私の場合、機種変の都度、大きくなるスマホのディスプレイ。現在使用中のAndroidスマホ(goo g07)のバッテーのヘタリ、老眼の進行に伴い6インチスマホを物色しているのですが、このたびGearbestさんに、6インチにしてデカコア搭載のElephone S8をお借りしましたのでレビューします。
なお、1週間お借りした範囲でのWifi運用でのレビューであり、長期使用の場合には異なる認識になることもあろうかと思います。お含みおきくださいませ。
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基本スペック
先日の記事「6インチ/デカコア搭載で3万円未満のAndroidスマホ「Elephone S8」の魅力を確認してみた」より、基本スペックの再掲です。
比較対象として、先日 実機レビューしたMAZE Alpha、Xiaomi Redmi 5 Plus、Huawei Mate 10 liteを掲載しています。
スペック表から明らかなように、Elephone S8の特徴は以下のとおりです。
- 2560×1440の高解像度。実機を確認すると、ディスプレイはかなり鮮明であり、手持ちの5.5インチの1920×1080と比較すると、Webサイトでは大きな差がないのですが、高解像度の壁紙などでは違いを明確に感じとれます。
- また、ディスプレイは縦長画面ではなく、通常のアスペクト比です。
- レスポンスは後述ですが、デカコア搭載、メモリ4GB、GPUはARM Mali T880と高スペック。
- CPU・GPU以外では、シャープ製のディスプレイ・Gorilla glass 4に、ソニー製のカメラ、アルミフレームと豪華な仕様。
- 同じ6インチでも、MAZE Alphaはズッシリとした重み(225g)を感じたのですが、Elephone S8は180gと軽め。手にした感覚でも、この45gの差は大きく、Elephone S8は重い感じることはなく、後述のサイズ感も含め5.5インチと同様の感覚です。
なお、対応バンドについては以下に留意ください。
- auは首都圏以外は使えず
- ドコモはB19のプラチナバンドに対応せず
- ソフトバンクはB8のプラチナバンドに対応せず
外観
差別化しにくいスマホの外観ですが、写真をベースにその特徴を記載します。なお、撮影の関係上、背面カバーは実物の色よりも濃いめのブルーになっています。
▼背面カバーは、ミドルフレームが金属・背面がガラス製のコンビネーション。ガラス製のため綺麗な背面カバーなのですが、他端末のガラス製カバーと同様に、指紋がかなりつきやすくケースは必須。
なお、新興の中国メーカーのスマホの場合、ケース・フィルムを探すのに苦労することも多いのですが、Elephone S8では数は少ないものの、Gearbest(Elephone S8 アクセサリー)にて流通しているので安心。
▲カメラ部分の出っ張りがやや気になります。
▼物理ボタンではなく指をかざすタイプですが、中央のホームボタンは指紋認証と兼ねています。また、完全なベゼルレスではありませんが、ベゼルが狭いことがコンパクトさに貢献しています。
▼サイズ感がわかるように、iPhone6(4.7インチ)、goo g07(5.5インチ)との比較。5.5インチと大差ないサイズ感であることがわかります。なお、以降の写真もディスプレイサイズの異なる3機種の比較写真です。
▼底部より。
3機種ともアルミ製で質感高め。Elephone S8の背面カバーはガラス製とアルミのコンビネーションですが、前述のとおり指紋がつきやすいために、アルミ製のままでもよかったように思います。
▼右サイドより。
長さは5.5インチのgoo g07とほぼ同じ。電源・音量ボタンともに、手の届きやすい位置にあります。ちなみに、goo g07では音量ボタン小が機能せず、これも私が6インチスマホへの買い替えを検討している一因です。
▼アルミ製の場合、私はシルバーそのままの配色が好みなのですが、ブルーもわるくはありません。なお、Elephone S8はブルー・ブラック・レッドの3色展開です。
▼ディスプレイ側より3機種を重ねて撮影。
上から撮影する限りでは、真ん中のgoo g07(5.5インチ、サイズ 152×75.6×7.9 mm)と、Elephone S8(サイズ 158×80×8 mm)は、ほぼ同サイズと言ってもよいほどです。
▲▼横からみると、Elephone S8はg07よりもやや幅広。サイズ的には4.4mmの差ですが、手にした感じでは大きな差ではなく、また、ケースの選び方しだいでは何とでもなりそうなサイズ差です。
外観をまとめると以下となります。
- ベゼルが狭いこともあり、5.5インチと大差ないサイズ感
- 側面はアルミ製で質感高し、背面はアルミとガラスのコンビネーションだが指紋がつきやすく、背面はコンビネーションではなくアルミ製でもよかったかも
ベンチマーク、体感レスポンス
手持ちのスマホ・タブレットでは、ベンチマークに大きく劣る端末がアプリなどによっては体感レスポンスが優れることも多々あります。このため、私はベンチマークは参考程度としているのですが、定番のベンチマークのスコアを計測しました。
▼AnTuTuベンチマークのスコアは92357
▼Geekbenchのスコアは、Single-Coreが1036、Multi-Coreが4478。Multi-Coreでは、Galaxy S6とS7の中間程度のスコアです。
▼自宅のWifi環境(Nuro 光)での回線速度はダウン・アップともに94Mbpsと十分です。なお、他の端末ではルーターが至近距離にあるにもかかわらず、電波強度がフルにならないこともあるのですが、Elephone S8はフル表示となっており安心。
体感レスポンスでは、私の普段使いのWebサイト閲覧、軽めのアプリの使用では何の不満もなく、エントリークラスのオクタコア(手持ちのgoo g07、Huawei honor 6 Plus)と比べると、全ての挙動が心地よくキビキビとしています。
具体的には、以下のとおりです。
エントリークラスのオクタコアとの比較では、
- アプリのインストール、アンインストールもサクサク。特にアンインストールは瞬間的に完了。
- アプリの起動・切替は心地よいほどにキビキビと稼働・遷移します。
- 特に大きな体感差を感じるものとして、私が使用する重めのアプリでは、FXアプリの挙動。エントリークラスのオクタコアではモッサリしていたレートの更新、画面遷移が瞬時に切り替わり、別のアプリを操作しているような感覚です。
カメラ
スマホの場合、カメラの使い勝手も機種選定の場合に大きな要素となります。Elephone S8の全ての機能を確認しておらず、また、写真を数枚撮影した程度で誤認識もあるかもしれませんが、Elephone S8のカメラについてのコメントです。
- 細かい描写を語れるほど、私はカメラ機能などに詳しくないのですが、画像自体は私がサブとして使用しているiPhone6と同等以上に綺麗であり、その描写・明るさともに十分なものです。
- ただし、一般的に私が使用したことのある中国新興メーカーのスマホは同傾向とも思えるのですが、オートフォーカスが遅め。
- Elephone S8は特に、フォーカス部分をタッチし、シャッターを押した後に、再度フォーカスされるようであり、2・3秒のタイムラグが生じます。
- このタイムラグにより、ブレや被写体のズレが生じるような感覚。実際、当記事において撮影した写真を複数掲載する予定だったのですが、被写体のズレが生じ掲載を見送りました。
▼Elephone S8で撮影した1枚。私がブログ記事用に使用しているデジイチ(ペンタックス K-50)です。Elephone S8のデフォルト設定でボカシが有効なのはよいのですが、オートフォーカスが遅め。
まとめ
バッテリー持ちについては省電力設定などで調整できますので、コメントは割愛しています。カメラのオートフォーカスが遅めであることを除いては、ディスプレイ・レスポンスにおいては申し分なく、メインスマホとして十分以上に利用できるものです。特に、縦長ではなく通常のアスペクト比の6インチスマホをお探しの方は、スペックの割には価格を抑えていることからも候補になってくるかと思います。
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