Chuwi Hi9 Plus 実機レビュー、10.8型の鮮やかな液晶は特筆もの。Chuwiらしいシックなボディと品質にも好感 | Win And I net

Chuwi Hi9 Plus 実機レビュー、10.8型の鮮やかな液晶は特筆もの。Chuwiらしいシックなボディと品質にも好感

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中国 新興メーカーのタブレットのなかでは人気のChuwi Hi9シリーズ。このうち、Hi9 Plusは10.8インチと一回り大きなディスプレイサイズで、CPUに10コアのHelio X27、メモリ 4GB、ストレージ 64GBにLTE対応と、バランスのとれたスペックが特徴。さらには、この大きなサイズを活かすために専用キーボードケースもオプションとして用意されています。

このChuwi Hi9 Plusを、Chuwiさんよりレビュー用としてサンプル提供いただきましたので、外観・使用感などの実機レビューを記載します。なお、LTEの接続状況、さらに詳細な事項は今後 レポートを追加します。

 

2019年11月18日 追記。

以下の記事にも掲載していますが、スリープ時のバッテリー消費がかなり激しく、1時間で3%のバッテリー消費。満充電でスリープ時のバッテリーが33時間ほどしか持ちません。個体差だとよいのですが

Android タブ、スリープ時のバッテリー消費が激しすぎる状況と対応したこと(未解決)

スペック

Chuwi Hi9 Plusのスペックは下表にて、CPUに同じくHelio X27を搭載する、Chuwi HiPad LTE、Teclast T20、ALLDOCUBE M5Xと比較しています。Teclast T20とALLDOCUBE M5Xは、手元に実機があるため、私が比較しやすいこともあり掲載しました。

スペックについて、4製品に共通する事項・個別事項も含めて、以下のとおり補足します。

  • 当サイトで何度も記載していますが、10コアのHelio X27は10コアの響きほどの期待は禁物。AnTuTu ベンチマーク v7のスコアは10万前後となり、ライトユースではサクサクと動作しますが、Snapdragon シリーズで同スコアの端末ほどのレスポンスではありません。これは、HuaweiのCPU (SoC)のKirinが、ベンチマークスコアほどにサクサクではないのと同様の感覚。
  • 他社の製品も含め、iPadなどの一部を除いては、タブレットのカメラはおまけ程度のものですので、以降も含めてノーコメントとしています。Hi9 Plusの場合は、室内撮影ではオートフォーカスは並みであるものの、シャッター後の保存にやや時間がかかります。
  • HiPad LTEのみ解像度、メモリ搭載量などのスペックが劣りますが、これはスペック・価格ともに抑える意向かと思います。Helio X27のSoCでは、2560 x 1600の解像度が標準となっていますので。

さて、HI9 Plus単体での特徴について、画像を用いて、使用感の一部を交えながら補足です。

 

▼10.8インチと10インチよりも一回り大きいサイズながらも、重さは500gと10インチクラス。実際、手にしてみると、サイズの大きさは感じますが、10.8インチから想像されるほど重いと感じるものではありません。

 

▼Chuwiの製品紹介では控えめな記載ですが、実機をみて最初に感じたのが画面の鮮やかさと明るさ。これについてはディスプレイの項にて記載します。

 

▼7000mAhの大容量のバッテリーを搭載し、スタンバイ時の持続時間は15日とあるのですが、約1日しか持たず、現在 設定などを見直し中です。

 

▼さすがに10.8インチクラスとなると、縦持ちの場合にもフリック入力は困難。このため、あるいは10.8インチのサイズを十分に活かすため、専用キーボードも用意されています。今回、Chuwiさんよりサンプル提供いただいたのは本体のみですが、専用キーボードの購入を検討中。

システム情報

実機のシステム情報において、普段使用しているCPU-Zでは一部を取得できなかったため、以下のDevice info HWを使用しました。こちらがより正確に取得できます。

Device Info HW

Device Info HW
開発元:Andrey Efremov
無料
posted withアプリーチ

 

▼スクショの貼り付けのみですが、一部を抜粋して掲載します。スマホで参照の方は、クリックで拡大ください。

 

▼当然ですが、CPUはMT6797X、GPUはMali-T880と正しく表示されています。

 

▼バッテリー容量は仕様どおりの7000mAh。

 

▲▼赤枠のアプリ 10個は私がインストールしたものですが、それ以外はGoogle謹製のアプリなど必要最低限のプレインストールとなっています。そのこともあり、ストレージ残量は約50GBと余裕です。

外観、機能性

続いて外観と機能性について見ていきます。全般的にはChuwiらしくシックな色合いで、背面の2.5D加工など、Chuwiらしく質感高めの仕上がりになっています。

 

▼以下の外箱の上に白い外装があるのですが、それは割愛しています。外箱はChuwiのPCにも共通する黄土色のもの。中国メーカーとしては比較的 質素で日本的な外装です(他メーカーのスマホでは、豪華な外装の製品もあります)。

 

▼ケーブル類以外の付属品は、簡易的な説明書(日本語表記なし)、保証書、検査済書にSIMトレイピン。

 

▲Makuakeサイトでファンディングしていたこともあってか(心ときめくタブレット。ONもOFFも大活躍なハイスペックHi9 Plus&Pro)、コンパクトな日本仕様のACアダプターが付属し、さらには技適マークもあり安心。

▲良い意味でCHUWIのロゴはさりげないため、この角度で撮影しないとロゴ・技適マークなどが明確に見えません。

 

▼ディスプレイの項目で記載しますが、液晶は鮮やかで見やすいもの。手元にある他のタブレットと比較しても、明らかに鮮やかです。また、以下の角度で見ても、視野角の広さは十分。

 

▲▼ベゼル幅は細くもなく、極端に太くもなく普通です。ベゼルがブラックであることは私好み。

 

▼写真では明るめのグレーに写っていますが、実機はより濃いグレーとなり、ChuwiのMiniBookやAeroBookにより近い配色。大部分がアルミ製、画像左のカメラの部分のみプラスチック製となり、質感は高いもの。また、手にしてみると、端に向けてラウンドしていることがよくわかります。

▲▼こちらは配色確認用のChuwi MiniBookとAeroBookの個別記事。手元にあるLapBook SEと比較すると、やや濃いめのグレーです。

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▼他のChuwi製品と同様に、CHUWIのロゴが主張せずによい感じ。下側(上下逆に撮影しているため、実際には上側ですが)の両側にスピーカーがあります。

 

以降はサイドの写真ですが、他のタブレットよりも本体が薄く大きいために、全体を写すと細部がよくわからず。このため、拡大して撮影したものです。

 

▲▼キーボードとの接続端子部分。拡大しても造りの粗さは全くありません。

 

▼USB TYpe-CとSIMスロット側。手元にある、10.1インチで同じくHelio X27を搭載する Teclast T20とALLDOCUBE M5XのUSB Type-C、あるいはMicro USB端子は横持ちの上側にあるのですが、さすがにHi9 Plusはボディが大きためか、横持ちの左側にあります。私としてはこの配置がよりありがたい。

▲カメラの出っ張りは抑えられており、気になりません。

 

▼DSDS対応のSIMトレイ。使用していないau SIMを置いていますが、もちろん au SIMは使用できず。「ドコモ系SIMを認識しない」との話もチラホラとありますが、手元にドコモ系SIMがないために確認できず。次回は試しにソフトバンク iPad用のSIMで接続してみます。

 

▲▼2019年モデルから電源ボタンがレッドのメッキ塗装に変更となっています。Chuwi MiniBook / AeroBookもレッドの縁取りとなっていますが、ここはノーマルでよかったと思うのですが。

ベンチマークスコアとレスポンス

続いてベンチマークスコアとレスポンスについて記載します。全般的なポイントは以下となります。全般的には、他のHelio X27搭載のタブレットと比較した場合、ベンチマークスコアはややふるわないものの、Webサイト閲覧やゲーム以外のアプリ(私はゲームを行わないので未確認)ではサクサクと動き、Teclast T20で見られる妙なカクツキも感じることはありません。

ベンチマークスコア

▼AnTuTu ベンチマーク v7のスコアは93702。Bangoodに記載のHi9 Plusのスコアは103601、同じくHelio X27を搭載するTeclast T20は11万台、ALLDOCUBE M5Xは約10万であるものの、Hi 9 Plusは何度計測しても93000前後です。もっとも、スコア10万前後の1万ほどの差であれば、ほとんどレスポンスには影響はないために、全く問題ありません(スコアが5万台前後の1万の差であれば、体感レスポンスはかなり異なります)。

▲▼Helio X27搭載のTeclast T20とALLDOCUBE M5Xのスコアはこちら。

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▼Geekbench 4のスコアはSingle-Coreが1739、Multi-Coreが3957。メジャーなスマホで同水準の事例としては、Single-CoreではSamsung Galaxy S8(スコア 1774)、Multi-CoreではSamsung Galaxy S7 (スコア 3863)、もしくはGalaxy Note 5 (スコア 3920)相当。

Galaxy S7は2016年5月の発売ですが、中古は今でも2万円前後からの価格となっています。3年前のフラッグシップ機と同等のCPUを搭載する10.8インチが214.99ドル(Banggoodの2019年8月19日の価格)と思えば、コスパ高いですね。

 

▼自宅のWiFi環境(Nuro 光)で計測のFast.comでの回線速度は95Mbpsと、他のiPhone XS Maxでの速度と同水準で安心。電波の掴みと強度もまずまず。ちなみに、Fast.comはPC、スマホ、タブレットともにサイトにアクセスして即計測が始まり、便利に使用しています。

レスポンス、その他の使用感

ゲームを快適にプレイするには厳しいものの(私はゲームは行わないのですが、このクラスのスペックでは一般的に)、Hi9 Plus、その他の同CPU Helio X27を搭載するタブレットの使用感は以下となります。

 

  • Webサイト閲覧、動画視聴、一般的なアプリではその動作にストレスはありません。
  • 同CPUのHelio X27を搭載するTeclast T20ではホーム画面の遷移やGoogle Chromeの画像表示・スクロールなどにカクツキを感じることもあるのですが、Hi9 Plusでは感じず。ディスプレイの相違やチューニングに起因するものかと思います。
  • 縦横の切替も、iPad 2017と同等レベルで待たされ感はありません。
  • タッチパネルにおいては、時々すべってしまい誤タッチを招くことがあるのですが、付属のPUフィルムがイマイチなところもありそうです。比較的 指紋も付きやすく、市販のフィルムと交換したほうが無難かと思います。
  • 10.8インチの視認性のよさはよいものですが、ソフトキーボードでフリック入力を行うとやはり大きく、誤入力が多くなります。このため、やはり専用キーボードの同時購入がベスト。ケースのみの販売も多くありませんので。

ディスプレイ

Hi9 Plusで特筆すべきは、ディスプレイの鮮やかさと自然な色合い。同じSoC、解像度のTeclast T20はシャープ製パネルを使用しているにもかかわらず、青味が強く残念なパネルでしたが、Hi9 Plusはどちらかと言えば寒色系(青白系)であるもの(私は黄色がかった暖色系が好み)、明るさ・きめ細やかさ・鮮やかさともに抜群です。

ALLDOCUBE M5Xのパネルも優秀ですが、Hi9 Plusは同等もしくはより鮮やかです。また、IPSパネルの視野角も申し分ありません。また、今回は試していませんが、筆圧レベル1024のスタイラスペンにも対応しています。

 

▼比較画像が綺麗ではありませんが、同解像度のパネルを持つタブレットと発色を何となく比較。上段の画像左はTeclast T20、下の画像の左はALLDOCUBE M5X。右は双方ともHi9 Plus。

発色はそれぞれ異なり、Teclast T20は(写真ではわかりませんが)青味が強く、M5Xは暖色系、Hi9 Plusは寒色系。M5Xもよいパネルですが、鮮やかさではHi9 Plusが一歩リード。

 

▼かなり拡大しているために汚い画像ですが、上の画像はOGS(one glass solution、カバーガラスに直接タッチセンサを形成するタッチパネル方式。Hi9 Plusは製品紹介でアピールされていませんが、OGSでしょう)のHi9 Plus、下の画像はOGSではないiPad 2017モデル。

iPad 2017では表面と画像表示面に隙間があることが明らかにわかります。一方のHi9 Plusではほとんど隙間がわかりませんが、これが鮮やかさに直結していることでしょう。

バッテリー

Hi9 Plusで唯一と言っていいほどに違和感があるのが、スリープ時のバッテリー消費。Helio X27は全般的に、スリープ時も含めてバッテリー持ちがよいとは言えないのですが、上の画像の「スタンバイでは15日間持続」とは言い難く、約10時間のスリープで50%のバッテリー消費になっています。

設定やその他のアプリで確認している範囲では、バックグラウンドでアプリが暗躍している様子もなく。WiFi接続で捕まっていることもないようですが、背景・対応を確認中です。

2019年11月18日 追記。以下の記事にも掲載していますが、スリープ時のバッテリー消費がかなり激しく、1時間で3%のバッテリー消費。設定の変更やバッテリー消費抑制のアプリを導入しても変わらず。個体差だとよいのですが、これでは画面がいくら綺麗でも常用は難しい状況です。

Android タブ、スリープ時のバッテリー消費が激しすぎる状況と対応したこと(未解決)

まとめ

現時点 LTEの接続は未確認のために割愛(今後、試してみる予定)、Hi9 Plus単体でのレビューでしたが、ポイントをまとめると以下となります。Amazonの数少ないレビューでは、SIM・SDカードを認識しない、WiFiの掴みが弱いなどの書き込みがあります。後者については私は感じないのですが、SIM運用を検討している方は前者が気がかりだろうと思います(MakuakeサイトのChuwi コメントを参照、検証・アップデート待ちとのこと)。

 

  • 外観はChuwiらしくシックな色合いに質感は高く、背面の2.5Dのカーブは持ちやすさに貢献。
  • 特筆すべきはディスプレイの鮮やかさ。これは他社のHelio X27搭載のタブレットに対して大きなメリット。
  • Helio X27のタブレットには共通事項とも感じますが、スリープ時のバッテリー持ちがよくなく、何等かの原因と対応があるはずですので、現在確認中。
  • 10.8インチのサイズ感により視認性は抜群だが、フリック入力はやや困難となり、専用キーボードの同時購入が無難。

 

▼2019年8月19日時点では、海外通販サイトのBanggoodとAliExpressがほぼ同価格帯となっています。

 

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