先日、ミニPCとTrueNASの組み合わせにより NASを構築しましたが、上の画像のとおり、2280サイズのM.2 PCIeを4基も搭載可能な「Pocket NAS」的な製品が販売されています。
CPUはN97 / N100 / N200 / N305から選択でき、サイズは100 x 100 x 58.5mmと、一般的なミニPC以上にコンパクトです。
スペック
筐体の色は、ブラックとダークグリーンの2色展開。CPUファンが組み込まれていますが、上の画像のとおり、オプションとして、天板上に70mmのファンを取り付けることもできます。なお、WiFi / Bluetooth モジュールは、ユーザーにて別途取付となることに留意ください。
▼AliExpressでは、メモリ・ストレージ・OSなしのベアボーンも販売されていますが、以下はセットモデルの事例です。なお、メモリはDDR5の1スロットです。
CPU | N97 / N100 / N200 / N305 |
GPU | Intel UHD Graphics |
メモリ | DDR5 8GB / 16GB / 32GB、スロット形式(1スロット) |
ストレージ | 2280サイズ M.2 PCIe 3.0 SSD 128GB / 256GB / 512GB / 1TB、4個のM.2 PCIe SSD スロット |
WiFi | ユーザーでのモジュール取付(M.2 B Keyのスロットあり) |
Bluetooth | ユーザーでのモジュール取付(M.2 B Keyのスロットあり) |
ポート類 | USB-A 3.2 Gen1 x 2、HDMI x 2、有線LAN x2 |
サイズ | 100 x 100 x 58.5mm |
OS | Windows 11 |
▼Alder Lake N100 / N305を搭載するミニPCは、以下の記事などで実機レビューしています。ベンチマークスコアはN305がやや高くなりますが、体感できるほどのレスポンスの相違はありません。
GEEKOM AIR12 Lite 実機レビュー、Alder Lake N100 搭載のミニPC、スチール製フレームなどの作りの良さは上位機並み
MINISFORUM UN305 実機レビュー、Alder Lake-N N305 / LPDDR5 RAMを搭載しキビキビと動作、Alt / PD対応のUSB-Cも搭載
▼2280 サイズのM.2 PCIe SSDを4基取り付けることができます。AliExpressにて、内部の動画が公開されていますが、ボードへはマザーボードから電源が接続されています。
▼製品情報では「70 x 70 x 15mmのファンを取付可能(ネジは4 M3)。ただし、購入はカスタマーサービスへ連絡」とあります。カスタマーサービスへの連絡ではレスポンスが遅い可能性があり、国内通販でのファン購入が無難です。
▼内部の構成です。CPUは省電力のAlder Lake-Nを搭載しているため、底版上のアルミ製ヒートシンクと70mm ファンで十分。一方、PCIe SSDを複数取り付けた場合、下の画像でオプション扱いとなっているファンを取り付けたいことろ。あるいは、ヒートシンク状の天板とSSDの密着を高めるため、設置面の隙間の状況によっては、冷却パッドの取付もありです。
なお、前述のとおり、「ファンの購入はカスタマーサービスに要連絡」とありますが、国内通販での購入が手っ取り早いと思います。
▲ヒートシンク状の天板、CPUのヒートシンク、SSD ブラケットは金属ですが、筐体は樹脂製です。
販売事例
2024年12月28日時点では、AliExpressとAmazonにて販売されています。文中に記載のとおり、CPUは N97 / N100 / N200 / N305のモデルがありますが、Amazonのモデルは その販売情報に N305 / N100が混在しており、どちらのモデルか明確ではありません(価格から推定すると N100)。
Amazonでの販売事例は、ベアボーンが約30千円、メモリ 8GB / SSD 128GB モデルが約34千円。Amazon モデルのCPUがN100とした場合には、他のN100 ミニPCよりも割高ですが、PCIe SSDを4基搭載できることを考慮すると妥当な価格との認識です。
▼ミニPCをNASとして利用する場合の、売れ筋の製品はこちらです。3.5インチ HDDを2基 取り付けることができます。
▼ミニPCで構築したNASの記事はこちら。ソフト「TrueNAS Scale」の導入により実現しています。
▼こちらは、3.5インチ HDDを4基搭載可能なミニPCです。
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