2019年2月22日に、ドスパラよりAtom X7 Z8700を搭載するStick PC「DG-STK4C」が販売されました。メモリ 4GB、ストレージ 32GB、Windows 10 Home 64 Bitを搭載し、価格は14,800円(税抜)。
私はStick PCよりもミニPC推しなのですが、Z8700にパワーアップしたうえでこの価格であれば十分に魅力的。今回は先日紹介の上位機「DG-STK5S」と比較しつつ、「DG-STK4C」のスペックを確認してみました。
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DG-STK4Cのスペック、DG-STK5Sとの比較
DG-STK4Cのスペックをその上位機 DG-STK5S、そして無理やり感があるのですが、Atom Z87xxを搭載するGPD Win 1 / GPD Pocket 7(いづれも現在は旧機種)と比較してみました。
DG-STK4C単体でみた場合、ストレージが32GBでなく64GBであれば更によいのですが、14,800円の価格を考慮するとやむを得ないですね。
Stick PCでは海外製品においてもZ8350を搭載するものが多いのですが、ポイントとなるのはAtom X7 Z8700のレスポンス。
私の使用感ではAtomの後継となるApollo Lakeとの比較(N3450)では、Z8350はWebサイト閲覧でもやや引っ掛かりを感じます(通常利用では実用的な範囲)。Z8350搭載機種の参考記事、上位となるZ8750の記事は以下。
▼Z8350搭載機
▼Z8750搭載機
Atom X7 Z8700のレスポンス、ベンチマークなど
手元にZ8700を搭載するPCがないため、他サイトからの引用です。
- 2015年に発売のSurface 3に搭載されており、Windows 7時代のハイエンドノートに匹敵する実力を持つとのこと(Surface 3でAtom x7-Z8700の実力をチェック、PC Watchより)。
- 上記コメント「Windows 7時代のハイエンドノートに匹敵」はかなり褒めすぎ感があるのですが、海外サイト「Intel Celeron N3450 vs. Intel Atom x7-Z8700」によると、ベンチマークCinebench R11.5にてApollo Lake N3450を100とした場合、Z8700のSingle-Coreは90、Multi-Coreは91
- 一方、Cinebench R11.5にてZ8700を100とした場合、Z8350のSingle-Coreは81、Multi-Coreは80
上記ベンチマークなどと、私が所有の下位となるCPU (Z3775 / Z8350)の使用感も含め、ポイントは以下となります。
- 上記により、ドスパラ公式サイトに記載のとおり、「音楽再生やインターネット閲覧などの単一作業に役立つ低価格モデル」として十分に実用的。
- 、上位機と比較しない限りはWebサイト閲覧において遅いと感じることはありません。快適利用には、むしろWiFi環境が重要。
外観・機能
私は以下のファンレスのStick PCにてその冷却に苦労しましたが、DG-STK5Sの冷却対応などをみていきます。
▼ケース上側には、冷却用に無数の穴が開いており、側面にもスリットがあります。
▲WiFiアンテナも装備されています。また、USB 3.0が2つあるため、以下のようなLANポート付きのUSBハブにて有線接続する手段もあります。
▼ボディの4/5ほどの面積がありそうなヒートシンクに小さなファンが備え付けられており、冷却高価も十分でしょう。
ただし、ファンのサイズは4cm角でしょうか。小さなファンの高回転で風量を維持するため、そのファンノイズが懸念されます。
まとめ
「DG-STK4C」の最大の魅力は14,800円(税抜)の価格となりますが、Atom Z8350ではなくZ8700を搭載していることで、かなりコスパ度が高くなりました。
26,800円(税抜)の「DG-STK5S」の場合には、Beelink Gemini X45(Win 10 ミニPC Beelink Gemini X45の実機レビュー、Gemini Lake/RAM 6GB搭載でサクサク動き、静けさも特筆もの)などのミニPC推しですが、「DG-STK4C」は「買い」との判断です。
▼ドスパラサイトへのリンク
ドスパラ公式サイト
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