今回レビューする製品は、15.6インチ 4K 解像度のディスプレイ、CPUにインテル 第12世代 Core i9-12900HK、GPUにNVIDIA GeForce RTX 3050 Tiを搭載する「Dell XPS 15 (9530)」です。2023年10月1日現在では、インテル 第13世代 Coreを搭載のモデルが販売されており、旧モデルの製品です。
筐体は現行モデルと同じデザイン、アルミ製シャーシにカーボン製のパームレストを使用し、狭いベゼル幅とあわせて高品質かつクールなもの。そして私個人として好みの事項は、15.6インチにしてテンキーなしのキーボードであり、大量タイピングにも向いています。
なお、今回のレビューは「デル アンバサダープログラム」のモニターに参加し、デルさんよりお借りした端末に基づいています。
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Dell XPS 15、モニター機のスペック
「デル アンバサダープログラム」にて お借りしたモニター機のスペックは以下です。直近のインテル 第13世代 Coreを搭載するモデルではありませんが、Core i9-12900HK / GeForce RTX 3050 Tiを搭載するハイエンドモデルです。
CPU | Core i9-12900HK、14コア 20スレッド、TDP 45W |
GPU | NVIDIA GeForce RTX 3050 Ti、4GB GDDR6 |
メモリ | 16GB LPDDR5、4800MHz、デュアルチャネル |
ストレージ | 512GB M.2 PCIe SSD Gen 4 SSD |
ディスプレイ | 15.6インチ、解像度 3840 x 2400、光沢、タッチパネル、明るさ 500 nits、100% AdobeRGB、99% DCI-P |
WiFi | Wi-Fi 6 |
Bluetooth | 5.3 |
ポート類 | Thunderbolt 4 (USB 3.2 Gen 2) x 2、USB 3.2 Gen 2 Type-C、SDカード スロット |
バッテリー | 84292 mWh(フリーソフトで確認) |
サイズ | 344.40 x 230.10 x 18.4 mm、約1.84kg |
OS | Windows 11 Home |
その他 | ステレオ ウーハー2.5 W x 2およびステレオ ツイーター1.5 W x 2 = 8 W |
2023年10月1日現在の現行モデルは以下の仕様となっています。今回のレビューモデルからCPUとGPUがスペックアップし、液晶の上位モデルは有機ELパネルです。
- CPUは、インテル 第13世代のCore i5-13500H / Core i7-13700H / Core i9-13900Hから選択
- GPUは、NVIDIA GeForce RTX 4050, 6 GB GDDR6を選択可能
- メモリは16GB / 32GB / 64GBから選択
- ディスプレイは、FHD+ / 3.5K OLED タッチパネルから選択
▼冒頭にも記載しましたが、以下のInsprion 16と同様に、大量タイピングを行う私としては、テンキーレスであることがメリットの一つです。テンキー付きの場合には、ディスプレイとキーボードの中心線がズレてしまい、長時間のタイピングでは疲れてしまいます。
Inspiron 16 (5635)、テンキーレスが魅力の16インチ、大量タイピングを行う方には特におすすめ
実機のシステム情報
続いて、実機から抽出のシステム情報を掲載します。
▼Windows 11のデバイスとWindowsの仕様より。もちろん、製品情報どおりのCore i9-12900HK、16GB メモリ、OSはWindows 11 Home
▼ディスプレイは仕様上の解像度 3840 x 2400に対して、推奨は 3456 x 2160となっています。拡大の推奨は250%と程よい大きさです。
▲▼上の記事で紹介のフリーソフト「HWiNFO」から抽出のシステムの概要。クリックで拡大できます。
▼CPUの情報を拡大、Alder Lake-HのCore i9-12900HKは、Pコア 6コア 12スレッド、Eコア 8コア 8スレッドの合計 14コア 20スレッド、TDP 45W
▼DDR5-4800のメモリはデュアルチャネルのはずですが、クアッドチャネルと表記されています。
▲▼メモリの型番は「モジュール部品番号: M425R1GB4BB0-CQKOL」とあり、以下のSamsung チップを搭載した「A-Tech」の製品と思われます。
▲▼PCIe SSDの型番は「PC SN810 NVMe WDC 512GB」とあり、Western Digitalの製品です。ググってみると以下の製品が該当し、製品説明では読み取り 6000MB/s、書き込み 4000MB/sとあります。後述のベンチマークスコアでは、公表値以上の速度が出ています。
外観
天板と底板はアルミ製、パームレストはカーボン製と、デザイン・質感ともにかなり良いものです。手元にある、あるいはこれまでにメーカーさんからお借りしたPCも含めて、デザイン・質感はトップクラス。MacBook Pro 15(所有する旧製品)、Xiaomiの製品も質感高いですが、本製品は同水準、もしくは本製品の質感がより高いもの。
▼右サイドは、USB 3.2 Gen 2 Type-CとSD カードスロット。厚みは18.4 mmと特筆するほどに薄くはないのですが、底板と先端(左側)に向けて絞り込まれているため、数値以上に薄く見えます。
▼CNC機械加工プロセスで削り出されたアルミ製の筐体は、サイドから見ても美しいです。
▼背面からサイドにかけての作りこみも丁寧で美しいです。
▼MacBook Pro 15 Retina Late 2013に重ねてみました。サイズは本製品が一回り小さく、質感も同水準以上です。
▼左サイドは、電源・映像出力対応のThunderbolt 4 x 2個備わっています。外部モニターに接続してみましたが、もちろん双方ともに機能しています。左右サイドのどちらかに USB-A ポートがあるとよいのですが、ボディの厚みを見ると 搭載スペースがありません。
▼「USB-Aポートがあるとよい」と記載しましたが、以下のUSB 接続ケーブルが付属し、USB-A / HDMI ポートを拡張できます。写真は割愛しましたが、ケーブルを背面に収納することができ、他のPCでも欲しい機器です。
▼唯一とも言える使いにくさは、ディスプレイを開く際に指を入れる部分が小さく、両手で開く必要があること。
▼私は天板中央にロゴのあるPCは好みでないのですが、Dellの場合には多少控えめなロゴで 大きな違和感はありません。なお、照明・カメラの関係上、ロゴは黒く見えますが クローム調です。
▲▼アルミ製の底板も美しく、剛性も確保しています。なお、下の拡大写真のとおり、プラスネジではなくトルクスネジです。
▼カーボン製のパームレスト。サラサラとした手触りですが、他の多くのブラックのパームレストのPCと同様に、長時間タイピングしていると油脂の付着が目立ちます。
▼130Wの大きな電源アダプターです。なお、65Wの電源アダプターを使用したところ、「低速の充電ケーブル」との通知はありますが、充電できています。
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