Lenovoから2月9日にリリースされた「ThinkPad X12 Detachable」。ネーミングのとおり、ディスプレイとキーボードを分離可能、キックスタンド を備えたSurface風の2 in 1です。12.3インチのタッチパネルはFHDとなりますが、CPUは、第11世代のCore i3-1110G4 / Core i5-1130G7 / Core i7-1160G7を搭載し、ストレージは高速なPCIe SSDです。
公式サイト情報
ThinkPad X12 Detachableのスペック
公式サイトの製品紹介には「LTE 4Gモデルを選択するとスマートフォンのようにいつでもネットに接続可能」とありますが、2月18日時点では国内のSIMを挿入して利用可能などの明記はありません。
CPU | Core i3-1110G4 / Core i5-1130G7 / Core i7-1160G7 |
GPU | インテル UHD グラフィックス / インテル Iris Xe グラフィックス |
メモリ | 8GB / 16GB LPDDR4X 4266MHz (オンボード) |
ストレージ | 128 / 256 /512 GB PCIe SSD(M.2 2242) |
ディスプレイ | 12.3インチ、1920×1080、ノングレア、IPSパネル、10点 マルチタッチ |
WiFi | Wi-Fi 6 AX201 a/b/g/n/ac/ax |
Bluetooth | 5.1 |
ポート類 | USB 4 (Thunderbolt 4 対応)、USB Type-C 3.2 Gen 2 |
サイズ | 約 283.3 x 203.5 x 14.5mm、約 1.1kg〜(いづれもキーボード装着時) |
OS | Windows 10 Home / Pro 64bit |
その他 | キーボードに指紋センサー搭載、顔認証あり、Lenovo デジタル・ペンに対応 |
- メモリはオンボードとなり、メモリ 16GBとする場合には Core i7-1160G7のモデルを選択する必要があります。
- 上表には記載していませんが、フロントカメラは500万画素、リアカメラは800万画素と、3,000円前後で販売の200万画素のWeb カメラより高画素。Web カメラを追加購入することなく利用できます。
- 『システムを瞬時に起動してネットに接続できる「モダンスタンバイ」機能を搭載』とあります。私は通常のスリープからの復帰で十分なのですが、試してみたい機能です。
Surface Pro 7との簡易比較
Microsoft Surface Pro 7 (Microsoft Store)と同じ 12.3インチでキックスタンドを備えていることから、簡易的に比較コメントを記載します。
- Surface Pro 7のCPUが 第10世代のCore i3-1005G1 / i5-1035G4 /i7-1065G7であるのに対し、本製品は第11世代のCore i3-1110G4 / i5-1130G7 / i7-1160G7。大きな差ではなく、2コア4スレッドのCore i3-1110G4においても、普段使いでは快適に動作します。
- Surface Pro 7と同じくディスプレイは12.3インチですが、Surfaceの解像度が 2736 x 1824である一方、本製品は1920 x 1080。Surface Pro 7のアスペクト比が 3:2であることからも、情報量としては Surface Pro 7が優位。
- ThinkPadに共通する大きなメリットは快適なキーボード。ただし、Surfaceのキーボードも、浅いキーストロークで軽快に入力できるため、タイピング感は異なるものの、ここは同水準の快適さと思われます。
- ただし、ThinkPadのトラックポイントとセンターボタンでのスクロールなど、外出先で使用を想定すると、キーボードの利便性では本製品が優位でしょう。
▼Surface Pro 7に搭載の第10世代 Core i3-1005G1の使用感はこちら。4コア8スレッドの第8世代 Core i7-8565Uと同水準のレスポンス・ベンチマークスコアとなり、負荷の大きいゲームなどを行わない限りは快適に動作します。
ThinkPad X12 Detachableの外観
キーボード装着時の厚みは14.5mm、タブレット単体では8.8mmとなっていますが、イメージ画像では数値以上の厚みも感じます(私個人の主観です)。
▼角度調整式のキーボード。私のSurfaceの使用感では、この僅かな角度が快適なタイピングに貢献します。また、角度をつけた場合、ディスプレイ下のベゼルが狭くなることも、見た目のよさに貢献。
▼タッチパッドの右に指紋センサーがあります。また、イメージ画像ではわかりづらいですが、ディスプレイ面にはIRカメラによる顔認証(セキュリティ対策、プライバシー保護のため、ThinkShutterを装備)を備えています。
▼背面の素材の記載はありませんが、ThinkPadのことですので、キックスタンドも含めて剛性高く仕上げているでしょう。
▼他のSurface風 2 in 1以上に、キーボードに対してタブレット本体の厚みがあるように感じます。
▼本体右上の①が電源ボタン、右サイドの②が音量調整ボタン、③はセキュリティ キーホール。USBは左サイドに集中し、⑤はThunderbolt4 対応のUSB 4 Type-C、⑥Nano SIMカードリーダー(2/18時点の販売モデルでは、使用できるとの明記はありません)、➆は映像出力に対応する .USB 3.2 Gen2 Type-C
まとめ
Surface風 2 in 1の「ThinkPad X12 Detachable」。2月18日時点の直販 エントリーモデル(Core i3-1110G4、SSD 128GB)のクーポン適用価格は税込・送料無料の156,332円。一方の「Surface Pro 7」のOffice Home & Business 2019 搭載・キャンペーン価格は税込・送料無料の135,080円。ThinkPad好きには「ThinkPad X12 Detachable」で決まりですが、一般的にはスマートさと価格面で「Surface Pro 7」が受け入れやすいように思います。
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