AnTuTu ベンチマークがversion 9から10に更新されましたが、私としては スコアの相関関係が気になるところです。そこで、version 9のスコアを計測した一部の端末に verstion 10をインストールし、スコアの相関関係を確認してみました。
結果、version 10のスコアは version 9よりも 数パーセント高いスコアとなります。これにより、2023年7月・8月のversion 切替の端境期において、製品紹介のAnTuTu スコアは それなりの範囲で認識する必要がありそうです。
なお、以降の確認では、CPU別に表示しています。
MT8183
以下の記事で実機レビュー、CPUに Fire HD 10と同じ「MT8183」を搭載する「N-One NPad Plus」での確認です。
なお、他のCPUでの確認も同様ですが、ミドルレンジクラスの端末では、AnTuTu ベンチ V10において、通常のAnTuTu 3Dはインストールできず、3D Liteでの計測です。
▼V9.5.7のスコア 229,471に対して、V10.0.6のスコアは 241,220となり、V10は約5%増しのスコアです。
▼項目別のスコアですが、左はV10、右はV9。評価方法・詳細項目も異なるかと思いますが、V10はCPUとメモリのスコアが高いです。
Snapdragon 680
以下の記事で実機レビュー、CPUに「Snapdragon 680」を搭載する「CHUWI HiPad Max」での確認です。
▼V9.4.4のスコア 251,150に対して、V10.0.6のスコアは 307,626となり、V10は約45%増しのスコアです。CHUWIが公開するHiPad Maxのv9のスコアは約28万ですが、私の端末でのスコアが低いこともあり、V10とは大きな差になっています。約28万をベースとした場合には、V10 vs V9では約10%の相違があります。
▼項目別のスコアですが、左はV10、右はV9。MT8183と同様に、V10はCPUとメモリのスコアが高いです。
UNISOC T606
以下の記事で実機レビュー、CPUに「UNISOC T606」を搭載する「OSCAL Pad 10」での確認です。
▼V9.5.6のスコア 227,849に対して、V10.0.6のスコアは 265,074となり、V10は約16%増しのスコアです。
▼項目別のスコアですが、左はV10、右はV9。MT8183やSnapdragon 680と同様に、V10はCPUとメモリのスコアが高いです。
まとめ
上記以外のスマホとタブレットにおいても確認してみましたが、AnTuTu V9のスコア 約55万のスマホにおいては、V10のスコアは V9よりも低い結果となりました。ただし、この事例はV9 当初のバージョンであったことも影響している可能性もあります。
その他のタブレットとスマホでは、V10はV9よりも高いスコアとなり、また、誤差とは言えないスコア差です。このため、2023年7月 / 8月の端境期においては、各ブランドの製品紹介に掲載のAnTuTu のバージョンに留意、明記されていない場合には、スコアの相違がある前提とした方が無難です。ただし、レスポンスに影響するほどのスコアの相違ではありません。
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