今回レビューする製品は、CPU(SoC)にUNISOC T606を搭載する 8.4インチタブレット「Alldocube iPlay 50 mini」。AnTuTu ベンチスコアは約24万となり サクサクと動作、ディスプレイの解像度はこのクラスとしては貴重なFHDとなり、Netflixなどを高画質で再生可能な「Widevine L1」にも対応し、さらには いち早く Android 13を搭載しています。
なお、本製品のレビューは、Banggoodさんからレビュー用にサンプル提供いただいた製品に基づくものです。
レビューする製品はこちら
Alldocube iPlay 50 Mini、Banggood
iPlay 50 Miniのスペック
スペックは以下の記事にも掲載していますが、あらためての掲載です。なお、一般的な8インチクラスのタブレットより優位な事項に黄色網掛けしています。
Alldocube iPlay 50 Mini、8.4インチ Android 13タブレットがリリース。UNISOC T606、FHD、Widevine L1対応にして 予約販売価格は89.99ドル
CPU | UNISOC T606、8コア |
GPU | ARM Mali G57 |
メモリ | 4GB +ストレージから8GBまて拡張可能 |
ストレージ | 64GB、UFS 2.1 |
ディスプレイ | 8.4インチ、IPS、解像度 1920 x 1200、明るさ 300 nits、In-cell |
WiFi、Bluetooth | 11a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.0 |
LTE | FDD:B1/2/3/4/5/7/8/20/28AB、TDD: B38/39/40/41 |
カメラ | フロント 5百万画素、リア 5百万画素 |
バッテリー容量 | 4000mAh、充電ポートは USB Type-C |
サイズ、重さ | 202.7 x 126 x 7.5mm、292g |
OS | Android 13 |
その他 | GPS搭載 |
Android 端末における Widevineとは。概要とL1,L2,L3の相違、L1,L3の画質を実機で確認してみた
▲▼FHDの解像度とともに、上の記事で掲載の、Netflix / Amazon プライムビデオ、huluなどを高画質で再生できる「Widevine L1」に対応していることも、大きなポイントの一つです。
実機のシステム情報
アプリ「Device Info HW」から抽出のシステム情報です。いづれの画像もクリックで拡大できます。
▼下から2行目に「フラッシュ=UFS」とあります。後述のベンチマークにおいて、通常のeMMCより高いスコアだったのですが、UFS 2.1を搭載で納得。なお、モデル名は「Alldocube T811」と表示されます。
▼解像度 1920 x 1200のディスプレイ、リフレッシュレートは60Hz
▼メモリ 4GB、ストレージ 64GBと、CPUや解像度などの他のスペックと比較すると控えめです。なお、ストレージから最大 8GBまでを仮想的にメモリに割り当てることができますが、他の同機能を持つ端末も含めて、システム情報関連のアプリでは 仮想メモリは表示されません。
▼バッテリー容量は4000mAh。急速充電には対応していません。
仮想メモリを増やす手順
物理メモリ 4GBに加え、ストレージの空き容量から仮想的に最大 8GBまでメモリに割り当てることができます。この設定項目の確認に多少手間取りましたので、その手順を記載します。
▼設定画面を開き、左メニューの「ストレージ」をタッチし、右の「MemFusion」を選択します。下に小さく「Increase RAM space」とありますね。
▼下の画像は既に8GBを割り当て、合計12GBとしている状況ですが、初期設定では物理メモリの4GBの表示となっています。
ストレージから割り当てる場合には、「MemFusion」の項目を有効化し、「Set virtual RAM」をタッチします。画面の搭載は省略しましたが、4GB / 8GBの選択画面が表示され、どちらかを選択。選択後にタブレットが再起動となり、仮想メモリが有効となります。
▼なお、仮想メモリを増やした場合、システム情報で見えるメモリは、物理メモリの4GBのままです。
開封、外観
続いて、開封・付属品・外観について記載します。バランスのとれたスペックの割には安価なことから、樹脂製の背面を想像していていたのですが、金属製の背面であり、質感は私の想像よりも かなり高く、価格的に上位の10インチタブレットと同水準の質感です。
開封
▼外箱は白の背景にAlldocubeのロゴのみのシンプルな構成です。
▼クッションの厚みは十分です。
▼フィルムが貼り付けられています。In-cellのディスプレイであり、ベゼルと液晶面の境目が目立つこともありません。
▲フラットなサイドであることがわかります。
▼付属品は、多言語表記の簡易的な説明書、Banggoodさんのサービスとなる EURプラグから日本プラグの変換アダプター、USB-A to USB-Cの充電ケーブル、EUプラグのACアダプター、SIM トレイピン。
▼コンパクトなACアダプターを拡大。
外観
重ねての記載ですが、背面・サイドの質感は、10インチクラスの上位機並みに高いです。
▼実機よりも青みがかったように見えていますが、実機はスチール調のシルバーの背面です。
▼背面は多少ヒンヤリしており、製品紹介には明記がないものの、やはり金属製だと思います。なお、手触りでは、多少ザラツキのある塗装です。
▲右下にあるとおり、シングルスピーカーです。多少の音の籠もりはありますが、シングルスピーカーとしては標準的な音質です。
▲カメラ側より。樹脂製の部分との色の違いは大きくありません。
▼黒字のALLDOCUBEのロゴも目立つことなく、好感が持てます。上の画像ではボカシを入れていますが、ロゴの下の白文字は、モデル名+(おそらくは)シリアル番号です。
▲縦持ちでの左サイドにある SIMトレイとイヤフォンジャック。拡大画像では特に、質感の高さを感じていただけると思います。
▲縦持ちでの上側にある USB Type-Cの充電ポート。フラットなエッジですが、作りに粗さはなく上質です。
液晶
標準装備・デフォルトでの壁紙のままでの撮影です。鮮やかな液晶となり、仕様上の明るさは 300 nitsですが、それ以上に明るい液晶のように感じます。私はタブレット・ノートPCともに、明るさ調節では明るい側に寄せて使用することが多いのですが、本製品は明るさ最大では明るすぎ、75%程度で程よいイメージです。
▲正面、下の画像の角度をつけた状況でも、極めて鮮やかな液晶です。なお、デフォルトの設定では、白を背景とした場合、暖色よりの色合いです。
▼この角度から見ると、色合いは変化しますが、視野角は良好です。なお、前述のとおり In-Cellの液晶ですので、スリープの状態・スクリーンオン時ともに、ベゼルと液晶面の境目が際立つこともありません。
▲予め貼り付け済のフィルムは、指紋や油脂の付着はありますが、他の一般的なタブレットと比較すると、付着も抑制されているように感じます。
▼iPlay 50 Miniの写真ではありませんが、iPlay 50 miniと同じIn-cellと、通常の液晶との見え方の相違はこちら。
▼当サイトのトップ画面での表示事例です。画像を圧縮しているため、鮮やかさに欠けるように見えますが、実際には より鮮やかです。なお、8インチでHD画質の場合、文字のドットが目立つこともありますが、FHDの本製品では滑らかに表示されています。