国内外の通販サイトにて、多くのミニPCを展開する「GMKtec」より、CPUにCore Ultra 5 125Hを搭載する「GMKtec K9」が販売となりました。AliExpressでは、メモリ、ストレージ、OSなしのベアボーンのほか、最大構成では メモリ 32GB、SSD 2TBのセットモデルが販売されています。
引用元・販売元
GMKtec K9のスペック
現実的ではないものの、メモリは最大 96GB、SSDは最大 4TBまで対応しています。また、多くのミニPCでは 天板裏、あるいは底板裏に 2.5インチ SSD / HDDを増設できますが、本製品では未対応です(天板裏には、冷却用のファンが備わっています)。
CPU | Core Ultra 5 125H、14コア 18スレッド |
GPU | Intel ARC iGPU |
メモリ | DDR5 5600MHz、2スロット、最大 96GB |
ストレージ | M.2 PCIe 4.0 SSD、M.2 PCIe 4.0 SSDを増設可能、最大 4TB |
WiFi | WiFi6 |
Bluetooth | 5.2 |
ポート類 | USB4、USB 3.2 x 3、USB 2.0、HDMI、DisplayPort、有線LAN |
サイズ | 未確認 |
OS | Windows 11 Pro |
その他 |
▲▼公式の製品紹介で公開のGeekbench 6のスコアは、「シングルコア 2256、マルチコア 100239」とあります。比較対象が旧世代のCore iとRyzenとなっているため、実機レビューした同水準のCPUを確認してみると、以下の記事にて実機レビューのCore i9-13900H、Ryzen 7 7840HSを搭載するミニPCよりも、やや低いスコアです。
ただし、動画で公開されている「3DMark Time Spy」のスコアは 3225と、Ryzen 7 7840HS / Radeon 780Mの「MINISFORUM UM780 XTX」と同水準です。
▼メモリはDDR5 5600MHzが2スロット、ストレージは 2280サイズのPCIe 4.0 SSDが2スロット 装備されており、メモリは最大 96GB、SSDは最大 4TBまで増設することができます。なお、2.5インチ HDD / SSDの増設はできません。
▼映像出力は、HDMI、DisplayPort、USB4の3系統です。その他、USB-A ポートを4個装備し、拡張性は十分です。ただし、上記の実機レビューのミニPC(GEEKOM IT13、MINISFORUM UM780 XTX)などは USB4 ポートを2個備えており、本製品も もう1個備えていると更によかったのですが。
▲▼天板の裏に DDR5 メモリとPCIe 4.0 SSDの冷却用に小さなファンを備えています。大きなヒートシンクとCPU ファンと相まって、冷却に懸念はありません。以下の動画の10分あたりにベンチマークで負荷をかけた際のCPU 温度が公開されています。その他、動画内では BIOSや各種ベンチマークのスコアも公開されています。
価格
2024年4月27日現在のAliExpressの販売価格は以下です(30ドルオフのクーポン適用後。複数のセットモデルがあるなか、メインとなるであろうモデルを抜粋)。
- メモリ、ストレージ、OSなしのベアボーンは 469.99ドル(約74千円)
- メモリ 16GB、SSD 512GB、Windows 11 Proのセットモデルは 549.99ドル(約87千円)
- メモリ 32GB、SSD 1TB、WindowS 11 Proのセットモデルは 639.99ドル(約101千円)
USDベースでは高くはないのですが、昨今のより著しい円安を受けて 円換算では やはり割高感があります。比較対象として、以下の「Lenovo ThinkPad E14 Gen 6」は、同じく Core Ultra 5 125H /16GB RAM / 512GB SSD / 14インチ液晶の構成で 税込・送料無料の129,800円。これに対して、上記価格をどう捉えるかですね。
▼2024年6月29日追記。国内通販においても販売されています。
参考情報
Lenovo ThinkPad E14 Gen 6、Lenovo 直販ストア
▼こちらは Core i5-13500Hを搭載する「GMKtec K7」。メモリ 32GB / SSD 1TBの場合、「K9」との価格差は約13千円。
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