Beelinkより、CPUにCore Ultra 5 125Hを搭載するミニPC「Beelink SEi14」が販売されています。数ヵ月前から、インスタにてアナウンスされていましたが、6月28日現在では国内通販ともに販売中。
Amazonで販売のモデルは、DDR5 メモリ 32GB、PCIe 4.0 1TB SSDSの構成です。また、ハイエンドのミニPCらしく、USB4(Thunderbolt 4対応)、PCIe 4.0 SSDの空きスロットを装備しています。
引用元・販売元
2024年6月28日現在の価格は、Amazonが AliExpressよりも やや安価です(Amazonでは 111,800円)。
Beelink SEi14のスペック
上の画像のとおり、DDR5のメモリは2スロット、PCIe 4.0 SSDを2基 搭載可能です。最近のハイエンドのミニPCでは、増設用のSSDとして 2.5インチ SATA SSDではなく、PCIe 4.0 M.2 SSDとするモデルが増えてきました。
CPU | Core Ultra 5 125H、14コア(Pコア 4、Eコア 8、低消費電力 Eコア 2) 18スレッド、最大 4.5GHz |
GPU | Intel Arc Graphics |
メモリ | 32GB(16GB x 2) DDR5-5600、2スロット |
ストレージ | M.2 PCIe 4.0 SSD 1TB、M.2 PCIe 4.0 SSDの空きポートあり |
WiFi | WiFi6 対応 |
Bluetooth | 5.2 |
ポート類 | USB4、USB-C(データ専用)、USB-A Gen 3.2 x 2、USB 2.0 x 2、HDMI、DisplayPort、有線LAN |
サイズ | 135 x 135 x 44.6mm |
OS | Windows 11 Pro |
その他 |
▲▼製品紹介に、CINEBENCH R23 マルチコアのスコアは13451とあります。以下の記事にて、同じく Core Ultra 5 125Hを搭載する「Lenovo ThinkBook 13x Gen 4」をレビューしていますが、そちらでの マルチコアのスコアは 9310と、大きな差があります。ThinkBook 13x Gen 4はお借りした端末でのレビューであり、今は手元になく再計測できないのですが、ThinkBookのTDPを抑えた状態(28W)で計測した可能性もあります。
▼以下の記事にて、これまでに実機レビューしたPCの、CINEBENCH R23のスコアを一覧化しています。製品紹介どおりに、CINEBENCH R23 マルチコアのスコアを13451とした場合、Apple M2 Proよりも高いスコアとなり、Ryzen 9 6900HXと同じ水準、Core i5-13500Hに一歩及ばず。
CINEBENCH R23、ミニPC・ノートPC 30製品で計測のスコア一覧。キビキビ動作のスコアの指標
▼底板は樹脂製ですが、外枠は金属製(おそらく、アルミ製)。大きなヒートシンク、底板の上にダストフィルターを装備しています。また、PCIe 4.0 x 2個(1つは増設用の空きスロット)の冷却のため、SSDのヒートシンクを備えています。
▼複数層のヒートシンク、SSD ヒートシンク、金属製の外枠と相まって、Beelinkの他のミニPCと同じく 冷却対応は しっかりと考慮されています。製品情報によると、CPU 使用率 100%の場合にも、CPU 温度は80℃未満、ファン音量は32dB。私のBeelink ミニPC 数製品の使用感では、公表のCPU 温度・ファン音量には及ばないものの、CPU 温度は抑えられ、静音性に優れた製品であり、本製品も同様と思われます。
外観
タイトル下の画像の再掲載です。2024年6月28日現在、Amazonではシルバーモデルのみの展開ですが、AliExpressではスペースグレイのモデルも販売されています。
アルミ製の丸みを帯びた筐体は、Mac miniに近いデザイン(Mac miniよりもサイズはコンパクト)ですが、より明るいシルバー色です。なお、以下のAMD Ryzen 7 8845HSを搭載する「Beelink SER8」も同じ筐体を採用しています。
▼厚みのあるヒートシンクですので、背面の通風孔の面積も大きいです。映像出力は、HDMI、DisplayPort、USB4(Thunderbolt 4 対応)の3系統。欲を言えば、USB4 ポートがもう一つあるとよかったのですが。Beelinkと同じく ミニPCの大手ブランドである「MINISFORUM」と「GEEKOM」の製品では、USB4 x 2個の製品が複数あります。
▲前面にはデータ専用のUSB-C ポート、万一のフリーズ時にも安心な、CMOS クリアを備えています。
まとめ
CPUにCore Ultra 5 125Hを搭載するミニPCは、GMKtecから「K9」が販売されています。メモリ 32GB / SSD 1TBの、6月29日現在のAmazon 価格は以下です。
- 「Beelink SEi14」は、クーポン利用により 111,800円
- 「GMKtec K9」は、クーポン利用により 93,000円
双方ともに、基本スペックは同じ、ポート類・拡張性もほぼ同じです。GMKtecのミニPCは、他ブランドよりも安価で販売されていることが多いのですが、18,800円の価格差は大きいです。デザイン的には「Beelink SEi14」が優れていますが、価格優先では「GMKtec K9」です。
▼こちらは競合する「GMKtec K9」
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