Apple M1チップを搭載する、新しいMacBook AirにMacBook Pro、そしてMac Mini。大手メディアでは既に実機レビュー・ベンチマークが出回っていますが、インテル製の同価格帯のPCを大きく凌駕するベンチマークスコアは大きな魅力。コスパに優れたPCとして、中国新興ブランドの製品、Lenovo ThinkPadの情報などをメインに掲載している当サイトですが、Apple M1チップを搭載する新しいMacはそれ以上に惹かれます。
引用元
Apple M1チップ、実力のポイント
Apple 公式から引用のM1チップのポイントは以下です。
CPU
- 8コアCPU(4つの高性能コア、4つの高効率コア)を搭載。
- 10ワットでWindowsパソコン用チップの最大2倍のCPU性能を発揮。
- 4分の1の消費電力で、Windowsパソコン用チップのピークパフォーマンスに匹敵。
GPU
- MacBook Airは7コア GPU、MacBook Pro / Mac Miniは8コア GPUを搭載。
- 3分の1の消費電力で、Windowsパソコン用チップのピークパフォーマンスに匹敵。
上記を参照しても、最大2倍などの言葉が抽象的なため、「M1搭載MacBook Airレビュー、非凡な1台に生まれ変わった(Gizmodo)」から引用のベンチマークスコアは以下です。
Geekbench 5 | シングルコア 1712、マルチコア 7441 |
Cinebench R23 | シングルコア 1490、マルチコア 6931 |
Handbrake | 4K動画を1080Pに変換、8分52秒 |
Blender | 3D画像のレンダリング、CPU 9分47秒 GPU 10分50秒 |
上記のうち、Geekbench 5において、ハイエンド寄りの所有する、あるいは記事で紹介のノートPC・ミニPCとの比較は以下です。CPUにあるリンクは実機レビュー記事です。
CPU (GPU) | シングルコア | マルチコア |
Apple M1 | 1712 | 7441 |
Core i9-9900K | 1325 | 8696 |
Ryzen 7 4700U | 1127 | 5015 |
Ryzen 5 4500U | 1160 | 4911 |
Core i7-10510U | 1134 | 3238 |
Core i5 9500F、Geforce GTX1050 Ti | 1216 | 5361 |
Core i7-8565U、Intel UHD Graphics 620 | 1056 | 2765 |
Core i3-8145U、Intel HD Graphics 620 | 926 | 1843 |
Core i3-1005G1、Intel UHD Graphics | 1136 | 2523 |
Apple M1のGeekbench 5のスコアは圧倒的。デスクトップ向けのCPU Core i5 9500F、GPUに Geforce GTX1050 Tiを搭載する 以下のハイエンドのミニPC「MINISFORUM H31G」と比べても、比較にならないほどのスコアです。
H31Gでもかなりの快速なのですが、Apple M1の体感レスポンスはいかほどのものか、是非とも実機で確認したくなります。なお、H31Gに負荷をかけた際には、CPUファン・GPUのファンともにそれなりの音量(静かな部類ですが)となるのですが、MacBook Airはファンレスであることも大きなポイント。インテル製のSoCでこのクラスでファンレスはあり得ないこと。
▼こちらはSSDのベンチマークスコア。
MacBook Airの詳細スペックとコスパ度
デザインに大きな変更はない、新しいMacBook Airですがスペックの概要は以下です。
SoC | Apple M1 |
メモリ | 8GB / 16GB |
ストレージ | 256GB / 512GB SSD (最大 2TB) |
ディスプレイ | 13.3インチ、解像度 2,560 x 1,600 |
WiFi | 11a/b/g/n/ac、WiFI 6対応 |
Bluetooth | 5.0 |
ポート類 | Thunderbolt 3(最大40Gb/s)、USB 3.1 Gen 2(最大10Gb/s) |
バッテリー容量 | 49.9Whリチウムポリマーバッテリー、最大18時間駆動 |
サイズ(本体) | 30.41 x 21.2 x 10.41~1.61 cm、1.29kg |
OS | macOS Big Sur |
SSDの仕様・ベンチマークは未確認ですが、SoC / OS以外はインテル製チップを搭載するPCと大きな相違はないように感じます。中国製PCをメインとして、MacBook Airのクローン端末が多数ある昨今では、デザインに目新しさはなく、また、富士通・NEC製などの13.3インチで800g前後のPCもあるなかで、1.29kgの重量はやや重たい部類。
メモリ 8GB、SSD 256GBの価格は 税別 104,800円、学生さん・教職員の場合には 税別 93,800円(学生・教職員向けストア)。Amazonで同価格帯の13.3インチとしては以下のLG gramやDell Inspiron 13 5300があります。CPUは、Core i5-8265U、Core i5-10210Uとなり、パフォーマンス・静音性、バッテリー持ちともに、MacBook Airが大きく凌駕。コスパ度の高さはかなりのものです。
macOS、アプリ
Windows 10 PCを使用していて使い勝手を大きく損ねているのが、頻繁なWindows 10の更新。電源オフ時に時間を要する更新を余儀なくされること、突然始まる更新のバックグラウンド処理により、大幅にレスポンスが悪化すること。新しい MacBook Air / Pro、Mac Miniに限らずですが、macOSでは上記のようなOSの頻繁な更新による弊害もなく、Windows 3.1の頃からWindows 使いの私ですが、最近ではMacを利用する時間も多くなっています。
Apple M1ベースのMacでは、Apple Siliconにネイティブ対応したソフトウェアの利用がベストだと思いますが、搭載する Rosetta 2によりインテルPC向けのソフトを変換して利用でき、従来と違和感なく使用できるようです、ただし、Apple Silicon向けのGoogle Chromeが重いとのコメントもあり(再提供待ち)、留意も必要。
▼Windows 10の更新に伴う弊害もあり、私は複数のWindows 10 PCでHackintoshによる macOSを導入しています。Aplple M1の搭載により、このインテル製CPU・GPUだからこそ導入できるHackintoshも数年後には終焉か?
まとめ
SoCがApple M1となったことにより、レスポンス・静音性・バッテリー持ちなど、あらゆる点で一新となった新しいMac。我が家では、最近になってガジェットに興味を持ち始めた大学生の息子・私ともども、MacBook Airの購入を検討中。これほどまでのパフォーマンスなら、メモリ 16GBに変更がよいように思います。また、価格ではMac Miniにも惹かれます。
引用元
▼こちらは Apple M1チップのMac miniとWindows 10 ミニPCとの比較です。
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