今回レビューする製品は、ワイヤレスイヤホン「Oladance OWS Pro」です。上の写真のとおり、メビウスリングのデザインを取り入れた耳掛けタイプ・オープンイヤーのイヤホンですが、装着感が抜群であることが最大の特徴です。数時間の連続使用でも 痛さや疲れが全くなく、大げさではなく 装着していることを忘れるほどの快適さです。
また、マルチポイント接続に対応していることもポイントとなり、パスコンやスマホなどで、スムーズに切り替えて使用することができます。
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Oladance OWS Pro ワイヤレス イヤホン、Amazon
Oladance OWS Proのスペックと特徴
はじめに、Amazon サイトから引用の「Oladance OWS Pro」の特徴について、実機の使用感の一部を交えて記載します。なお、主な仕様は以下となります(大きな特徴となる事項に黄色網掛けしています)。
サイズ(イヤホン) | 57 x 45 x 22.5mm、片側の重さは13.8g |
サイズ(充電ケース) | 88 x 74 x 29mm、重さ 73.6g |
カラー | ブラック、ホワイト、シルバー、ピンク、グリーン |
素材 | 医療用のシリコンゲル |
ダイナミックドライバー | 23 x 10mm |
Bluetooth | 5.3(接続範囲は10mまで) |
イヤホン バッテリー容量 | 150mAh |
充電時間 | イヤホン 2時間、充電ケース 3時間 |
急速充電 | 15分の充電で6時間の使用が可能 |
最大再生時間 | イヤホン 16時間、イヤホン + 充電ケース 58時間 |
防水レベル | IPX4 |
マルチポイント | 2台に対応 |
コントロール | 圧力感知 + スマートタッチコントロール |
アプリ | Oladance アプリ(App Store 、Google Play) |
その他 | オープンイヤー、メビウスリングデザインの耳掛けタイプ、保証期間は購入日から1年間 |
オープンイヤーデザイン
耳を塞ぐことのないオープンイヤー型イヤホン、メビウスリングのデザインを取り入れた耳掛けタイプとなり、以下のメリットがあります。デザインも大きな特徴ですが、実際に使用してみると装着感は抜群によいです。この装着感のよさは、私、家族二人ともに絶賛です。
- 音楽を聴きながら周囲の状況を把握できる。
- 空気伝導となり、骨伝導のようにしっかりと固定・締め付ける必要がない。
- 柔らかい医療用の液体シリコンゲルを素材とし、長時間装着しても不快感がない。
- フレームはチタン製となり、片側は13.8gの軽量。耳に掛けるタイプでもあり、装用していると重さをほぼ感じません。
立体オーディオの高音質
音質に鈍感な私ですが、オープンイヤーであることも含めて、また、以下の技術的なところも含めて立体感を感じます。音質・装着感のよさとあわせて、解約していた Amazon Music Unlimitedを再契約したほどです。
- リッチな高音、クリアな中音、パワフルな低音を実現するため、ユニークなダイアフラム構造を採用。
- 23 x 10mmのダイナミックドライバーを採用。さらに、ダイナミックEQと第2世代バーチャルベース技術により、音質を最大限に高めている。
- 低周波の外部ノイズを抑制する集中モード機能(アプリにて有効化を行う)を採用し、仕事や勉強に集中できる。
- 風切り音低減機能で、屋外での仕事や運動中でも風のノイズから解放。
最大58時間の再生可能時間、急速充電
記事の編集中も含めて、かなりの時間の連続再生を行っていますが、バッテリー切れをほぼ意識することなく使用できています。些細なマイナスポイントとしては、ホワイトモデルを選択したために、ケースのホワイトとケースのバッテリー残量表示のホワイトLEDが同系色で視認しづらいこと。
- イヤホン本体には150mAhのバッテリーを内蔵し、本体のみで最大16時間の再生を実現。
- 充電ケースの使用より、プラス42時間の最大58時間の再生が可能。
- 急速充電に対応し、15分の充電により最大6時間の使用時間を確保。
- 本体のバッテリー残量は、アプリや接続先の機器で確認可能。
2台のマルチポイント接続
私の場合、iPhoneにAndroid 端末、MacにWindows PC、さらにはFire TV StickとBluetooth イヤホンの用途は多いのでえすが、本製品はマルチポイント接続に対応しています。
実際に使用してみると、ペアリング解除後の他の機器でのペアリングなどの煩わしさから解放され、かなり便利に利用できています。
快適な装着感
上記の「オープンイヤーデザイン」と重複しますが、本製品の最大のメリットは以下により「快適な装着感」にあります。私は一日の多くを眼鏡(コンタクト+老眼鏡、あるいは遠近両用眼鏡)をかけているのですが、本製品を装着したまま、上から眼鏡をかけても違和感もなく使用できます。
- 柔軟な形状記憶素材 チタン製のイヤーフックと広いサポートエリアを組み合わせで、人間工学に基づいた荷重を均等に分散するサポート構造により、イヤホンの荷重を分散。
- 上記により、耳に外圧ゼロの状態でイヤホンを装着することが可能。
Amazonの製品紹介に「Oladance オープンイヤーイヤホンは忘れるほどの装着感を実現」とありますが、まさにその通りの装着感です。眼鏡よりも自然な装着感で耳に負担はありません。
外観
続いて、外観・付属品について記載します。ブラック、ホワイト、グリーン、ピンク、シルバーの5色展開ですが、今回レビューしたモデルはホワイトです。
▼これまで私は複数のイヤホン・ヘッドホンをレビューしていますが、これまでにないオシャレな外箱です。
▼左右の両サイドに、「開放的な装着感」「Bluetooth マルチポイント接続」などの大きな特徴が記載されています。
▼外箱のサイズ感がわかるよう、マウスを置いてみました。
▼現物よりも暗く映っています。一見重そうに見える内箱は中空式で軽いです。
▼本体と付属品の一色。充電ケーブルは USB Type-C to Type-A、説明書は全ページ日本語です。ケースとほぼ同じ面積のコンパクトな説明書ですが、1ページに1つの項目が記載されており、わかりやすいです。
なお、USB 電源アダプターは付属していませんが、スマホなどのアダプターを利用できます。
▼充電ケーブルを接続した様子。ケースは艶消しあるいは半艶消しとも言える塗装です。スベスベした触り心地で、ホワイトモデルを選択したこともあり、指紋や油脂が目に付くことはありません。
▼ケースへの充電中は白のインジゲーターが点灯しますが、白のケースに白のLEDはわかりづらいため、部屋の照明を暗くして撮影。
▼ケース内部は艶消しブラック。ケース表面と同様に、内部も指紋や油脂は目立ちにくいです。
▼88 x 74 x 29mmのケースのサイズ感がわかるよう、マウスと一般的なBluetooth イヤホンを並べて撮影。
▼イヤホン本体の白い部分は艶あり、ブラックは艶消しです。写真ではピュアなホワイトのように見えていますが、実機はクリーム色的なホワイトです。
▲▼以下の画像に「メビウスイヤーフック、曲線による安定性」とありまさすが、この曲線によるフィット感は格別です。また、片側は13.8gの重さは、装着していても確かに軽く、重量による違和感などは全くありません。
▲▼写真では目視できませんが、左右ともに、下の写真の赤丸の位置に電源ボタンがあります。短く押すと電源オン(2回短く振動します)、長く押すと電源オフ(1回振動します)となりますが、本体と同色のために目視しにくく、また、小さいために やや操作しづらいです。
▲上の写真の左側でボタンの存在がわかるかと思います。主な操作は以下の画像となります。私はイヤホンのボタン操作が苦手なため、使い始め当初は戸惑い、誤操作もあったものの、ボタンが大きなこともあり、現在はスムーズに操作できています(私の使用は音楽モードのみです)。特に、音量調節の操作が快適です。
Bluetooth 接続
iPhone、Android、Mac、Windows PC、Fire TV StickにBluetooth 接続しましたが、いづれも即ペアリング完了し、ペアリング後の再接続も速いです。また、マルチペアリングも確認しています。
単体での接続
▼iPhoneとの接続情報。他の機器も含め、「OWS Pro」の製品名で表示されます。
▼Android スマホにおいても、ペアリングは即完了です。
▼Macとの接続。バッテリー残量も表示されます。
▼Windows 11 PCとの接続。こちらもペアリング、再接続ともに速いです。
マルチポイント接続
私にとって、本製品の大きなメリットの一つはマルチペアリング。主に、iPhoneとWindows 11 PCで使用していますが、例えば iPhoneでの音楽再生を停止し、Windows 11 PCでYouTube などを再生すると、自動的にWindows 11 PCへの接続に切り替わります。
マルチポイント接続なしの場合、都度 ペアリングの解除、他の機器でペアリングとなりますが、マルチポイント接続での利便性は大きいです。
Oladance アプリ
メールアドレスの登録が必要となりますが、Oladance アプリでの管理・簡易的なイコライザーに対応していますので、使用感などのポイントについて記載します。
以降の画像は、2つの画面を結合しています(クリックで拡大できます)。
▼左はホーム画面ですが、左右それぞれのイヤホンのバッテリー残量、その下にタッチ操作の変更、集中モードのオンオフ、イコライザーなどのアイコンがあります。
右側の画像のプリセットサウンドです。任意で調整する場合には、一つ下の画像に基づき記載の、「設定」アイコンから行います。
▼サウンド(イコライザ)の細かい設定や、「没入モード」「左右のイヤホンの音バランス」などは左の画像の「設定」アイコンから行うことができます。
以下はサウンド(イコライザ)の設定の事例です。上の画面のカスタマイズではなく、こちらから行います。「設定」から遷移する右の画面で「サウンド設定」をタッチします。上のプリセットよりも大きな幅でカスマイズできます。
▲▼左の「カスタマイズ」のタッチにより 右の画面に遷移しますので、イコライザを任意に設定し、下の「設定の保存」を押下して完了です。
▼現在のところ試していませんが、左の画像のように 操作ボタンに割当の機能をカスタマイズできるようです。また、右の画面のように「取扱説明書」を参照することもできます。さらに、画像は割愛しましたが、ファームウェアの更新もアプリ経由で行うことができます。
▼画像下の中央のアイコンが緑になっていますが、低周波の外部ノイズを抑制する「集中モード機能」のオンオフを切り替えることができます。
使用感
既に記載の事項も含めて、使用感について記載します。何度も記載していますが、やはり本製品の最大の特徴となる装着感のよさは格別です。イヤホンを装着していることを意識することなく使用でき、私以外にも 家族二人も絶賛の装着感です。
装着感、ボタン類の使用感など
- 私は普段、コンタクトと老眼鏡、あるいは遠近両用眼鏡を使用していますが、眼鏡の上に装着しても違和感なく使用できています。もちろん、装着による痛みもありません。
- 眼鏡と比較しても自然な装着感であり、装着していることすら忘れることもあります。
- 私以外に家族二人ともに、装着して即わかる装着感のよさがあり、Amazonのレビューコメントを参照しても、万人受けするものと思います。
- 本体の電源ボタンは小さいために やや操作しづらい一方、音量調節・曲送りなどのボタンは大きいために操作しやすく、また 反応はよいです。イヤホンのボタン操作が苦手な私にも 簡単に操作できます。
- ケースは指紋や油脂の付着が目につかず、よいものです。ただし、ホワイトのケースは、バッテリーインジケーターのホワイトのLEDと同系色であるために見づらさがあります。
- バッテリーについては、残量ゼロとなるまで連続使用しておらず、また、残量が少なくなる前に充電していますが、バッテリー持ちは良好です。イヤホン本体のみで 最大16時間のバッテリー持ちとのことですが、私の連続 5時間程度の使用では十分です。
- 私にとっては、マルチポイント接続のイヤホンは初めての使用ですが、機器の切替もスムーズで かなり便利に利用しています。
- アプリは、ボタンのカスタマイズ、説明書の参照、ファームウェアの更新など、他の同種のアプリとの相対評価では機能性は十分。ただし、イコライザーの変化の幅は小さいです。
音質
- 音質に鈍感な私ですが、オープンエアーであることなどにより、立体感のある音質であり、私のようにAmazon MusicやYouTubeの音楽の視聴、Fire TV Stickでの映画や音楽の視聴などでは、十分に迫力のあるもの。
- パソコンにて、よい音源の音楽を聴くと、中高音のクリア感、低音の迫力など、一般的なミドルレンジのイヤホン以上の音質であることは確実です。
- アプリの設定によるカスタマイズ(イコライザの調整)は、プリセットのパターンよりも大きな幅で調整でき、好みの音に近づけることができます。
- 音量としては、媒体にもよりますが、良い意味でやや大きめの音量のように感じます。
- 文中にも記載しましたが、装着感のよさと音質とあわせて 長時間・長時間の使用にも十分 利用できそうなため、解約した Amazon Music Unlimitedを再契約したほど。
- 一般的な音量での音漏れはありませんが、音量をある程度(聞くにはやや大きいほど)上げると、家族談では多少音漏れしているようです。多少程度のため、ジョギングなどでは何の問題もありません。
全般的に、やや絶賛しすぎと感じる方も多いと思える レビュー記事となりましたが、それほどの価値のある製品との認識です。
▼なお、今週末(10月14日/15日)に、旧型のOWS1がセール販売の予定です。OWS1は、世界三大デザイン賞の一つである「レッド・ドット・デザイン賞」を2022年に受賞するほどのデザインに加え、最大16時間の連続再生が可能です。上記のOWS Proとあわせて参照ください。