkPad X220にmacOS High Sierraをインストールの夢【Hackintosh/OSX86】
▼補助的に、エラー対応などで現在も参照しているのは、こちらの海外サイト。X220のHackintoshの専用サイトと言ってもよいほどに充実しています。
THINKPAD X220 MACOS HIGH SIERRA 10.13 INSTALLATION GUIDE
X220、macOS High Sierra 稼働の写真
私の場合、完全に成功したとは言えず、後述の大きな課題があるのですが、ひとまず成功したことを示す写真を掲載します。スクショを掲載できればよいのですが、後述の起動エラーにより再インストールする必要があるため、起動エラー前に撮影の写真を掲載します。
▼ブート時に表示の、Windows 10とmacOS High Sierraの選択画面。macOSの導入後しばらくは、Windows 10とmacOSのデュアルブート・起動も快適に動作するのですが、数日・数回の再起動後には macOSが起動しない現象に発生しています。
▼ディスプレイの解像度、GPUの設定に何の問題もなく、普通に起動・ほぼ完璧に動作します。
▲▼こちらは諦めつつある、Jumper EZBook X4 ProでのHackintosh。ブートに問題はなく、Core i3-5005Uにより、X220以上にサクサクと動作するのですが、GPUを正しく認識せず、Webサイト閲覧の常用でさえ難あり。
▼X220で起動していることがわかるよう、一部を拡大
macOSのブートが不安定となる課題あり
冒頭でThinkPad X220のHackintoshにおいて、「成功したような、大きな課題があるような微妙なところ」と記載しましたが、大きな課題とはmacOSのブート・起動が不安定なこと。具体的には以下となります。
- macOS High Sierraのインストール後は、再起動、Windows 10とmacOSとのブート時の切り替えも問題なし。
- ところが、数日経過後(数回の再起動)のブート時にmacOSを選択すると、上の画像のとおり、プログレスバーが表示されずにフリーズ、macOSが起動せず。
- ブート時のオプションの変更、USBのインストールディスクで試してみるも復旧せず。EFIのファイルを調整する必要があるように感じます。
- 頼りになるサイト「THINKPAD X220 MACOS HIGH SIERRA 10.13 INSTALLATION GUIDE」や、他のHackintoshサイトを確認しても、現在のところ同現象の対応策は見いだせず。
- 上記により、再インストールを余儀なくされています。スリープにも対応しているため、電源オフにすることなく、macOSのみを使用するうえでは問題ありません。
▲WiFiは機能しませんが、以下の無線LAN子機、あるいはDell DW1510に交換することで解決。
▲▼4/11時点ではAmazonが在庫切れのため、AliExpressへのリンクも表示しています。
X220、macOS High Sierraのレスポンスと使用感
さて、ブート・起動に問題のある ThinkPad X220のHackintoshですが、起動時には指紋認証などの一部の機能を除き、ほぼ完璧に機能しますので、ThinkPad X220でのmacOS High Sierraのレスポンスを参考までに記載します。
▲▼上の記事にて記載していますが、macOSはmSATA SSDを増設しインストールしており、スペックとしては、Core i5-2540M、メモリ 8GBを搭載しています。同CPU搭載のMacBook Air 11 Mid 2011も所有していますが、そちらとの比較も含めたレスポンス・使用感は以下となります。
- Webサイト閲覧やサイト記事編集では、概ねGemini Lake N4100と同様、もしくはやや優位なレスポンス。ライトユースでは遅さを感じるものではありません。
- メモリ 8GBの恩恵か、Webサイトのタブの切替など、メモリ 4GBのMacBook Air 11 Mid 2011よりも、僅かに速い感覚もあり。
- Google Chromeでのスクロール時や、タブの切替・画像表示の際に、白い画面となりプチフリーズ、画像が乱れる現象あり。
- 上記の現象は「THINKPAD X220 MACOS HIGH SIERRA 10.13 INSTALLATION GUIDE」に、「 graphics frameworkとなる事象もあり」と記載があり、これに該当すると思われます。
- X220のWindows 10との比較では、Windows 10のレスポンスがごく僅かですが軽いような感覚あり。
- 上記4と5も含めて、快適さではWindows 10。ただし、macOSでは、Windows 10で頻繁にあるOSの更新後のシステムプロセスにて、「CPU大量使用のWindows Modules Installer Worker、概要と放置すべきか確認してみた」のように、通常使用ができないほどに重くなる現象がないのは大きなメリット。
- さすがにタイピング感は、MacBook Air 11 Mid 2011よりも優れています。MacBook Air 11の軽めのタイピング感もよいのですが、X220のキーの押し込み・戻り時などの快適さには敵いません。
▼古い製品ですが、Geekbench 5のCPUベンチマークのスコアは、2番目の画像のGemini Lake N4100よりも高スコアです。上記1に記載のとおり、体感レスポンスが優位がことも納得です。
まとめ
私の場合、ブート・起動時の大きな課題はあるものの、トラックポイントやディスプレイの光度調整なども含めて(指紋認証など、一部機能しないものもありますが)、ほぼ完璧にmacOSが動作する ThinkPad X220。ブート・起動の不具合は、海外サイトを頼りにぼちぼちと対応します。取り急ぎは、3度目となる再インストールのうえ、電源オフにすることなく使用します。
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