2021年4月4日に発売となる ONE-NETBOOKの「OneMix 4」。これまで7インチから8.4インチのUMPCに特化していた同社ですが、世界最小のフットプリント(設置面積)を謳う10.1インチの2 in 1としてリリースです。2.5K 解像度のディスプレイに、インテル 第11世代のCore i5-1130G7とPCIe SSDを搭載し、 ONE-NETBOOKらしいスペックを追求した製品。
日本語キーボード版の最小構成(メモリ 8GB、SSD 256GB)の予約販売の価格は 115,200円(税別)となりますが、スペックの高さは承知したうえで、10インチのハイスペックで10万円超のPCに価値を見出せるかが大きなポイント。スペックを活かして、外部モニターに接続しデスクトップ代替として有効活用したいもの。
引用元
実物を見たらきっと欲しくなる、世界最小10.1型2in1「OneMix 4」(PC Watch)
OneMix 4のスペック
以下のとおり、10インチとしてはこの上ないハイエンドのスペックです。10インチでインテル 第11世代 Tiger LakeのCore i5-1130G7を搭載すること自体が珍しい。その他においては、これまでのOneMixシリーズの延長線上。ボディを大型化し、冷却や排熱に余裕ができたということでしょう。
CPU | Core i5-1130G7、4コア 8スレッド、最大 4.0GHz |
GPU | インテル® Iris Xe Graphics (96EU) |
メモリ | 8GB/16 GBオンボード (LPDDR4)、増設不可 |
ストレージ | 256GB/512GB/1TB M.2 2280 PCIe SSD、増設不可 |
ディスプレイ | 10.1インチ、IPS、解像度 2560 × 1600 (16 : 10)、10点マルチタッチ |
WiFi | Wi-Fi6(802.11ax) , a/b/g/n/ac |
Bluetooth | 5.0 |
ポート類 | USB Type-C (3.0)、USB Type-C (4.0) x 2、 |
バッテリー容量 | 10,000mAh 3.85V |
サイズ(本体) | 227 × 157.3 × 9〜17mm、769g |
その他 | バックライト付き(日本語)キーボード、指紋認証、別売りの2048段階 筆圧検知タッチペンに対応、ディスプレイはYogaスタイル |
- ThinkPad X12 Detachable、第11世代 Core i搭載、Surface風 12.3インチ 2 in 1のスペックと特徴
- Core i5-1135G7のベンチマーク(the 比較 サイト)
当サイトでCore i5-1130G7を取り扱ったのは上のThinkPad X12 Detachableのみですが、2番目の他サイトの記事を参照すると、同CPUを搭載する「Dell XPS 13 2 in 1」のスコアは、私が所有するPCでは以下のCore i5 9500Fと同水準。冷却対応やその他のチューニングでそこまでスコアが出せるとは思えないものの、10インチでこのクラスとなると驚愕とも言えるでしょう。外部モニターに接続して、デスクトップ代替としても立派に機能します。
となると心配なのは、CPUファンの音量やボディの熱。以下のやや大柄なミニPC「MINISFORUM H31G」でも、高負荷時には多少やかましくなるため、小さなボディでいかがなものかと懸念されます。
▼冷却においては「インテリジェント冷却システムによって安定稼働を実現」とあります。画像では、どこまでがヒートシンクかわかりにくいのですが、CPUファンは5~6cmほどと思われます。
OneMix 4の外観と機能性
厚みは9〜17mmとありますが、ヒンジの部分を見ると薄いですね。また、イメージ画像では少なからずより狭く見せていると思いますが、4辺ともにディスプレイのベゼル幅は狭くなっており、画面占有率が90%であることも納得。このベゼルの狭さ・画面占有率もあり、設置面積は10インチクラスとしては世界最小となっているのでしょう。
▼27回の工程で作られたCNC削り出し加工はさておき(凄そうですがピンとこない)、「6000系合金ボディ」について、こちらの自動車関連のサイトを参照すると、「自動車パネル材に必要とされる強度、成形性、耐食性、ヘム性、高品位な表面品質などを兼ね備えた合金」のようですね。
▲▼軽さをアピールする画像ですが、天板も含め全般的なたたずまいは、以下で実機レビューの8.9インチのMAG 1に近いものがあります。
▼ディスプレイの解像度は 2560 x 1600ですが、高解像度よりも 16:10の縦長であることが、Webサイトのブラウジングなどでは有難い。
▼英語キーボード・日本語キーボードの双方が用意されていますが、英語キーボードのキーピッチは18.5mm。従来のOneMixの特殊なキー配置やキー間のサイズの相違が緩和されていますが、最下段のスペースキーの右側のキー配置など、まだ特殊な配置・サイズが見れらます。
同じ10インチクラスでも、手元にあるSurface Goは素直な配列でタイピングしやすいのですが、一般的な配列に戻してもよかったのではないでしょうか。
▼こちらは引用したSurface Goのキーボードの記事。
▼電源ボタン兼指紋認証ボタンは右サイドにありますが、指紋認証の面積が小さいために、どれほどの精度かの確認は必要かも。
まとめ
10.1インチにして、Core i5-1130G7を搭載するハイエンドな「OneMix 4」。10インチクラスにしてはかなりの高スペックとなり、ボディの素材や工程も凝っているため、最小構成(メモリ 8GB、SSD 256GB)の予約販売の価格は 115,200円(税別)と高価な製品。同CPUを搭載するPCとしては高くはないですが、私としては、Core m3-8100Yクラスを搭載する廉価版があるとより魅力に感じます。
引用元
▼2021年6月5日追記、Banggoodの販売情報。
メモリ 8GB、SSD 256GB版は、クーポン「BGb2603a」の利用により 1,018.99ドル。メモリ 16GB、SSD 512GB版はクーポン「BGc29042」の利用により 1,128.99ドル。いづれも 7/7まで、送料は1.24ドル
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