Apple M1チップのMacBook Air、ベンチマーク・コスパ度をインテル Windows 10 PCと簡易的に比較してみた | Win And I net

Apple M1チップのMacBook Air、ベンチマーク・コスパ度をインテル Windows 10 PCと簡易的に比較してみた

当サイトではアフィリエイト広告を利用しています。

Apple M1チップを搭載する、新しいMacBook AirにMacBook Pro、そしてMac Mini。大手メディアでは既に実機レビュー・ベンチマークが出回っていますが、インテル製の同価格帯のPCを大きく凌駕するベンチマークスコアは大きな魅力。コスパに優れたPCとして、中国新興ブランドの製品、Lenovo ThinkPadの情報などをメインに掲載している当サイトですが、Apple M1チップを搭載する新しいMacはそれ以上に惹かれます。

引用元

Apple 公式サイト

Amazon (MacBook Air)

2020年12月12日追記。実機のベンチマークスコアは以下の記事を参照ください。
Apple M1チップのMacBook Air、実機ベンチマークスコアと短時間利用の使用感。ライトユースでも体感できる快適なレスポンス
インテル製チップを大きく上回るレスポンスで高コスパなApple M1 チップのMacBook Air。最小構成のメモリ 8GB、SSD 256GB版を注文し、予定通りの期日に受領しましたので、まずはベンチマークスコアと短時間利用での体感レス...

Apple M1チップ、実力のポイント

Apple 公式から引用のM1チップのポイントは以下です。

CPU

  • 8コアCPU(4つの高性能コア、4つの高効率コア)を搭載。
  • 10ワットでWindowsパソコン用チップの最大2倍のCPU性能を発揮。
  • 4分の1の消費電力で、Windowsパソコン用チップのピークパフォーマンスに匹敵。

GPU

  • MacBook Airは7コア GPU、MacBook Pro / Mac Miniは8コア GPUを搭載。
  • 3分の1の消費電力で、Windowsパソコン用チップのピークパフォーマンスに匹敵。

 

上記を参照しても、最大2倍などの言葉が抽象的なため、「M1搭載MacBook Airレビュー、非凡な1台に生まれ変わった(Gizmodo)」から引用のベンチマークスコアは以下です。

Geekbench 5 シングルコア 1712、マルチコア 7441
Cinebench R23 シングルコア 1490、マルチコア 6931
Handbrake 4K動画を1080Pに変換、8分52秒
Blender 3D画像のレンダリング、CPU 9分47秒  GPU 10分50秒

 

上記のうち、Geekbench 5において、ハイエンド寄りの所有する、あるいは記事で紹介のノートPC・ミニPCとの比較は以下です。CPUにあるリンクは実機レビュー記事です。

CPU (GPU) シングルコア マルチコア
Apple M1 1712 7441
Core i9-9900K 1325 8696
Ryzen 7 4700U 1127 5015
Ryzen 5 4500U 1160 4911
Core i7-10510U 1134 3238
Core i5 9500F、Geforce GTX1050 Ti 1216 5361
Core i7-8565U、Intel UHD Graphics 620 1056 2765
Core i3-8145U、Intel HD Graphics 620 926 1843
Core i3-1005G1、Intel UHD Graphics 1136 2523

 

Apple M1のGeekbench 5のスコアは圧倒的。デスクトップ向けのCPU Core i5 9500F、GPUに Geforce GTX1050 Tiを搭載する 以下のハイエンドのミニPC「MINISFORUM H31G」と比べても、比較にならないほどのスコアです。

MINISFORUM H31G 実機レビュー、Core i5 9500F,Geforce GTX1050 Ti搭載の驚愕ミニPCは、ボディの造りと冷却も万全
デスクトップ向けのインテル 第9世代のCPU「Core i5 9400F / Core i5 9500F / Core i7 9700F」を搭載し、GPUに「NVIDIA Geforce GTX1050 Ti」を装備するハイエンドなミニPC...

H31Gでもかなりの快速なのですが、Apple M1の体感レスポンスはいかほどのものか、是非とも実機で確認したくなります。なお、H31Gに負荷をかけた際には、CPUファン・GPUのファンともにそれなりの音量(静かな部類ですが)となるのですが、MacBook Airはファンレスであることも大きなポイント。インテル製のSoCでこのクラスでファンレスはあり得ないこと。

 

▼こちらはSSDのベンチマークスコア。

M1チップのMacBook Air、SSD ベンチマークスコアはWrite / Readともに2000MB/s超えとの情報も。ハード的な死角なし
Apple M1チップ MacBook Airの購入を検討している私ですが、Geekbench 5のCPUベンチマークをスコアを参照すると、Single-CoreのスコアはCore i9-9900Kを軽く凌駕する実力である一方、SSDのベン...

MacBook Airの詳細スペックとコスパ度

デザインに大きな変更はない、新しいMacBook Airですがスペックの概要は以下です。

SoC Apple M1
メモリ 8GB / 16GB
ストレージ 256GB / 512GB SSD (最大 2TB)
ディスプレイ 13.3インチ、解像度 2,560 x 1,600
WiFi 11a/b/g/n/ac、WiFI 6対応
Bluetooth 5.0
ポート類 Thunderbolt 3(最大40Gb/s)、USB 3.1 Gen 2(最大10Gb/s)
バッテリー容量 49.9Whリチウムポリマーバッテリー、最大18時間駆動
サイズ(本体) 30.41 x 21.2 x 10.41~1.61 cm、1.29kg
OS macOS Big Sur

 

SSDの仕様・ベンチマークは未確認ですが、SoC / OS以外はインテル製チップを搭載するPCと大きな相違はないように感じます。中国製PCをメインとして、MacBook Airのクローン端末が多数ある昨今では、デザインに目新しさはなく、また、富士通・NEC製などの13.3インチで800g前後のPCもあるなかで、1.29kgの重量はやや重たい部類。

メモリ 8GB、SSD 256GBの価格は 税別 104,800円、学生さん・教職員の場合には 税別 93,800円(学生・教職員向けストア)。Amazonで同価格帯の13.3インチとしては以下のLG gramやDell Inspiron 13 5300があります。CPUは、Core i5-8265U、Core i5-10210Uとなり、パフォーマンス・静音性、バッテリー持ちともに、MacBook Airが大きく凌駕。コスパ度の高さはかなりのものです。

macOS、アプリ

Windows 10 PCを使用していて使い勝手を大きく損ねているのが、頻繁なWindows 10の更新。電源オフ時に時間を要する更新を余儀なくされること、突然始まる更新のバックグラウンド処理により、大幅にレスポンスが悪化すること。新しい MacBook Air / Pro、Mac Miniに限らずですが、macOSでは上記のようなOSの頻繁な更新による弊害もなく、Windows 3.1の頃からWindows 使いの私ですが、最近ではMacを利用する時間も多くなっています。

Apple M1ベースのMacでは、Apple Siliconにネイティブ対応したソフトウェアの利用がベストだと思いますが、搭載する Rosetta 2によりインテルPC向けのソフトを変換して利用でき、従来と違和感なく使用できるようです、ただし、Apple Silicon向けのGoogle Chromeが重いとのコメントもあり(再提供待ち)、留意も必要。

 

▼Windows 10の更新に伴う弊害もあり、私は複数のWindows 10 PCでHackintoshによる macOSを導入しています。Aplple M1の搭載により、このインテル製CPU・GPUだからこそ導入できるHackintoshも数年後には終焉か?

ThinkPad X280でHackintosh、macOS Catalinaを導入。課題はあるも概ね安定動作
ThinkPad X280のM.2 2242サイズのポートに片面実装のNVMe SSDを増設しましたが、そのSSDはCHUWI MiniBook用に、HackintoshによるmacOS Catalinaを導入していたものです。これがそのま...

まとめ

SoCがApple M1となったことにより、レスポンス・静音性・バッテリー持ちなど、あらゆる点で一新となった新しいMac。我が家では、最近になってガジェットに興味を持ち始めた大学生の息子・私ともども、MacBook Airの購入を検討中。これほどまでのパフォーマンスなら、メモリ 16GBに変更がよいように思います。また、価格ではMac Miniにも惹かれます。

2020年11月23日 追記。量販店の店頭で、SafariとFinderを10分程度操作した範囲ですが、やはりレスポンスは上々で、Webサイトの表示程度でも、文中のCore i5 9500Fを搭載するミニPCよりも速いことを感じます。また、画面も鮮やかでテキストの表示も綺麗。

 

引用元

Apple 公式サイト

Amazon (MacBook Air)

 

2020年12月12日追記。実機のベンチマークスコアは以下の記事を参照ください。
Apple M1チップのMacBook Air、実機ベンチマークスコアと短時間利用の使用感。ライトユースでも体感できる快適なレスポンス
インテル製チップを大きく上回るレスポンスで高コスパなApple M1 チップのMacBook Air。最小構成のメモリ 8GB、SSD 256GB版を注文し、予定通りの期日に受領しましたので、まずはベンチマークスコアと短時間利用での体感レス...

▼こちらは Apple M1チップのMac miniとWindows 10 ミニPCとの比較です。

Apple M1チップのMac mini、同価格帯のWin 10 ミニPCとのスペック・ベンチマークの比較
Apple M1 チップとなった、新しいMac mini。インテルのSoCを搭載するノートPC・ミニPCとは比較にならないほどのベンチマークスコアとなり、ミニPCを多く搭載している当サイトとしては見逃せない製品です。そこで今回は、Mac m...