7インチのUMPC ドンキ「NANOTE」のストレージがeMMCからSSDに変更され、2022年5月16日から「NANOTE NEXT」として販売、4月9日時点では以下の楽天市場にて 税込 32,780円で予約販売を行なっています。
私は2020年5月に販売の初代「NANOTE」を所有していますが、価格の割には明るく鮮やかな液晶と、使いやすいトラックポイントを搭載しており、「NANOTE NEXT」もボディの構成は変わらず。
楽天市場にて予約販売中
公式サイト情報
NANOTE NEXTのスペック
ドンキ公式サイトでは「念願のSSD 導入でサイト表示速度 約50%UPでインターネットが、サクサク見れます」とあります。確かに、従来のeMMCとSSDのベンチマークスコアでは50%アップは誇張ではないものの、ソフトの起動などの体感では20%アップ程度でしょう。
CPU | Pentium J4205(Apollo Lake)、4コア4スレッド、最大 2.6GHz |
GPU | Intel HD Graphics 505 |
メモリ | 8GB |
ストレージ | 64GB SSD |
ディスプレイ | 7インチ IPS、タッチパネル、解像度 1920×1200 |
WiFi | 11b/g/n |
Bluetooth | 4.0 |
ポート類 | USB Type-C、USB3.0、Micro HDMI、SDカードスロット |
バッテリー容量 | 7.6V/2050mAh |
サイズ | 181 × 113.6 × 19.6 mm、560g |
OS | Windows 10 Home |
ドンキ NANOTEには、私が所有する初代(CPUはAtom Z8350)のほか、CPUをPentium N4200、メモリを8GBにスペックアップした「NANOTE P8(CPUとメモリ強化の「ドンキ NANOTE P8」、Amazonで販売の7型 Micro PCのスペック比較)」もありますが、上表は初代のスペックに基づき編集しています。黄色網掛の箇所はスペックアップした事項ですが、CPU以外のコメントは以下となります。
- サイズとポート類・ディスプレイは変わらず。イメージ画像を参照しても、同じボディを採用しています。
- 7インチのサイズから SSDはM.2 SSD。2280サイズか2242サイズかは不明ですが、オンボードでない場合には換装可能。
- SSDは64GBと容量は少ないものの、動画などを大量に保存しない限りは、Windowsの大型アップデートにも耐えることができます。
- WiFiが b/g/nどまりで、a/acに対応していないことは 相変わらず厳しい
Pentium J4205のレスポンス
NANOTE 初代のCPUは Atom Z8350、P8はApollo LakeのPentium N4200、NEXTはApollo LakeのPrentim J4205となります。
▲上の画像は Geekbench 5のCPUベンチマークスコアですが、体感レスポンスに直結するシングルコアのスコアは 305。以下で掲載の初代のスコアは 174ですので、初代よりもレスポンスアップしているのは確実です。
こちらの記事(TRIGKEY Green G2、Jasper Lake N5095搭載 ミニPC 実機レビュー。ベンチスコアはCore i5-5200U相当、かなりおすすめの200ドルPC)のとおり、現行のCeleron (Jasper Lake)の主流となる N5095 / N5100のシングルコアのスコアが倍の600ほどであることを踏まえると、SSDになったとはいえ、レスポンスは劣ります。
私の Pentium J4205と同水準のCPU(とSSD)の使用感では、ブラウザの切り替え・表示や、Windows・ソフトの起動では遅さを感じない水準です。ただし、Widnowsの更新前後のシステム処理が稼働している際には、上位機と比較すると CPUを100%消費している時間が長くなります。
なお、P8のPentium N4200と NEXTのPenium J4205は同水準ですが、NEXTでは もうワンランク上位のCPUとしてもよかったように感じます。
NANOTE NXXTの留意事項
当段落に掲載の写真は、以下の記事で掲載の初代 NANOTEのものとなります。NANOTE NEXTのイメージ画像やサイズ・ポート類から判断すると、初代・P8・NEXTともに同じボディを採用しているはずですが、初代の使用感から推定の留意すべきポイントを掲載します。
初代 NANOTEの使用感では、明るく鮮やかな液晶と、他のUMPCと同様に使いやすいトラックポイントなど、価格以上の品質もありますが、以下に留意が必要です。
- 私はドンキの製品のほか、GPDとOneMixの7インチ UMPCの使用経験がありますが、7インチではキーボード、キーサイズか小さいために、快適な高速タイピングは望めません。UMPCに快適なタイピング環境を求めるなら、8インチからとなります。
- 初代と同様に、ボディはアルミ製かと思いますが、初代では底板の端に僅かな浮きあり。改善されているとよいのですが。
- 角のラウンド処理が不十分で、タイピング中に角に触れた際に違和感あり。
- ディスプレイ、あるいはキーボード面を保護するゴム足がなく、ディスプレイを閉じた際に、キーボード面に線キズがつくことも。
▼初代と同じ液晶パネルを搭載している場合には、この価格帯としては 明るく鮮やかな上質なパネルです。
▼キーボードの質感は価格なりですが、上位のUMPCと同様にトラックポイントは滑らかで操作しやすい。7インチのUMPCとしては、タイピング感はわるくないのですが、サイズから高速タイピングは困難。短いメールの文章程度なら実用的です。
▼上記3の「角のラウンド処理が不十分」はこちら。下の写真左側のとおり、端のラウンド処理が控えめで、タイピング中に違和感を感じることも。
▼その他、初代 NANOTEのレビュー記事はこちら。
価格情報、競合製品
2022年4月7日から25日まで、楽天市場では予約販売(4月末より順次発送)を行なっており、予約販売・店頭(5月16日より販売)ともに税込32,780円となります。
スペックの劣る初代の税別 19,800円は衝撃でしたが、NEXTの場合には あと数千円の出費で8インチの「CHUWI MiniBook(Amazonはこちら)」が購入できるため、やや割高感もあります。ただし、ドンキの知名度・店頭販売もあり(サポートもあり)、程々に人気製品となる予感です。
▼CHUWI MiniBookとスペック違いの製品の簡易レビュー記事はこちら
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