上の写真は、CPUにAMD Ryzen 7 7840HSを搭載するミニPC「MINISFORUM UM780 XTX」に、OCulink ポート経由により 外付けGPUを接続している様子です。
天板の虎のエッチングシート(オフにできます)の個性が強いのですが、私が所有するミニPCのなかでは、レスポンス・静音性・拡張性などを考慮し、特におすすめできる製品です。
この「MINISFORUM UM780 XTX」が、Amazonにてタイムセール(2024年5月3日現在)を行っていますので、あらてめてスペックと約半年ほど利用の使用感などを記載します。
なお、掲載の写真は、文中のリンク先記事にてレビューの実機のものです。
MINISFORUM UM780 XTXのスペック
スペックは下表となります。以下の記事のとおり、他ブランドからRyzen 7 8845HSを搭載するミニPCも販売されていますが、「UM780 XTX」は以下の製品よりも一回り大きな筐体に伴う冷却対応、USB4ポートを2個搭載するなどの拡張性に優れています。
Amazonにて Ryzen 7 8845HSを搭載のミニPC ベアボーンが 約59千円で販売中
CPU | AMD Ryzen 7 7840HS、Zen4 アーキテクチャ、8コア 16スレッド、最大 5.1GHz |
GPU | AMD Radeon 780Mグラフィックス |
メモリ | DDR5 5600 32GB / 64GB、最大 96GB |
ストレージ | M.2 2280 PCIe 4.0 SSD 1TB、PCIe 4.0の空きポートあり |
WiFi | WiFi6E 対応 |
Bluetooth | 5.2 |
ポート類 | HDMI、USB4 x 2、DisplayPort、USB-A 3.2 x 4、有線LAN x 2 |
サイズ(実測) | 139 x 127 x 59mm |
OS | Windows 11 Home |
その他 | PD 給電対応、OCulink ポートのアダプター付属、スタンド付属 |
▲▼上のOCulink ポートが付属し、PCIe 空きポート(M.2 SSDの増設と排他使用)に装着して使用します。OCulink ポートを装着すると、以下の背面・HDMI ポートの上の端子に OCulink ケーブル(ボードとあわせて別途の購入が必要)が接続できる状態となります。
OCulink ポート自体は AliExpressで安価で販売されていますので、正直なところでは おまけ要素的な機能のように感じます。ただし、アダプターの形状などから、PCIe 空きポートを備えた どのミニPCでも接続できるわけではありません。
UM780 XTXの使用感
詳細は以下の記事にてレビューしていますが、あらためて 約半年ほど利用した使用感などのポイントを記載します。
- Geekbench 5のスコアは、シングルコア・マルチコアともに、私がMacではメイン利用のM2 Pro Mac Miniを僅かに上回っています。体感レスポンスも同水準となり、キビキビと動作します。
- OCulink ポート経由にて外付けGPU(別途、電源・グラボ・OCulinkのボードが必要)を接続し、USB4経由の外付けGPUと比較してみましたが、後者が安定して動作します。ただし、私は安価なOCulinkのボード(ケーブル付き。セットで3千円前後)での接続ですので、ボードとケーブルの選択により、動作の安定性は異なるかと思います。
- 特筆すべきは冷却と静音性。私はシングルコアのベンチスコアが、Ryzen 7 7840HSよりもやや上回る Core i9-13900Hを搭載するミニPC(レビュー記事はこちら)も所有していますが、ファン音量はかなり大きなもの。その点、UM780 XTXのCPU温度は負荷をかけても それほど上昇せず、ファン音量も静かで作業に集中することができます。
- 安定性などから特におすすめするものはありませんが、USB4はAlt モードに対応しており、90W PDに対応するモニターから、ケーブル1本でPCへの給電とモニターへの映像出力に対応していることを確認済です。
- 冒頭に記載のとおり、天板の虎のエッジングシート・LED点灯は余分な機能ですが、オフにすることができます。
- 本体・スタンドともに金属製の筐体であり 質感は高く、ズッシリとした重みがあります。
▲▼OCulink経由でグラボを接続中の一コマ。ATX電源・グラボ・グラボの下のボードとケーブルを別途用意する必要があります。私は安価なボードとケーブルのセットを購入しましたが、安定性はこれらに依存するように思います。私の環境では、上の記事のUSB4経由での外付けGPU ボックスの利便性が高く、また、安定して動作しています。
▼金属製の筐体とスタンドの剛性は高く、ズッシリとした重厚感があります。
価格情報
上の画像はChromeの拡張機能(紹介記事はこちら)から抽出の、UM780 XTXのメモリ 32GB / SSD 1TB セットモデルの価格推移です。2024年5月3日現在のAmazonでのタイムセール価格は 95,563円。これまでの安値よりも 2千円ほどの割安にすぎないのですが、安価で販売されています。
▼こちらは直近でレビューの、Core i7-12900HKを搭載する「MINISFORUM NAB9」の記事です。USB4を装備していませんが、レスポンス・冷却対応のバランスのよいミニPCです。
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