今回レビューする製品は、CPUにFire HD 10と同じく「MT8183」を搭載する 10.36インチのAndroid タブレット「N-one NPad Plus 2023モデル」。従来モデルはメモリ 6GBでしたが、8GBに増量されています。
また、ストレージには高速なUFS 2.1を搭載し、筐体は金属(アルミ)削り出しのユニボディを採用しています。エントリークラスの位置付けとなる Fire HD 10と同じCPUのために、レスポンスが気がかりでしたが、AnTuTu ベンチスコアは約23万、体感レスポンスもSnapdragon 680やUNISOC T616などのタブレットと遜色ありません。
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N-one NPad Plusのスペック
メモリ 8GBにUFSの高速ストレージと基本スペックは充実しています。ただし、MT8183を搭載するタブレットは普及機との扱いによるものか、同CPUを搭載する他社製品も含めた傾向と同様に、「LTEとWidevine L1、急速充電に未対応」です。
CPU | Mediatek MT8183、8コア |
GPU | Mali-G72 |
メモリ | 8GB |
ストレージ | 128GB UFS 2.1 |
ディスプレイ | 10.36インチ、IPS、解像度 2000 X 1200、明るさ 300 nits、In-cell |
WiFi、Bluetooth | 11a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.0 |
LTE | 未対応 |
カメラ | フロント 5百万画素、リア 13百万画素 |
バッテリー容量 | 6600mAh |
重さ | 500g、厚さ 7.5mm |
OS | Android 12 |
その他 | GPS搭載、金属製 ユニボディの筐体 |
▲▼詳細は上の記事にて掲載していますが、同クラスの他社製品にない特徴として、以下の画像の先頭に小さく記載のとおり、金属のユニボディを採用していること。金属製の背面とする製品は多いのですが、ユニボディの採用は少なく、アルミ削り出しのユニボディにより、見た目の美しさに貢献します。
実機のシステム情報
続いて、上記スペックの裏付けとなる、アプリ「Device Info HW」から抽出の実機システム情報を掲載します。なお、画像はクリックで拡大できます。
▼「一般」タブですが、下の方に「フラッシュ=UFS」とあり、ストレージがUFSであることが確認できます。eMMCの場合には「フラッシュ=EMMC」と掲載されます。
▼CPUは「MT8183、Cortex-A73 x 4 + Cortex-A53 x 4」の構成です。
▼10.4インチのディスプレイの解像度は 2000 x 1200、リフレッシュレートは60Hz
▼カメラは フロント 5百万画素、リア 13百万画素と、このクラスとしては標準的な構成です。
▼メモリの拡張機能(ストレージから仮想的にメモリとして割り当て)はありませんが、物理メモリ 8GBですので必要にして十分。128GB 高速なUFS2.1のストレージは、AnTuTu ベンチ 3Dなどの大容量アプリをインストールしても待たされ感はありません。
▲▼Widevineは L3のSD画質。Widevineの詳細は以下の記事に掲載しています。L1の場合には、Netfilx、Amazon Prime ビデオ、huluなでを高画質で視聴することができます。ただし、私の使用感では L3のSD画質でも綺麗です。
開封、外観
開封、付属品、外観について記載します。2023年5月17日時点のAmazon 価格は 21,900円と お手頃な価格にして、背面は同社の上位機(NPad Pro)と同様に質感はすこぶる高いです。
開封、付属品
▼先日、「NPad Pro」を実機レビューしましたが、外箱は共通です。
▼CHUWIやBlackviewなどの10インチタブレットよりも大きな外箱で、内部保護材も厚めです。
▼傷つき防止のため、ビニールで梱包されていることは、他のタブレットと同様です。
▼付属品は、説明書、カードスロット用のPIN、電源、USB-A to Cのケーブル。説明書は8ヶ国語構成となり、うち、日本語の8ページ分となり、WiFiなどの初期設定がメインです。
▼コンパクトな電源アダプターは、もちろん日本仕様のプラグです。
▼他のタブレットと同様に、あらかじめフィルムが装着されています。指紋や油脂の付着は少ないほうです。
外観
ディスプレイについては次の段落で記載していますが、背面とサイドの外観について記載します。前述のとおり、金属(アルミ製)のユニボディであり、背面とサイドの質感はかなり高いです。
また、一般的なタブレットでは、アンテナが内蔵されている部分の背面は樹脂となり、ボディ本体との色の差(ツートン)が目立ちやすいのすが、本製品では、大部分を占める金属と部分と色合いは極めて近く、ほとんど違和感がないことも特徴です。
▼こちらは保護フィルムを装着した状態。フィルム越しでも質感の高さを感じることができます。
▼写真では伝わりにくいですが、シルバーとグレイの中間あたりの色合いとなり、アルミ製の質感の高い背面です。
▼下側の細いエリアは樹脂です。一般的にはツートンであることが明確にわかるのですが、樹脂の部分が細いうえに、色合いも近く目立ちにくいです。
▼アルミ製のサイドは背面(とユニボディでもあり)との統一感もあります。
▼カメラ周りを拡大。透明樹脂あるいはガラスのカメラ周辺の質感も高いです。電源ボタンは音量ボタンと識別しやすくするためか、赤いマークが入っています。
▼フロントカメラと反対側のサイドですが、こちらには何もありません。
▼フロントカメラ側のサイドには、左側にTFカードトレイがあります。
▼スピーカーは横持ちでの両サイドに配置されています。
▼イヤフォンジャックと電源ボタン・音量ボタン周りを拡大。本体の端から液晶面までの実測は約11mm。狭い部類と言えそうです。
▼USB Type-C周りを拡大。全般的に、質感・レスポンスとバランスのよいタブレットですので、多少コストアップしても、急速充電対応だとよかったように思います。
ディスプレイ
仕様上は 明るさ 300 nitsとありますが、実際には仕様以上に明るいように感じます。他の一般的なタブレットの場合、私は明るさ 70%程度で使用することが多いのですが、本製品では 60〜65%で程よい明るさです。明るく鮮やかで、高品質な液晶ですが、白を背景とした場合には、やや寒色(青白系)寄りの色合いです。
▼正面はもちろんのこと、上の写真の角度から見ても 鮮やかな液晶です。なお、私が実機レビュー記事で使用する壁紙は、鮮やかさがわかるよう デフォルトから変更することが多いのですが、本製品では標準装備の壁紙です(標準装備の壁紙もよいものです)。
▼他のタブレットと同様に、この角度から見ると色合いは変化しますが、視野角も良好です。
▼こちらの角度では鮮やかさを保持しています。前述のとおり、端から液晶面までの実測は約11mm。一般的なタブレットより、多少狭いです。
▼当サイトのトップ画面を表示。照明の関係で多少 暗く見えていますが、実際には鮮明な画面です。
▼白を背景とした場合には、この角度においても 一定の鮮やかさを保持しています。
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