しずく型ノッチなど、ノッチのあるスマホを使用していると画面上部の通知エリアなどが分断され、違和感をおぼえることがあります。この点、ポップアップ式カメラを備えたスマホが魅力であるものの、Xiaomi Mi 9Tなど、一般的にはやや高価となっています。そこで今回紹介するのは、ポップアップ式カメラを搭載する最安 139.99ドル(約15,000円)のElephone PX。CPUはMT6763 (Helio P23)とエントリークラスですが、同CPU搭載のUMIDIGI A5 Proの使用感では、普通に動作しサブ機としては十分なレスポンスです。
Elephone PXのスペック
Elephone PXのスペックは以下となります。
CPU | MT6763 (Helio P23)、オクタコア、最大 2.0GHz |
GPU | Mail G71 MP2 700MHz |
メモリ | 4GB |
ストレージ | 64GB |
ディスプレイ | 6.53インチ、解像度 2340 x 1080 |
リアカメラ | 16百万画素 + 2百万画素 |
フロントカメラ | 16百万画素(ポップアップ式) |
バッテリー | 3300mAh、USB Type-C |
Wi-Fi | 11 a/b/g/n |
認証 | 指紋認証 |
SIMカード | Nano-SIM + Nano-SIM |
サイズ | 163.2 x 76 x 9.8mm、189g |
OS | Android 9.0 |
LTE対応バンドは省略していますが、ポップアップ式カメラ以外に、139.99ドルのスマホとしては健闘している箇所に黄色網掛け、コストカットしている箇所にピンク網掛けをしています。
- CPUのMT6763 (Helio P23)のAnTuTu ベンチマーク v7のスコアは約8万。同CPUを搭載するUMIDIGI A5 Proの使用感では、ライトユースでは全く問題なく、上位機と比較しない限りはサクサクと動作します。
- 「サクサクと動作」と記載しましたが、Snapdragon 660クラスを搭載するスマホ(例えば、Huawei P30 lite)と比較すると、アプリ起動などが僅かにワンテンポ遅れる程度。
- この価格にして、メモリ 4GB、ストレージ 64GBは立派です。エントリークラスでは、メモリ 4GB搭載機でも、ストレージは32GBの機種が多数あります。
- ディスプレイの解像度、充電がMicro USBではなくUSB Type-Cであることも、この価格帯としては大健闘。
- 一方、ボディがプラスチックであることはよいのですが、リアは2カメラであり、一方は2百万画素であることはコストカットの形跡か。もっとも、このクラスではカメラのスペックと実写が伴わないことも多いため、それほど危惧する必要もなさそうです。
▼同CPUを搭載する UMIDIGI A5 Proの実機レビュー記事はこちら。
外観と機能性
▲▼最大の特徴となるポップアップ式カメラにより、5.68インチのサイズ感で6.53インチのディスプレイサイズを実現。UMIDIGI F2 / Power 3など、フロントカメラがインスクリーンタイプ、あるいはノッチレスのスマホは、6.53インチのスマホも多くなっています。ノッチレスの恩恵により、画面占有率も93.1%と高い。
▲イメージ画像では多少の誇張はありますが、ベゼルレスと言ってもよいディスプレイ面です。
▼引用したUMIDIGI F2、Power 3の関連記事はこちら。
▼ポップアップ式カメラ以外に、メモリ 4GB / ストレージ 64GB、FHD+の解像度、USB Type-Cと健闘している仕様も多い反面、リアカメラは16百万画素 + 2百万画素とやや見劣りします。ただし、139.99ドルの価格からElephone PXはサブ運用と思われ、高スペックなカメラを謳うスマホでも実写はスペック負けしている機種もあるだけに、Elephone PXのような割り切りも必要です。
まとめ
ポップアップ式カメラを採用しつつも、139.99ドルと価格を抑えたElephone PX。スペック的に近いUMIDIGI A5 Proとの価格差は約40ドル。40ドルの差額で、ポップアップ式カメラ、ストレージは倍の64GB、充電はUSB Type-Cであることを踏まえると、そのコスパ度はUMIDIGI A5 Proに匹敵するように思います。
▼2019年11月2日時点の価格は、Banggood、GearBestともに同価格の139.99ドル。この価格がセール価格の目安です。
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