高品質でコスパの高い中国製のノートPCとして、発売前から注目していたChuwi Lapbook Air。私が頻繁に参照している、中国製のPCなどをメインとする海外レビューサイト「TechTablets」では、 「2017年に販売された、Apollo Lakeを・ファンレスのノートPCのベスト3(※)」として、当機種が紹介されています。
今回、このChuwi Lapbook Airを海外通販サイト「Geekbuying」さんよりお借りしましたので、今後 何回かに分けてレビューします。初回となる本日は、その外観のレビューです。
※ 上から順に、Jumper EZBook 3 Pro バージョン4(現行バージョン)、 Chuwi Lapbook 12.3、Chuwi Lapbook Airとしています。
▼今回のレビューは、こちらのChuwi Lapbook Air。2018年1月2日の価格はUSD 379.99
Chuwi Lapbook Air (Geekbuying サイト)
Chuwi Lapbook Airの概要
まずは基本スペックの確認です。
以下のスペック表は、2017年10月の記事「待望のChuwi Lapbook Air、海外動画に観るEZBook 3 Plusとの比較」にて掲載したもの。
比較対象として、私が所有するJumper EZBook 3 Proと、Lapbook Airと同じ14.1インチのJumper EZBook 3 Plusとしています。
なお、このJumper EZBook 3 Plusですが、CPUにCore M3を搭載していることから、人気製品になると予想していたのですが、TNパネルであるためか、国内外ともに盛り上がりに欠けているようです。
スペック表以外のLapbook Airの特徴として、以下があります。
- アルミ製のボディ。中国製PCで売れ筋の製品は概ねアルミ製ボディです。
- キーボードはバックライト付き。
- ストレージは、M.2 SSDを増設可能。
- MacBookと同様、背面のロゴはディスプレイ点灯に伴い光ります。
なお、人気の高いJumper EZBook 3 Proと比較すると、メモリは8GBと2GB多い仕様となっています。
発売前のChuwi FranceのTwiiterに、CPUにはCore M3搭載との情報もあり、海外では期待感が高まっていたのですが、最終的にはCeleron N3450となっています。
Chuwi Lapbook Air、外観レビュー
取り急ぎの外観レビューです。本日、手元に届いたばかりであり、必要に応じて写真は後日追加、ベンチマーク・レスポンスなどのレビューは後日対応となります。
では、写真を中心にコメントを添えてのレビューです。
▼外箱はChuwiの他製品と同様にしっかりしたものです。Chuwiの製品を手にするのは、Hi8 / Hi10 Proに続き3つめとなりますが、外箱にも手を抜かないChuwiです。
▼内装もしっかりと保護されています。
▼付属品は電源と簡易的な説明書類。
▲アルミ製ですが、MacBook Airや他の中国メーカーと異なり、グレーっぽい色調です。
このグレー調は以下のHi10 ProやChuwiの2 in 1タブレットと同様ですが、Hi10 Proよりもギラギラ感が少なく、落ち着いたイメージです。
▼天板の色調をChuwi Hi10 Pro(上)、MacBook Air(中)と比較。MacBook Airと比較すると、同じアルミ製のボディでもグレー色が強いのがわかります。Lapbook Airは落ち着いた色調でオフィスの使用でも違和感はないでしょう。
▼裏面より。
他の中国製PCと同様、ゴム脚・ネジの位置などMacBook Airとそっくりです。MacBook Airは特殊ネジを利用しているのに対し、Lapbook Air、EZBook 3 Proともに普通のプラスネジとなっています。分解する方は少ない(必要ない)と思いますが、ご参考まで。
▲▼写真右下のゴム脚の上の扉を開いて、M.2 SSDを増設することができます。
ちなみに、以降の写真も含め、拡大写真はiPhoneにて撮影していますが、iPhoneの場合には実際の写真よりもかなり明るめに写っています。
▲▼M.2 SSDの蓋の部分に2242と刻印があります。M.2 SSDのサイズは数種類あるのですが、サイズが記載している心配りはありがたい。
私が購入したJumper EZBook 3 Proの旧バージョンは、裏蓋を開けてSSDを増設する必要があったのですが、SSDのサイズの確認に、海外サイトを参照したり、裏蓋を開けたり、多少時間を要しました。
▼所有するMacBook Air 11(上)、Jumper EZBook 3 Pro(中)、Chuwi Lapbook Air(下)を並べて撮影。
▲撮影角度の影響だと思いますが、ヒンジ側はChuwi Lapbook Airが最も薄いように感じます。こうしてみると、MacBook Airの液晶はかなり薄いです。
▼私の好きな角度から。アルミ製のボディのみをみると(キーボードの質感に相違あり)、3製品の質感はほぼ互角です。
▲Jumper EZBook 3 ProとChuwi Lapbook Airは、キーボード側の周囲がダイヤモンドカット加工されており、角の部分が反射しているのがわかります。
▼逆サイドから。Chuwi Lapbook Airの先端は、MacBook Airと同様にかなり薄く見えます。
MacBook AirとEZBook 3 Proの外観比較の参考記事です。
▼右側のポート類です。イヤホンジャック、USB 3.0×2と並んでいます。USBの抜き差しは固くもなく緩くもなく普通です。
▼左側のポート類。miniHDMI、電源、カードスロットと並びます。
最近の国内製PCの電源部分をじっくり見たことがないのですが、Jumper EZBook 3 Pro、Chuwi Lapbook Airともに、電源端子はかなり細目。
▼キーボードとタッチパッド。
キーボードは一般的な黒字に白の印字ではなく、ボディよりやや濃いめのグレーに、グレーがかった白の印字となっています。見る角度によっては、この印字が見にくかったりします。
なお、この配色によるものか、あるいは何らかの処理によるものか、キーボードに手の脂汚れが付着しにくい(目立ちにくい)ように感じます。
▲できれば、最右列は誤タッチを防ぐたみにEnterキーの列(右から2番目)がよかったのですが。現在、当記事はLapbook Airを利用してタイピングしているのですが、2,000字もタイピングすると慣れたものの、当初は誤タッチもありました。
▲▼別角度からの撮影と拡大写真。
キーストロークは深めで、ややしっかりめにタイピングする必要があります。
▲Jumper EZBook 3 Proでは、印字部分がシールでありチープ感がありますが、Lapbook Airはこれだけ拡大しても、安っぽさはありません。タイピング自体は購入直後から何の違和感もなくブラインドタッチできています。
▼キーボードのバックライトを点灯。「Fn + Esc」でオンオフできますが、輝度可変式ではないようです。
▼タッチパッドを拡大。
▲Jumper EZBook 3 Pro、Chuwi Hi10 Proでは、タイピング中にタッチパッドに触れてしまい、思いがけない操作となることが多いため、タッチパッドを無効にしています。
Lapbook Airでは頻度は少ないものの、やはりタイピング中にタッチパッドに触れてしまうため、タッチパッドを無効にしました。
▼Chuwiのロゴを点灯させた様子。
他の中国メーカーでは、すぐに剥がしたくなるデザインのロゴもありますが、Chuwiはシンプルでよい感じです。さらにロゴが光るとくれば、スタバで使用したくなります。
▼ディスプレイを角度いっぱいに拡げた様子。
▼前面より。ボディと同色のベゼル色の製品と比較すると、黒のベゼルで幅も狭いためにスタイリッシュかつ引き締まって見えます。
まとめ
Chuwi Lapbook Airの初回レビューとなる今回は、外観中心でお届けしました。中国製PCを見たことがない方が手にすると、その質感のよさに驚かれるかと思います。全般的に、4万円前後の価格でこの質感は、国内メーカーの製品ではあり得ないほどのものです。
本元のMacBook Air、売れ筋のJumper EZBook 3 Proとの比較にて、Chuwi Lapbook Airの外観をまとめると以下となります。
Chuwi Lapbook Airは、そのデザインと配色から Xiaomi Mi Notebook Airを意識していると思われ、価格差のあるEZBook 3 Proと比較するのは、EZBook 3 Proには酷なのですが。
- アルミ製ボディ自体の質感は、3製品とも遜色なく質感の高いもの。
- キーボードの質感はEZBook 3 Proよりもかなり高い。
- キーボード・タッチパッドを含めた質感は、MacBook Airに十分匹敵するもの。
▼Chuwi Lapbook Air、文中で記載したPCの販売サイト(Geekbuying)へのリンクです。
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