Let’s note CF-QV8を分解、SSDの換装手順と内部の構成を写真で概説 | Win And I net

Let’s note CF-QV8を分解、SSDの換装手順と内部の構成を写真で概説

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Let’s note「CF-QV8」のSSD 換装の手順、内部の構成について記載します。中古で購入の「CF-QV8」ですが、標準装備のSSDはPCIe SSDではなく SATA SSD。SSD スロットは SATAとPCIe(3.0)の双方に対応しています。

Let’s noteのSSDに換装において、ThinkPadなどの他のPCと比較すると底板のネジの数は多いのですが、底板の取り付け面のツメがなく、簡単に底板を開き、SSDを換装することができます。

CF-QV8のスペック

当記事を参照されている方には不要と思いますが、あらためて「CF-QV8」のスペックを記載します。なお、私は以下の一つめのリンク先記事で掲載の、液晶がジャンクの中古を購入しました。今回の分解・内部構成の確認の目的は、PCIe SSDの換装よりも、液晶ケーブル接続の確認を主眼としたものです。これにより、PCIe SSDへの換装は、BIOSでの確認のみ行っています。

Let’s note CF-QV8、不具合のある液晶の状況。中央の黒帯と右サイドの縦ラインの事例

Let’s note CF-QV8、12インチ 2.8K 解像度、Core i5-8365U搭載の中古PCが4万円切りで販売中

 

CPU Core i5-8365U、4コア8スレッド、最大 3.6GHz
GPU Intel HD Graphics 620
メモリ 8GB LPDDR3 SDRAM、オンボード、換装・増設不可
ストレージ M.2 SATA SSD 256GB(標準装備はSATA、PCIe SSDに換装可能)
ディスプレイ 12インチ、IPS、タッチパネル、解像度 2880 × 1920ドット(3 : 2)
WiFi 11a/b/g/n/ac準拠
Bluetooth 4.2
ポート類 USB-C(Thunderbolt 3対応、PD対応)、USB-A 3.0 x 3個、VGA、HDMI、有線LAN
バッテリー容量 未確認
光学ドライブ 未搭載
キーボード キーピッチ 19 x 15.2mm、、バックライトなし
サイズ 幅273 mm × 奥行き209.2 mm × 高さ18.7 mm、約949g
OS Windows 11 (新品販売時はWindows 10)
その他 顔認証に対応、指紋認証を搭載、nanoSIM カードスロットあり

 

CF-QV8、SSDの換装手順

SSDの換装にあたり、事前に用意するものと換装手順に分けて記載します。

用意するもの

ドライバーはお手元にあるかと思いますので、換装するSSDについて記載します。SATA / PCIe 接続の双方に対応していますが、2280サイズ、かつ片面実装のSSDとなります。両面実装のSSDの取付は試していませんが、SSD スロット・ネジの高さから、片面実装となるとの認識です。

なお、通販サイトでは PCIe 4.0のSSDが多数販売されていますが、CF-QV8に対応するPCIe SSDは 3.0どまり。PCIe 4.0のSSDに換装しても、PCIe 3.0の3,000MB/s あたりの速度となります。

 

▲私が換装したPCIe 3.0 SSDは、上の片面実装の製品です。手元にあったものを流用しているために 256GBですが、1TBの場合にも 8,313円(2024年8月12日のタイムセール価格)と安価です。ただし、OS クローンソフトが付属しないため、OS クローンを行う場合には 別途用意する必要があります。

なお、私は以下の無料トライアル版でのOS クローンソフトを何度も利用しています。ただし、トライアル版を使用時のプロセスが変更となっている可能性があり、事前にソフトをダウンロード・インストールするなど、確認する必要があります。

Macrium Reflect Free Trials、無料トライアル版でのWindows OSクローンの手順

 

▲所有する製品ではないため、片面実装であることは念のため確認ください(他サイト情報では 片面実装です)。Crucialなどの大手ブランドのSSDの場合、以下のOS クローンソフトを無料で使用できるメリットがあります。

Crucial SSDのOSクローンに無料配布の「Acronis True Image for Crucial」を試してみた。クローン手順を画像で概説

無料OSクローンソフト、大手SSDブランド4社のダウンロードサイトを確認しインストールしてみた

 

SSDの換装手順

「CF-QV8」におけるSSD 換装手順の大きなフローは以下です。なお、3~5は順番が入れ替わっても大丈夫です。

  1. バッテリーを外す
  2. 本体の、外したバッテリー側にある黒い樹脂のパーツ(ホイールパッドのケーブルの保護パーツ)を外す(ネジ 3本とツメで固定されています)
  3. 底板の10本のネジを外す
  4. 本体の、外したバッテリー側にある 5本のネジを外す
  5. 封印シールを外す

 

▼底板の全体像。某フリマにて、液晶がジャンクな中古を 1万円ちょいで購入したのですが、それなりに傷が付いています。

 

▼ホイールパッドの保護らしき樹脂製のパーツです。3本のネジを外し、中央の両サイドを浮かせると外れます。

▲樹脂製パーツを外しました。ケーブルがあるため、やはり保護パーツですね。

 

▼実際には 上記の樹脂製パーツを外していますが、15本のネジを外します。ネジの長さに応じ、赤丸・青丸・黄色丸で区分しています。なお、中央の赤丸のネジに、本来は保護のキャップがあるのですが、中古を購入時点で付いていませんでした。

▲▼プロセスと写真が前後しますが、下の写真は外したネジです。左から黒の樹脂製パーツを固定しているネジ、上の写真の青丸、赤丸、黄色丸です。

▲▼所有する製品とは異なりますが、以下のようなシリコンマットがあると PC 分解時のネジの紛失防止に繋がります。

 

▼本来、写真中央には封印シールがあるのですが、既に半分剥がれていました。前ユーザーが底板を外したことがあるようです。

 

▼全体像。2280サイズのM.2 SSDは、中央やや右の黒いカバーの下にあります。

 

▼黒いカバーを半分剥がしました。あとは他のPCと同様に、SSD 固定のネジを外して、SSDを入れ替えるのみ。

 

▼SSDを外しました。

 

▼片面実装の PCIe 3.0 SSDを取り付けました。今回は手順を確認するのみですので、ここまでです。macOSを導入しているSSDですが、BIOSにて認識していることを確認済です。

 

内部の構成

ごく一部となりますが、その他の内部の構成について記載します(後日、あらためて分解し追加します)。上と下の写真は あらためての全体像ですが、メモリはオンボード、SSDの増設はできません。下の写真の左上にCPUファン、上の中央やや右にCPUとヒートシンクがあります。

▲写真の右下に樹脂の電源ボタンがあります。この状態でひっくり返した場合、電源ボタンが外れて落ちてしまうことに注意が必要です。私は他のLet’s noteで何度も落としたことがあります。ただし、引っ掛けてあるのみのため、簡単に取り付けることができます。

 

▼CPUファン周辺を拡大。埃が積もっていることもなく、意外と綺麗です。

▲中央下の太いケーブルの下に、CMOS 電池があります。

 

▼ヒンジの液晶ケーブル側。液晶ケーブルはマザーボードの裏側に接続と思いきや、写真で見える側の接続でした。黒いシートを剥がすと確認できるはず。

 

▼総合的なレビューは、以下の記事にて投稿しています。

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