DOOGEE T30 Ultra 実機レビュー、Helio G99 / RAM 12GBでキビキビ動作、11型 2.5K 解像度 / NetflixでのWidvine L1にも対応 | Win And I net

DOOGEE T30 Ultra 実機レビュー、Helio G99 / RAM 12GBでキビキビ動作、11型 2.5K 解像度 / NetflixでのWidvine L1にも対応

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今回レビューする製品は、CPU(SoC)にHelio G99を搭載する11インチ Android 13タブレットの「DOOGEE T30 Ultra」。先行して「DOOGEE T30 Pro」が販売されていますが、メモリを8GBから12GBに増量し、その他 急速充電などの一部の機能を抑えたうえでの販売です。

AnTuTu ベンチマークスコア 約40万となる Helio G99はサクサクと動作し、2.5K 解像度の液晶は、文字などを拡大しても滑らかな表示です。

また、動画配信サイトの動画を高画質再生可能な Widevine L1において、Netflixにも対応していることも大きなポイントです。

レビューする製品はこちら

DOOGEE T30 Ultra、Amazon

DOOGEE T30 Ultra、AliExpress

 

DOOGEE T30 Ultraのスペック

概要については以下の記事にて掲載していますが、あらためてスペックを掲載します。下表では、T30 Pro / Ultraに共通して特徴となる事項を赤文字、先行販売のT30 Proから抑えた事項をピンク網掛け、スペックアップとなった事項に黄色網掛しています。

DOOGEE T30 Ultra、Helio G99搭載の2.5K 解像度 11インチタブがリリース。人気のT30 ProからRAM容量アップ

 

CPU MediaTek Helio G99、6nm プロセス、最大 2.2GHz
GPU Mali-G58 MC2
メモリ 12GB LPDDR4 + 拡張メモリ 最大 20GB
ストレージ 256GB
ディスプレイ 11インチ、解像度 2560 x 1600、IPSパネル、明るさ 250nits
WiFi 11a/b/g/n/ac
Bluetooth / GPS Bluetooth 5.2、GPS搭載
LTE FDD: B1/2/3/4/5/7/8/12/17/18/19/20/25/26/28A/28B/66

TDD: B34/38/39/40/41

カメラ リア 16百万画素、フロント 8百万画素
バッテリー容量 8580mAh、18W 急速充電
サイズ 256.5 x 168.0 x 7.6mm、539g
OS Android 13
その他 4スピーカー(Hi-Res対応)、アルミ製ユニボディ、Widevine L1 サポート

 

実機を確認したうえで、スペックの特徴となる事項について補足します。

  • T30 Ultra / T30 Proともに、他の同スペック帯の端末よりも優位な2.5K 解像度の液晶を搭載しています。11インチと大きな液晶ですが、文字を拡大した場合にも、文字のドットを確認できず、滑らかな表示です。
  • 液晶の明るさは250nitと控えめですが、暗さを感じません。
  • 急速充電は、T30 Proの33Wから18Wへと変更になっています。
  • 一方、冒頭に記載のとおり、物理メモリ(拡張メモリの機能もあり)は、T30 Proの8GBからT30 Ultraは12GBと増量されています。
  • 動画配信サイトの動画の高画質再生可能な「Widevine L1」に対応しており、Netflixにも対応していることを特徴としてます。Widevine L1対応を謳うタブレットにおいて、Netflixに対応する端末は少なく、希少な存在です。

 

実機のシステム情報

続いて、以下の記事で紹介のアプリ「Device Infor HW」から抽出のシステム情報を掲載します。

Android 端末のシステム情報抽出なら「Device Info HW」。無料アプリながらも広告なし、多くの情報を抽出可能

 

▼最下段に「フラッシュ=UFS」と記載のとおり、ストレージはeMMCより高速なUFS。実測の速度は後述していますが、PCでのSATA SSDに近い速度です。メモリは12GB LPDDR4X

 

▼Helio G99は Cortex-A76 x 2 / Cortex-A55 x 6の8コア、GPUはMali-G57 MC2

 

▼11インチ 2560 x 1600の高解像度であることも、「DOOGEE T30 Ultra」の特徴の一つです。「Modes」に60Hzとありますが、リフレッシュレートは60Hzの固定です。90Hz / 120Hzに対応する場合、この項目に複数のパターンが掲載されています。

 

▼物理メモリ 12GBを搭載していますので、複数のアプリを起動している状態でも、Fee領域は約8GBと余裕です。ストレージはベンチマークアプリを複数インストールしていますが、空き容量 約216GBとこちらも余裕です。

 

▼センサーの搭載・有効な情報は、左のグリーン(有効)・レッド(無効)で確認することができます。「バロメーター」以外は有効であり、タブレットとして優秀(一般的なスマホと同等)です。

 

Widevine L1の対応状況

動画配信サイトの動画を高画質再生可能な「Widevine L1」の対応状況について、以下のアプリで確認してみました。

購入した Android タブレットのWidevine L1対応の確認なら「DRM Check」アプリが便利。起動後に即視認可能

 

▼アプリ「DRM Check」にて、L1対応であることを確認しました。また、hulu、Amazon プライムビデオのアプリにおいても確認済です。

 

▼以下の画像はNetflix アプリでの再生の仕様です。多くのタブレットは、Widevine L1対応の場合も Netflixには対応していないことが多いのですが、Netflix アプリにて、L1対応、FHDでの再生可能であることを確認しています

 

メモリ拡張の手順

本製品は、最大 20GBまでの拡張メモリ(ストレージの空き容量のうち、仮想的にメモリに割り当てる)に対応しています。以下の記事に記載のとおり、Android タブレットの製品に応じて、拡張メモリの設定項目は異なりますが、本製品は「設定」の大項目の「Hybrid Memory」にあり、わかりやすいです。

Android タブレットのメモリ拡張機能、複数パターンの設定項目と設定方法のまとめ

 

▼画面はクリックで拡大できます。「設定」にある「Hybrid Memory」の項目をタッチすると、右の画面が表示されますので、水平のバーを拡張メモリとして割り当てたい容量にスライドします。スライドすると再起動を求められますので、再起動して設定完了です。なお、「実機のシステム情報」にて記載していますが、拡張メモリはシステム情報メモリに表示されません。

 

▼システムの仕様どおり、拡張可能な最大メモリは20GBです(Hybrid memory size : 20GBとあります)。拡張メモリはストレージの空き容量を割り当てるものであり、物理メモリほどに高速ではありませんが、安心感に繋がります。

 

外観

付属品と外観について掲載します。他の中国ブランドの製品も含め、金属製の背面とする製品が多いですが、本製品も同様にアルミ製の背面となり、質感はかなり高いです。

なお、当初販売版の特典である可能性もありますが、上質なケース(マグネットでの画面オンオフに対応)と、ガラスフィルムが付属していました(今回のレビューにおいては、ガラスフィルムを使用していません)。

 

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DOOGEE T20 Ultra 実機レビュー、Helio G99、迫力の12インチと4スピーカー搭載でNetflixの高画質再生にも対応

 

▲▼DOOGEEのタブレットは、上の記事で実機レビューの「T20S」「T10S」「T20 Ultra」に続いて 4製品目となりますが、白地に製品のイメージ画像といった 同様の外箱です。

 

▼ガラスフィルムも付属していました。Android タブレットにて あとからガラスフィルムを購入する場合、その選択が難しいため、付属しているのはありがたいです。なお、本体にはPET フィルムも貼り付けられています。

 

▼本体は上質なケースに収められています。

 

▲▼タブレットを収める枠はTPUですが、それほど硬くもなく(どちらかと言えば、柔らかい部類)、また、枠の厚みは、他のタブレットのケースと比較すると細いほうです。

 

▼ガラスフィルムが付属していますが、予めPET フィルムが貼り付けられています。貼付済のフィルムは、気泡や埃の混入もなく、他のスマホやタブレットのフィルムと比較すると、引っ掛かりもなく滑らかです。ただし、指紋や油脂の付着は、多くの他のフィルムと同様に やや目立ちます。

 

▲▼純正ですので、スピーカーやカメラの位置、電源ボタン・音量調節ボタンの操作に課題はありません。

 

▼ケースのスタンドを利用した様子。角度の調整はできません。

 

▼ツートンの背面。大きな面積を占める右側はアルミ製、左側は樹脂製のはずですが、質感的には左側もアルミ製のように見えます。また、左側の部分は明らかに色とデザインが異なるものの、大きな違和感はなく、むしろ よいアクセントになっています。

 

▼イヤホンジャック、スピーカー、SIMトレイ、USB Type-Cポートを拡大。拡大すると、ツートンの隙間が多少目立ちますが、実機では気になりません。

 

▼右側のスピーカーを拡大。スピーカーは縦持ちでの上下に2個づつ配置の4スピーカーです。

 

▲▼横持ちでの下側にキーボード端子があります。中央のDOOGEEのロゴは目立たず好感が持てます。

▲▼キーボードケースはおそらく、AliExpressのこちらで販売のT30 Proと共通かと思います。ディスプレイが大きく高解像度 、かつレスポンスもよいタブレットであり、私はキーボードケースの購入を検討中です。

 

▼逆サイドからの撮影。下側にスピーカーが2つありますね。

 

▲▼カメラ周り、電源ボタン・音量調節ボタンを拡大。このあたりのデザインもよく、作り込みも丁寧です。

 

ディスプレイ

2.5K 解像度を特徴の一つとする製品ですが、さすがに Web サイトの文字を拡大してもドットは目につかず、滑らかです。当初、250nitと明るさ控えめの液晶を気にしていましたが、明るさ最大にして使用することがないために、心配無用でした。私としては、他のタブレットでは 明るさ70〜75%あたりにするところを、本製品では80%にすると程よい明るさです。

一方、Web サイトなどの原色系の色に多少のギラつきがあることが、多少気になります(一般的には、気にならないレベルかと思います)。

なお、写真の壁紙は、鮮やかさがわかるよう、壁紙アプリからダウンロードしたものに変更しています。

 

▼他のタブレットと同様に、周囲の物の映り込みはありますが、鮮やかな液晶です。左右上下のベゼル幅の太さは標準的です。

 

▼写真の角度から見ると色相が変化しますが(実機は写真よりも鮮やかですが、他のタブレットと比較すると、色相の変化が多少大きい)、この角度から見ることもないために許容範囲です。

 

▼当サイトのトップページの表示です。原色系の色に、多少のギラギラさを感じますが許容範囲です。色合いとしては、寒色系・暖色系にも寄らず、自然な色合いです。なお、色合いは、設定画面の「ディスプレイ」「カラー」の項目から変更できます。

 

DOOGEE T20 Ultra 実機レビュー、Helio G99、迫力の12インチと4スピーカー搭載でNetflixの高画質再生にも対応
今回レビューする製品は、CPU(SoC)に Helio G99を搭載するAndroid タブレット「DOOGEE T20 Ultra」です。同社の、Helio G99搭載のタブレットとしては「T30 Pro」「T30 Ultra」が販売され...

▲▼左は上の記事で実機レビューの、12インチの「T20 Ultra」です。1インチのサイズ差以上の大きさの相違を感じます。

 

▼「T30 Ultra」単体での確認では気が付かなかったのですが、液晶は多少の赤みを帯びています。

 

ベンチマークスコア

続いて、実機で計測のAnTuTu ベンチマーク、Geekbench 6のスコア、ストレージの速度を掲載します。

 

▼AnTuTu ベンチマーク v10のスコアは 393,047と、他のHelio G99を搭載する製品と比較すると1~2万ほど低いスコアですが、体感レスポンスは他の製品と同じです。

従来の中国ブランドのメインストリームのCPU(SoC)は、UNISOC T616 / T618あたりでしたが、これらと比較すると、AnTuTu ベンチスコアは約10万ほどアップし、後述の体感レスポンスにも効果があります。

 

▼Geekbench 6のスコアは「シングルコア 728、マルチコア 2000」

 

Androidでストレージの速度計測なら「CPDT Benchmark」、メモリの速度も計測可能で、機種により大きな相違も

▲▼上の記事で掲載の「CPDT」で計測のストレージの速度は「Write 397MB/S、Read 430MB/s」。PCのSATA SSDよりも少し遅い速度ですが、Android タブレットでの大容量アプリのインストールなどは快適です。

 

体感レスポンス

これまで、Helio G99を搭載するスマホ・タブレットは、本製品以外も含めて 6製品目となります。他のHelio G99を搭載する製品と同様に、キビキビと動作します。

  • これまで、中国ブランドのタブレットは、AnTuTu ベンチスコアが約25万〜30万となる UNISOC T616 / T618あたりがメインストリームでしたが、これらと比較すると、スリープから復帰時の挙動など、よりキビキビと動作していることを実感できます。
  • AnTuTu ベンチスコアが約80万クラスのスマホと比較すると、さすがにアプリの切替やChromeのスクロール時の表示、その他においてキビキビ感は欠けますが、普段使いでは十分にサクサクと感じるレスポンスです。
  • iPad 2017モデルの古い製品との比較では、iPad OSとAndroidのアニメーション効果、基本スペックの相違とあいまって、本製品がよりキビキビと動作します。
  • 体感レスポンスとは異なりますが、ワイヤレスアップデートが多いことも安心感につながります。
  • ストレージはUFSであるため、AnTuTu などの大容量アプリのインストール時にも 待たされ感が少なく快適です。

 

LTE接続

サブ回線として運用している、ドコモ回線のOCN モバイル ONEのSIMを挿入し、LTEの回線速度を計測してみました。千葉市郊外の自宅での計測ですが、他のスマホ・タブレットと同様の速度が出ています。なお、APNはプリセットされておらず、手動で設定する必要があります。

 

 

カメラ

10~11インチクラスのAndroid タブレットは、8百万画素 あるいは13百万画素のリアカメラを搭載することが多いですが、本製品は16百万画素のカメラを搭載しています。

ただし、スマホと比較すると低画素なため、あくまでメモ書き代替の機能と捉えるべきです。室内のみで撮影しましていますが、メモ書き代替として十分です。気づきとしては、色合いは自然ですが、保存が多少遅い(遅いと言っても2秒ほどですが)ように感じます。

 

サウンド

上の写真のように、横持ちでの左右両サイドに2個づつ、4スピーカーの本製品ですが、音量・音質ともに良好です。

  • 音量は大きすぎず、小さすぎず、標準的な調整幅です。
  • 4スピーカーですので、当然ながらも2スピーカー以上の音の広がりを感じます。
  • 音質としては、中高音重視のように感じ、もう少し低音のインパクトが欲しいところ。スマホと同様に、多少 シャカシャカした音質であることも気になります。これは、私がスマホの音質が好みでないことが大きく、一般的には気にならない程度です。

 

まとめ

国内外通販で人気の「DOOGEE T30 Pro」の派生モデルとなる「DOOGEE T30 Ultra」のレビュー記事でした。Proと比較すると急速充電(Proは33W、Ultraは18W)など 抑えられた機能もありますが、物理メモリは8GBから12GBへと増量となっています。

Web サイトなどの原色系の色合いに多少の派手さも感じますが(気にならない方も多いと思います)、以下の事項など、このクラスとしては充実したスペックであり、それぞれの使用感も良好です。このため、スペック・機能が充実したタブレットをお探しの方には、筆頭候補の一つとなる製品です。

  • 2.5K 解像度の液晶は、文字などを拡大しても滑らかな表示。
  • 11インチの大型液晶、NetflixのWidevine L1にも対応、4スピーカー搭載で、動画再生には特に適しています。
  • Helio G99、物理メモリ 12GB(拡張メモリも含めると合計 32GB)、高速なUFS ストレージの搭載で、普段使いではサクサクと動作。
  • アルミ製の背面も上質で、細部の作り込みも丁寧。

 

 

2024年10月26日追記。詳細は以下の記事に記載しましたが、基本スペックはそのままに、OSをAndorid 14に更新したモデルが販売されています。
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