インテル 第12世代のCPU「Alder Lake-P」を搭載する「ThinkPad X1 Carbon Gen 10」が、Lenovo オンラインストアで販売開始となりました。カスマイズにより CPUは Alder Lake-Pの複数から選択できますが、オンラインストア ベースモデルのCore i7-1260Pの場合にも、CPU ベンチマーク・シングルコアのスコアは M1 MacBook Air 相当と、快適レスポンスと ThinkPadの快適タイピングを兼ね備えた理想的なPCです。
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Lenovo 公式、ThinkPad X1 Carbon Gen 10
ThinkPad X1 Carbon Gen 10のスペック
オンラインストアの製品情報では、以下の11種のCPUが掲載されていますが、2022年5月3日時点で販売のベースモデルは 4コア8スレッドのCore i7-1260P / Core i5-1240Pとなります。
- Core i7-1280P vPro Enterprise
- Core i7-1270P vPro Enterprise
- Core i7-1260P
- Core i5-1250P vPro Enterprise
- Core i5-1240P
- Core i7-1260P vPro Essentials
- Core i5-1240P vPro Essentials
- Core i7-1265U vPro Enterprise
- Core i7-1255U
- Core i5-1245U vPro Enterprise
- Core i5-1235U
▼オンラインストアで販売のベースモデルは以下です。2種ある項目は併記しています。
CPU | Core i7-1260P / Core i5-1240P |
GPU | インテル Iris® Xe グラフィックス |
メモリ | 16GB LPDDR5-6400MHz / 8GB LPDDR5-6400MHz、いづもれオンボード、最大 32GB |
ストレージ | 512GB / 256GB、M.2 PCIe SSD |
ディスプレイ | 14インチ、 解像度 1920 x 1200、IPS、光沢なし、100%sRGB、400 nit, |
WiFi | Wi-Fi 6E AX211 a/b/g/n/ac/ax |
Bluetooth | 5.2 |
ポート類 | USB Type-C(4, USB 4 (Thunderbolt 4 対応) )x 2、 USB 3.2 Gen1 (Powered USB) x 1、USB 3.2 Gen1 x 1、HDMI |
バッテリー | 4セル 57Wh、45W ACアダプター (2ピン) USB Type-C |
サイズ | 約 315.6 x 222.5 x 15.36mm、 約 1.12kg~ |
OS | Windows 11 Home / Windows 11 Pro |
その他 | ステレオスピーカー、4つの集音マイク、指紋センサー、バックライト付きキーボード |
- 第12世代インテル Core プロセッサーを搭載
- ディスプレイ上部のコミュニケーションバーに、4つの360°集音マイクを搭載
- キーボードのキー下部の吸気口のデザインを変更し、より良いエアフローを実現
- 電源ボタンに指紋センサー認証リーダーを搭載
- ディスプレイには鮮やかな14型 IPS液晶を搭載。縦比率の長い16:10パネル
製品情報には上記の5つの特徴が強調されていますが、やはり最大の特徴は インテル 第12世代 「Alder Lake-P」のCPUを搭載していること。CPUも含めたコメントは以下です。
スペックのコメント
CPUやメモリにストレージ、ディスプレイの解像度などをカスタマイズできる「ThinkPad X1 Carbon Gen 10」ですが、主にベースモデルに対するコメントは以下です。
- ベンチマークスコアは、私が時おり参照する「the 比較」に詳しく掲載されています。こちらによると、6コア8スレッドのCore i7-1280Pはもちろんのこと、4コア8スレッドのCore i7-1260P / Core i5-1240Pもかなりのハイスコア。
- 私が指標とすることの多い Geekbench 5のCPU ベンチマークスコアでは、「Core i7-1260Pが シングルコア 1757、マルチコア、9383」、「Core i5-1240Pが シングルコア 1463、マルチコア 9246」と、Core i7-1260Pは Apple M1 Maxに迫る勢い。所有するM1 MacBook Airのスコアが「シングルコア1723、マルチコア 7495」ですので、Core i7-1260Pの体感レスポンスは M1 MacBook Air並みと思われます。
- Core i7-1260PのPCIe SSDは「Gen4 Performance TLC OPAL対応」とあります。Gen 4ですので、Windowsの起動や終了、大容量アプリのインストールの速さにも期待できます。
- メモリはオンボードですので、CPUとの見合いからすると 16GBを選択したいもの。さらに、オプションにより 32GBまで増設することができます
- ディスプレイの解像度は1920 x 1200、縦の情報量が多い アスペクト比 16 : 10ですが、もちろん 高解像度のディスプレイにカスタマイズできます。
▼体感レスポンスに直結する Geekbench 5 CPU ベンチマーク・シングルコアのCore i7-1260Pのスコアは、M1 MacBook Airと同水準。マルチコアのスコアは M1 MacBook Air以上となり、スコア的には かなりキビキビと動作します。
ThinkPad X1 Carbon Gen 10の外観と機能
外観・機能としては Gen 9と大きく変わりません。14インチにして 約 1.12kgと、今となっては特別に軽量ではなく(私が使用する 2016モデルと変わりません)、個人的には さらに軽量化してほしいものです。
▼私は使用経験がないのですが、ディスプレイ上部に4つの集音マイクを搭載し、「周囲の騒音のカットや複数人の会議参加時に自動的に音量を調整する Dolby Voice にも対応(製品紹介から引用)」とのこと。プライバシーシャッター付きのFHD 1080p カメラとあわせて、在宅勤務でのオンライン会議に活躍します。なお、カメラはオプションにより 人感検知機能付きを選択することもできます。
▼電源ボタンと兼用の指紋認証センサーを搭載。Android スマホと異なり、Windows PC / Macの指紋認証は精度が高く便利です。
▲▼ポート類の構成は以下です。ThinkPadらしく、14インチの薄型ノートとしては拡張性の高いもの。なお、Nano SIMスロット(オプション)とありますが、カスタマイズ項目を見る限りは選択肢がありません。
- USB 4 (Thunderbolt4 対応、電源兼用)
- USB 4 (Thunderbolt4 対応)
- USB 3.2 Gen 1
- HDMI(フルサイズ)
- マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック
- Nano SIMスロット(オプション)
- USB 3.2 Gen 1
- セキュリティキーホール
まとめ
CPUに4コア8スレッドのCore i7-1260Pを選択した場合、ベンチマークスコアとしては M1 MacBook Airと同水準のパフォーマンスとなる「ThinkPad X1 Carbon Gen 10」。快適レスポンスとThinkPadの快適タイピング、軽量さを兼ね備えた 私としては理想的なPCです。
2022年5月3日時点の、Core i7-1260P、メモリ 16GB、PCIe SSD 512GB版の価格は 225,170円(税込・送料無料)。しばらく経過後の週末セールなどでは更に安くなると思われます。
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