2021年から2022年にかけて注目を集めていた、上の画像の7インチ UMPCですが、Gemini Lake（Celeron）から Alder Lake N100にスペックアップし販売されています。Amazonではメモリ 16GB モデルの販売ですが、AliExpressでは 最大 32GB / SSD 1TBのモデルもあります。一方、液晶の解像度は、従来モデルを踏襲し、1280 x 800に留まっています。
引用元・販売元
スペック
はじめに、留意事項を記載します。
- Amazonで販売のモデルは、Microsoft Officeがインストールされていますが、Officeの価格を考慮しても、AliExpressとは かなりの価格差があります。
- 7インチのUMPCでもあり、キーボードは一部のキーに変則的な配置・キーピッチです。私の7インチ UMPC「ドンキ NANOTE」の使用感からも、大量タイピングには適していません。
アルミ製ボディの7インチ UMPC、メモリ 8GBから12GBに増量。SSD 1TBモデルも販売に
▲▼上の記事は2022年11月に投稿の、CPUにGemini Lake (Celeron) J4125を搭載する旧モデルの情報です（現在も継続して販売されています）。下表では変更となった事項に黄色網掛けしていますが、CPUとメモリのみの変更です。
サイズを確認できないため、従来モデルのものを据え置いていますが、重量が650gと変わらず、また、ポート類も同じ構成のため、サイズも同じものと思われます。
| CPU | Alder Lake N100、4コア 4スレッド |
| GPU | Intel UHD Graphics |
| メモリ | LPDDR4 16GB、AliExpress モデルは最大 32GB |
| ストレージ | M.2 2242 SSD、AliExpress モデルは 最大 2TB |
| ディスプレイ | 7インチ、IPS、タッチスクリーン、解像度 1280 × 800 |
| WiFi | 2.4G / 5G Dual Band |
| Bluetooth | 5.0 |
| ポート類 | USB 3.0、USB 2.0、mini HDMI |
| バッテリー容量 | 未確認 |
| サイズ | 18.5 x 14.1 x 2cm、650g |
| OS | Windows 11 |
| その他 | 天板と底板はアルミ製 |
▼スペックの補足は以下です。
- 2242サイズのM.2 SSDは、底板から簡単に換装することができます。
- 天板と底板にアルミ製、液晶とキーボード面は樹脂です。
- Amazon で販売の製品は Windows 11 Proですが、AliExpessの製品は、Pro あるいはHomeの明記がありません。
- Amazonでは同一販売店から、今回紹介のAlder Lake N100 モデル、前世代のCPU Gemini Lakeを搭載するモデルの双方が販売されています。なお、両者のベンチマークスコアと体感レスポンスは大きく異なります。
- N100は インテル 第8世代のCore i5-8350Uと同水準のベンチマークスコアとなり、普段使いでは遅さを感じることなく動作します。
▼Alder Lake N100のベンチマークスコアは、以下の記事他に記載しています。
GEEKOM AIR12 Lite 実機レビュー、Alder Lake N100 搭載のミニPC、スチール製フレームなどの作りの良さは上位機並み
▼かつて販売されていた、OneMlx、ドンキ Nanoteなとの7インチ UMPCの解像度がFHDであったのに対して、当製品は1280 x 800です。私は7インチ 1280 x 800 解像度の仕様経験がないのですが、文字の表示なとに多少の粗さを感じる可能性があります。
▼ThinkPadの赤ポチのようなポインティングデバイスを備えていることも、特徴の一つです。
なお、AmazonのGemini Lake モデルのレビューを参照すると、左右のクリックボタンの割り当てが正しく機能しないとの書き込みがあります。この場合、フリーソフトによりキーの割当を変更すると問題ないはずです。
▲▼7インチのため、長文のタイピングには向きません。ただし、英語キーボードのためにキーパッチに多少の余裕があるように感じます。なお、「英数・かな」の切替は、以下のフリーソフトの組み合わせにより、WindowsキーとAltキーのワンタッチなどに変更することができます。
MiniBookやOne Mix、UMPCの英数・かな切替がワンタッチで可能な2つのフリーソフトの組合せが快適すぎる
▼Amazon、AliExpress モデルともに、天板にロゴがなく好印象です。なお、前述のとおり、天板と底板はアルミ製です。
まとめ
私は2021年から2022年にかけて、本製品の従来モデル（Gemini Lakeを搭載のモデル）の購入を迷っていたのですが、液晶の解像度から見送った経緯があります。
OfficeがプレインストールのAmazon モデルは割高に感じますが、AliExpressは3万円台半ば（メモリ 8GBの場合）からの販売です。7インチのUMPCをお探しの場合、液晶の解像度とキーボードを許容できれば、わるくはない選択との認識です。
▼Amazonでは Gemini Lake モデルも販売されていますので、注意が必要です。Gemini LakeとN100ではベンチマークスコアと体感レスポンスに大きな差があり、N100モデルが優位です。
▼こちらは 10.51インチ、N150を搭載の「CHUWI MiniBook X」。Amazon タイムセール価格は、今回紹介の製品よりも安価です。
CHUWI MiniBook X、N150モデルのスペック。筐体と機能は前モデルを踏襲し、CPUがスペックアップ
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